『アスク・ミー・ホワイ』古市憲寿 を読んでみた

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あけましておめでとうございます。くりむぱんです。今年もマイペースな感じで読書を楽しんで、読書感想文を書きためていきたいと思います。


アスク・ミー・ホワイ

本のタイトルだけではどういうストーリーなのかが想像できなかったけど、「今年No.1ロマンチックストーリー」って謳ってるからつい買ってしまったよね。

あと帯にも抜粋されてるこの一文、「過去はね、変えられるはずなんだよ。もしかしたら未来よりもずっと簡単に」を早く自分なりに理解したい理由も強かったかな。

SNSとか出会い系アプリとかの現代の恋愛を忠実に物語に書いてるから、自分が今経験してる恋愛と近いものがあって読みやすかった。BLの生々しい感じもあったけど、後半はきゅんきゅんするポイントが満載だったし、男同士の恋愛にそこまでフォーカスしていないからこそ(メインで取り上げていないというか…)、誰にでも起こりうる好きの感情とか、大事にしたいからこそ出てくる怒りの感情とかが表現されている会話のやり取りが、ただただ愛おしかった。

性別関係なく人を好きになる瞬間って歳を重ねてくると曖昧になりがちだけど、恋愛ってこれがあるから楽しいんだよね。もちろん、私も主人公のヤマトみたいに恋人に振られてなかなか忘れられない時もあるけど、新しい出会いで別の楽しみ方に気付かされることも多い。そこで、過去を美化しすぎてる自分にも気付かせてくれることもある。

新しい気付きがあるからこそ、過去の出来事に対する考え方を変えることもできるんだなって思う。


「過去はね、変えられるはずなんだよ。もしかしたら未来よりもずっと簡単に」


このフレーズの前後のストーリーを読んで、すごく納得できた。

新しい出会いがあるってことは、自分で動かないと得られないものだよね?受け身のままじゃ何も始まらないし、誰にも出会えないし、何か新しい刺激もない。

何も動かないで思う不安よりも、動いた結果起きたことに対して悩む方がもっと前に進んでる気がする。

ちょっとでも「やってみようかな」って思う勇気がすごく大切なんだなって改めて思ったし、今まで生きてきた自分の人生の自信にもなった。


30歳そこらの私が人生とか語っちゃってますけど、恋愛に臆病になってる人、恋愛疲れしちゃってる人にぜひ読んでほしい一冊だなと思いました。


最後まで読んで頂きありがとうございました!!


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