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単語の書き取りにつまずきながらも、テキストは毎週1課のペースで快調に進んでいました。新たに出てくる文法も、「あぁ、そういうものなんですね」と思いながら覚えれば、それほど難しくない。練習問題も、難しくありませんでした。

ところが、「了」が登場したあたりから、モヤモヤし始めました。今日習っている「了」と、2、3回前に習った「了」は何が違うの? 先生も、「了」は「代表的なつまずきポイント」と分かっているので、詳しく説明したプリントを用意してくれていました。でも、なかなかピンときません。

何となく分かったような分からないような気持ちのまま、更にテキストは進んで行きます。助動詞が登場し、経験を表す「过」が登場し、方向補語、程度補語……と新しい文法事項が次々と出てきます。

頭の中で段々と整理ができなくなってきました。単発で色々な文法事項がでてくるけれど、何かその前に「大原則」みたいなのって、無いんだろうか?

そんな気持ちです。

次から次へとやってくる波をただ乗り越えているだけで、自分が一体どこへ向かっているのか? そして、この波はあといくつやってくるんだろうか?

先が見えない感じでした。

多分ですが、私は先に全体像を知りたかったんだと思います。中国語の基本的な文法事項として最低これだけは覚えておかないといけなくて、今習っているのは、その内のこの部分です というように。

その全体像がイメージできなかったために、もやもやした気持ちになっていきました。

そして可能補語が出てきた所で、私のもやもやは頂点に達したのです。忘れもしません。「搬不动」という例文の説明を受けた時です。

いつもはテキストの内容を見て、先生の説明を聞いた後、「わかりましたか?」と確認されると、「わかりました」と答えていました。でも、可能補語を習ったその日、初めて私は「全然わかりません」と口にしました。それも、ちょっとイラっとした口調でそう答えてしまったのです。

可能補語の使い方はテキストを見ればわかります。書かれている内容もわかります。でも、前に習った「会」とか「能」っていう助動詞を使う場合と何が違うのか? それがわからなかったのです。

なんか色々な構文や用法がでてくるけれど、どんな時にそれを使うのか? どう使い分けるのか? そこが引っかかって納得感のないまま先に進んでいくのが苦痛になってしまったのです。

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