見出し画像

未来について考えよう:世界のSDGsニュース5選、11月

今年もあと残り1っか月になってきました。なんだかあっという間に11月も過ぎそうです。ちなみに、僕のいる大阪では、観測史上初、11月に25℃以上の真夏日を記録したり、ある日は朝の気温が10℃切ったり、そして新型コロナウイルス感染拡大第3波となり、大阪に住んでいる人はGoToトラベルで大阪から出てはダメ、という状況です。

そんな劇的な11月でしたが、今月も気になる世界のSDGsニュースを5個選んでみました。いつも通りですが、以下の記事は原文の日本語訳でもなく解説でもありません。原文を基に、自分の考えを入れ込んで色々と書いてみました。未来を考えることは楽しいですよ。

1.身近なSDGsを見つけて動画にしてみよう! - ミャンマー

画像1

いつでもどこでもスマホが必要。テレビを見ていてもスマホ、友達とおしゃべりしていてもスマホ、仕事中もついついスマホ、信号待ちの数十秒でもスマホ、スマホがなければ生活ができません。逆から見ると、スマホが人間を動かしているのかもしれませんね。

ここヤンゴンでも同じです。特に若者はスマホに夢中です。そりゃそうですよね、この小さな機械で自分の未来が変わるかもしれない、スマホを通して世界とつながる、そこに夢を託す若者たち。ミャンマー全体でのスマホ使用率はまだ10%程度、でもヤンゴンのような都市部では多くの人がスマホとともに生活しています。

でもここヤンゴンにはいろいろな社会的な課題があります。その一つは、世界を直撃した新型コロナウイルス感染拡大により、ここヤンゴンでも学校に行けない若者が大勢います。みんなで一緒に勉強できなくなってしまったのです。あのみんなでつながりながら、励ましあいながら、時には争いながらの学校生活での楽しい生活が送れなくなってしまいました。

ミャンマーにある国連機関では、このコロナ禍においてFacebookの使用を呼び掛けています。もちろん、若者を中心にFacebookは日常生活に溶け込んでいるアプリです。国連では、Facebookに、平和・繁栄・環境等に関する投稿を呼び掛けています。そこに、若者が考えるミャンマーの未来のビジョンを書き込んでほしいと思っています。

ミャンマーにある国連機関では、今年の国連創設75周年記念(UN75)に合わせて、11歳から17歳までの若者を対象としたSDGsand Meビデオコンテストを行っています。参加者は、自分たちの将来にとって最も重要なSDGについて考え、スマホを使用してコンテンツを作成し、Facebookでより多くの人と閲覧および共有できるようにすることができます。ミャンマーにおけるSDGsの価値をみんなで考えましょう。

2.アフリカの雇用の現状。どのようにジェンダー平等を達成するか?

画像2

アフリカも経済発展のチャンスが徐々に広がってきています。この大陸の多くの住民は貧困層の罠から抜け出せていませんが、それを変えていくためのチャンスが目の前に来つつあります。アフリカには年商5億ドルを超える企業が700ほどあり、そのうち400社は10億ドルを超えてきています。

でもここにも、現在の高所得国が作り上げてきたビジネス社会があります。それはジェンダーの不平等。例えば男性が1ドル稼ぐのに、同じことをしても女性は70セントしか稼げません。歴史的や文化的な背景の行きついた先とも言えますが、それは過去の話し。SDGs時代にとってはみんなが平等な社会を作り上げなければなりません。同一価値労働同一賃金(SDG 8)とジェンダー平等、すべての女性と少女のエンパワーメント(SDG 5)が重要です。

もちろん、多くの企業は様々な取組をしています。これからも企業が繁栄を遂げていくためには、才能のある女性と男性を育成し、維持することにかかっています。女性と男性の両方の従業員、サプライヤー、流通業者、顧客に力を与え、みんなの成功を保証することは、人権義務であるだけでなく、良いビジネスであり、使命と価値観の中核部分です。

これらの努力にもかかわらず、ジェンダーのギャップは残っており、仕事の世界における女性の見通しは男性と同じとはほど遠い状況です。今日、より多くの女性が教育を受け、労働市場に参加しており、より多くのジェンダー平等が貧困を減らし、経済発展を後押しするという認識が高まっています。

根深い障害を克服するためには、低賃金の仕事、懸念を表明できる職場、キャリア形成等に関する構造的および文化的障壁を取り除く必要があります。これらには、教育のギャップ、固定観念、女性のロールモデルの欠如、適切な育児オプションの欠如、適切な産休、そして個人の安全と安心に対するリスクが含まれます。

3.11月19日は世界トイレの日。みなさん世界の現状は知っていますか?

画像3

僕は知りませんでした、世界トイレの日。世界人口の半分以上となる42億人の人たちが安全に管理された衛生的なトイレを使うことができません。この世界的な課題はSDG6「すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」に掲げられています。

新型コロナウイルスの世界的な大流行からほぼ1年。ここインドでも新型コロナウイルスの感染拡大が深刻です。いまだに新型コロナウイルスの終息が見えない中、再び冷静になり身近な問題にも取り組まなければなりません。その一つがトイレ問題です。インド国内でもほぼ半数の人が衛生的なトイレを使うことができず、それを原因とする環境汚染や不衛生設備に伴う経済的・社会的コストは、インドのGDP約6.4%を占めるともいわれています。

2014年の独立記念日にモディ首相が行ったスピーチには、インド国内の衛生問題やトイレ事情、廃棄物問題に対策を打つことが盛り込まれていました。その後、2019年までに約1.1万個のトイレが整備され、約6億人がトイレを使うことができるようになりました。この効果は絶大なものですが、まだ不十分です。特に地方都市や田舎町では、まだトイレが十分に整備されているとは言えません。

もう一つ重要なのが教育です。学校教育と言えば、国語・算数・理科・社会というような基礎学力が中心です。でもこのSDGs時代においては、環境、サステナビリティ、衛生に関しても横断的に基礎学問に組み込ませなければなりません。教育を変えれば未来も変わる、教育を変えれば環境も変わる、教育を変えればサステナビリティになる、これを結びつけて社会全体の底上げをしていかなければなりません。

4.生活を豊かにしよう!

画像4

さて皆さん。この1年ほどでどのように生活が変わりましたか?1年前の今頃、旅行に出張に会食になど、自分の殻を破って、自分の居場所から飛び出して、多くの人と会って、刺激を求めていたのが当たり前でした。でも、今はどうでしょうか?家に閉じこもって、モニターを見続け、人と頻繁に会うけどバーチャル、家で食事をして、なるべく外には出ない、外に出たとしても人を避ける、こんな日々だと思います、この世界的な戦いに打ち勝つ日が来ると思いますが、それはいつなんでしょうか?

この私たちの新しい生活習慣は、人間が農耕時代をスタートさせた1万年ぐらい前から作り上げてきた都市型社会の根本を覆すようになりました。都市型集中社会の脆弱さが浮き彫りになったこの戦い。現代社会が想定していない、もしかしたら想定していたけど見て見ぬふりをしてきた実態があるかもしれません。たとえ、この戦いに勝ったとしても、新たな敵は次々に出てくるでしょう、私たちの社会を変えない限り。

この状況において、SDGsに向けた私たちの計画や活動にも混乱が生じてきました。その中でも一つだけ変わらぬことがあります。それは、我々人類はこのような困難を克服したときは、必ずよりレジリエンスな社会を築いていることです。レジリエンスは社会的システムやインフラシステムだけではありません。私たち人間のウェルビーイング、つまり心の豊かさもレジリエンスを伴わなければなりません。健康と心の豊かさ、そして人生を楽しむこと。

どのようなことをすればよいでしょうか?都市部で見直されているのが、モビリティ。自転車を使うとか、時間にゆとりを持たせて徒歩で移動することも見直されています。ビジネスパーソンは忙しいです。分刻みに予定が入っています。でも今後は時間にゆとりを持たせて、今まで公共交通機関で1~2km移動していたのであれば、自転車や徒歩で移動することを心掛けるとよいでしょう。気持ちにゆとりができるのと、新たな発見があるかもしれません。

密な社会、密なスケジュール、忙しい日々にゆとりを持たせることが重要です。心にゆとりを持たせると心が穏やかになり、健康と心のバランスの良い生活を送ることができるでしょう。

5.やはりデジタルは必要です

画像5

みなさん、どれくらい長い時間スマホを見ないようにできますか?なんだかこれで競争ができそうな気もしますが、信号待ちでチラリ、レジ待ちでチラリ、特にメールやメッセージが来ていないけどチラリ、というのが日常だと思います。情報が私たちの日常を支えているこの日々ですね。逆に言うと大量の情報に操られているのが私たちかもしれません。

コロナ禍のニューノーマルな生活においては、デジタル化社会が始まっていたからこそ、リモートワークやリモート教育などが何とか浸透したと言えるでしょう。正直言うと、コロナでデジタル化社会が加速されたというのが現実です。新型コロナウイルスとの闘いがいつまで続くかわかりませんが、以前のようなアナログベースの生活には二度と戻らないでしょう。

皮肉にもデジタル化社会を加速化させるきっかけとなった新型コロナウイルスに対して、ある意味、私たちの社会がより進んだことも事実です。この数か月間で私たちは数多くのデジタルツールを使いこなしようになりました。とりあえず始めた、というのが実感ですが、SDGsという目線で考えると、さらに重要な一歩を踏み出しました。例えばSDG9の産業と技術革新の基盤を作ろうに対しては、その一つのポイントとなり、デジタルデバイド(情報格差)を補うためのデジタルインフラストラクチャの構築・開発・普及が進んできています。また、スマートウォッチのように健康管理を常時行うこと、そのデータを医療関係者と共有することで、SDG3のすべての人に健康と福祉をに貢献しています。

そしてSDG4の質の高い教育をみんなにもデジタル化の社会の恩恵も受けています。今でこそ、急すぎるデジタル化の影響でデジタルでバイト問題が出ていますが、みんなが何らかのデジタルデバイスとネットワークにつながることで、世界中から自分に合った興味のある勉強を受けることができるようになります。そして教育や啓蒙といった経済社会、特にその国の科学技術力を高めていくことにつながり、SDG11の住み続けるまちづくりに貢献するでしょう。

このようにデジタル化というのはSDGs時代、そしてSDGsのその先の時代にとって必要不可欠なため、その導入は早い方が良いでしょう。それを急がせるきっかけとなっているのが、新型コロナウイルスともいえるかもしれません。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?