見出し画像

マイバックは地球環境を救うか?

日本では今年の7月からレジ袋が有料化になります。なんでか?簡単に説明すると、レジ袋のポイ捨て→徐々に分解するが環境中に何十年・何百年も残る→河川に流れ出ると最終的には海に行きつく→海でもプラスチックは徐々に分解される→マイクロプラスチックとして食物連鎖に乗る→地球環境がプラだらけになる、と言う悪循環、だから。人間が作り出した人工物には、必ず環境に対して負の影響があるのが一目でわかるもの、しかも私たちの生活の中で、見ない瞬間がないほど利用されているプラスチック。レジ袋は、私たちの生活に溶け込みすぎていて、多くの人は気にしていないというのが現状でしょう。

画像1

私たちはどれくらいレジ袋を使用しているのでしょうか?諸説あるが:

①日本人一人当たり年間300枚のレジ袋を使用。

②その平均が中サイズとすると、中サイズ1枚5グラム×一人当たり年間150枚×人口1億2590万人(2019年12月時点日本の人口)=約9.4万トン=東京スカイツリー2.6個分の重さ=コンビニ弁当2.4億食分の重さ、と同じ。

③二酸化炭素排出量は、0.14 kg-CO2/1枚(中サイズ一枚当たりの二酸化炭素排出量)×150枚 ×人口1億2590万人(2019年12月時点日本の人口)=約5,300,000 トン=約264万トン。航空業界からの二酸化炭素排出量は年間約1054万トンなので、大雑把にその1/4くらいの量の二酸化炭素が、レジ袋から排出されている、と考えるとかなりの量と感じませんか?。ちなみにバスは約410万トン。という事は、レジ袋を完全にやめると、1年半後には公共機関一つ分くらいの二酸化炭素排出削減になる、すごくない?ちなみに一人当たり21キロの二酸化炭素を排出していることになります。

画像6

ではこの二酸化炭素21キロと言うのは何を意味しているのか?二酸化炭素21キロを吸収するために、森林はどれくらい必要でしょうか?なんと、年間で杉の木が2.4本必要なんです。あなたがマイバックを使う事だけで、こんなに地球環境を守ることができるんです。

画像6

コンビニでの、そのアクション、「マイバック持っています」は重要なんです。だって、無駄に資源を使って排出しなくても良い二酸化炭素を削減できるのです。コンビニでの、そのアクション、地球環境に貢献しています!

では、ここで日本全体のプラスチック廃棄物量を見てみたいと思う。環境省の資料によると、ありとあらゆるプラスチック廃棄物の排出量は年間約9400万トン(全廃棄物量の2%)、レジ袋は容器包装・コンテナーの一部、つまり約426万トンに含まれる、という事はレジ袋は容器包装の4.5%、とわずかな量だ。でもこの数値は、いわゆる一般廃棄物や産業廃棄物などの日本から排出される全ての廃棄物中でのプラスチック廃棄物の話しなので、一般家庭での感覚的な数値とは少々異なる。皆さんのご家庭では、プラスチックごみ、いわゆるプラごみが、体積的にも一番大きいのではないでしょうか?

画像3

では、何でレジ袋の有料化が必要なのか?他のプラスチック廃棄物の対策にも手を打つべきではないか?ズバリ答えよう、普通の生活で一番身近なごみだから。毎日の生活の中で、レジ袋使うのをやめよう→環境について考えよう、と言う、私たちの普段の暮らしにおけるサステナビリティアクションを促すための、レジ袋有料化の導入である。皆さん、毎回レジで考えてみよう、たかがレジ袋1枚、されどレジ袋1枚、あなたのマイバックが地球環境を守ることを。

レジ袋を使わなくなると、海洋ごみ問題・マイクロプラスチック問題も解決する。これが一番最初のロジックの答えである。なぜか?日本でも見かけるごみのポイ捨て、レジ袋やペットボトル、たばこの吸い殻、よく見かけませんか?せっかく各家庭では皆さんちゃんと分別しているのに、外では気が緩むのでしょうか?これらがマイクロプラスチック問題を引き起こしてます、あなたのそのポイ捨て、ダメです。先ほどと同じ環境省資料によると、日本は2~6トン程度のプラスチックごみを海に流出させている。

画像4

ではどんなプラスチックごみが海に流出しているのだろうか?家に近所の川とか公園、道路とかを見ると、目立つのはレジ袋やPETボトル、トレイあとは何かのプラスチック製品の破片、とか。どこから来ているのだろうか?日本の標準的なごみ分別ルールから推測すると、ポイ捨てか不法投棄が原因と言うのが実際のところではないだろうか?一部はアクシデント的に発生して、結果としてポイ捨てという事はあるかもしれないが、その心、ダメですよ、と言い続けるしかないのかもしれない。と、食品容器環境美化協会の情報によると、たばこのポイ捨てが半分以上という調査結果もある。一部プラスチックが含まれているので、これもプラごみであることを理解してもらいたい。その前に、そもそもポイ捨てする人は、人としてアウトであるが。

画像5

世界から見れば、日本は廃棄物管理先進国です。普段の生活に、これほど、ごみ分別が溶け込んでいる文化はありません。だからこそ、もっと地球環境を守るためのサステナビリティアクションを普段の暮らしから実施てみましょう。マイバックはその一歩目です。マイバックの習慣が定着すると、他のサステナビリティアクションもしてみたくなりませんか?だって、私たちのアクションは、地球環境に貢献していますからね。

塵も積もれば山となる、小さなエコからコツコツとすると、どれだけ二酸化炭素排出削減できるか考えてみよう。マイバックから地球環境を救えます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?