美濃路1 宮宿→清州宿
2024年の夏は、中部地方を縦横無尽に歩く予定。最初の行軍は東海道宮宿と中山道垂井宿を結ぶ美濃路。どちらから歩くか悩みましたが、大好きな中山道を目指し宮宿から歩く事にしました。
2024.06.15
1.スタート地点まで
自宅から駅に行く途中の中山道交差点。
今回歩く美濃路の終点が、中山道の垂井宿。垂井宿の手前の土手の風景を思い浮かべながら、鉄馬車で宮宿を目指します。
ちょうど里帰りしていた次女と帰る時間が同じだったので、秋葉原まで一緒に行きます。
美濃路を歩く友は、いつもお世話になっている「日本の街道地図と走り歩き旅」です。
この地図がなかったら、私は生きていけません。ガイドブックにない街道も、ほぼ載っています。
宜しかったらご活用ください↓
新幹線から望む大山。
先月中旬にゴールした街道が、大山道 矢倉沢往還、江戸赤坂から駿河沼津までを夫婦で歩きました。
この道は富士山が噴火するまでの、東海道のメインルートで、噴火後は箱根峠経由に変わってます。
歩いた時の記録はこちら↓
何度見ても美しき富士山。
雪もほぼ無くなって来ましたね。
名古屋駅からは、名鉄でスタート地点最寄駅の神宮前に向かいます。
画像は名古屋駅の複雑な乗車口案内、この駅のゴチャゴチャ感が大好きです。
2.宮宿
今回は喫茶店の激戦区、愛知県岐阜県を歩きますので、全ての喫茶店を定線観測し続けます。
3.熱田神宮
只今の時刻は08:23、この時間に参拝される方々は、参道の端を歩いている、神社のことをよくご存知の方々。
参道の真ん中は神様が歩く場所なのです。
熱田神宮の社殿は撮影禁止、画像紹介できませんが、雰囲気はまさに聖域です。
愛車のお祓い。
専用のゲートがあったり、大きな案内看板があったり、さすが自動車王国愛知県ですね。
2022年の自動車保有台数都道府県別ベスト5は以下の通り。
1 愛知県 5,356,629(5)
2 東京都 4,432,808(1)
3 埼玉県 4,211,857(4)
4 神奈川県 4,066,175(2)
5 大阪府 3,831,648(3)
参考までに( )内は都道府県別人口の順位。
人口で5位の愛知県が自動車保有で1位になる、快適な住環境と道路環境が整っているからだと思います。
下知我麻神社。
東海道や佐谷街道に面していた事から、古くから旅行安全の神として、崇められています。
現代の街道歩きの人々にとって、大切な神様ですね。
紫陽花の花があちらこちらで満開に、ピークが少し過ぎた感がありますが、今回の旅は、紫陽花と街道の風景を楽しみながら歩く事にします。
佐屋街道。
東海道は宮宿と桑名宿の間、約七里を船で渡っていました。距離が長い為に、船酔いや難破の被害を避ける人々が往来した脇往還が佐屋街道。
宮宿から濃尾平野を西に進み、木曽三川とぶつかる愛西市佐屋町から、船で三里移動して桑名宿に至る道です。
東海道の復路で佐屋街道を歩きました。その時の記録はこちら↓
シュールな看板が並んでいます。
探偵事務所が顔出してしまったら、探偵にならないと思ったのと、家屋解体と遺品整理両方を受ける大胆なビジネス。
街道歩きは、今時のビジネスのネタの宝庫です。
4.大須
このエリアの雰囲気、凄く良いです。
都会の中に街道の息遣いが、ひしひしと感じられます。
彼方に大須と書かれたアーチ看板が見えて来ました。
街道を歩いて来た中での、記憶に残るアーチ看板を6つ紹介します。
アーチ看板は、狂った瞬間に商店街の中に入ったことを感じさせます。
神社の鳥居をくぐったときの感覚に似てます。
大須には、5つのアーケード商店街に、約1,200もの店舗があります。
往時からの活気がそのまま残っている感じがたまりません。
並んで競う、ういろの老舗。
ごちゃごちゃした街の真ん中に、突然現れます。
境内は人よりも鳩が多く、掃除が大変そうです。
鳩が苦手な人は、大変なことになると思います。
5.喫茶店
喫茶店が多いですね。
上の画像のコメダ珈琲店、街道独特の縦長の区割の建物をそのまま活用しています。
街道歩きで、多くのコメダ珈琲店を見てきましたが、ご当地である名古屋市内はとても多いです。
関東地方の都市部では、ほとんどのコメダ珈琲が空中店舗と言われる、2階にありますが、名古屋市内はほぼ1階にある路面店舗、流石です。
折角の機会なので、街道歩きで朝食に立ち寄ったコメダ珈琲を紹介します。
10回も朝食でコメダ珈琲店を利用していました。時間的なタイミングと街道近くに店があるという奇跡的な組合せがないと、こんなに利用しないと思います。
参考までに2024年の国内同一珈琲チェーン店数のベスト3は、
1位スターバックスコーヒー 1,885店
2位ドトールコーヒーショップ 1,068店
3位コメダ珈琲店 968店
店員さんが、水とおしぼりを運んできて注文を取り、完成品を運んできて、食器もさげてくれる、「喫茶店のフルサービス」を提供する店としての店舗数ではナンバーワンですね。
6.名古屋宿
錦は世界の中心地。
この気になる看板は、立ち呑み 春椿 錦通り店の柱に書かれてます。インパクトの大きなキャッチコピーですね。
この付近は金融機関がたくさん集まっており、名古屋のウォールストリートのようです。
グルマンヴィタル。
看板をよく見ると、TARUIと書いてあります。調べてみると、美濃路の終点、垂井宿に本店があるベーカリー。この地にあるのもご縁かもしれません。
桜通り。
滑走路のような、名古屋らしい広く立派な道です。
徳川家康の命により、この後に訪れる清洲城が、現在の名古屋城の場所に移されました。清須越と呼ばれており、日本一の引越しだったそうです。
その後掘削されたのが堀川、しばらく美濃路は川と並走して北に進みます。
7.四間道
四間道。
火災の延焼を止めるためと商業活動がしやすいように、道幅を四間(約7メートル)広げ、西側には町屋、東側には石垣の上に蔵を配置しました。
こんなに美しい街並みが、名古屋市内にあるとは思ってもいなかったので、想像以上の感動を覚えながら、道を北に進みます。
堀川にかかる橋は清洲にあった橋を再現して作られており、五条橋もその一つです。
円頓寺商店街。
江戸時代から続く商店街で、独特な形をしたアーケードが印象的でした。
結局、名古屋城の姿を目にすることなく、美濃路を進むことになりそうです。
名古屋凧は、地元の郷土玩具として有名で、かつてはこの付近に20件ほどの製造業者があったが、今では凧茂本店しか残っていません。
8.琵琶島
榎白山神社。
桶狭間の戦いに向かう前、信長が戦勝祈願に立ち寄った縁の神社です。
街道沿いの、奥に長い敷地をフルに活用した平屋の素敵な個人宅がありました。
憧れますね。
クッピーラムネの製造元、カクダイ製菓株式会社が道沿いにありました。
本日の昼食は1人でご主人が切り盛りする、街道から少し脇に入った所にある蕎麦屋さん。
一品一品に心がこもっており、心地よいお昼の時間でした。
名古屋市内が想像以上に楽しく、なかなか前に進みませんでした。
午後の清須宿も楽しみです!
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