今年の映画パンフと図録
さてさて「年末年始連続投稿チャレンジ」も4回目。
あまり書けるネタがなくなってきて、どうしようと思いつつ、今回は 「#買ってよかったもの」がお題です。
とは言え、今年の僕の脳を占めることになったシンセ2台については、すでに投稿しちゃったんですよね。
で、この1年で買ったものを思い起こすと、映画のパンフとか、イベントの図録かなと思ったわけです。
僕は映画を観て良かったなと思えば、必ずパンフレットを購入します。
パンフを買うということは、たいていその時点でのマイベスト入り確定です。
スタッフインタビューとかメイキング記事を見て、アタマにインプットしておくと、後日気に入った映画で同じスタッフの名前に出会すことがあります。
サブスクなどで何観ようか迷う時は、そのスタッフ名で検索するのもひとつの方法です。
そして今年は?というと、実は全然時間がなくて、劇場に足を運んだ作品は『シン・仮面ライダー』(庵野秀明監督)と『ゴジラ -1.0』(山崎貴監督)だけなんですよトホホ。
『首』(北野武監督)、大好きなミシェル・ヨー主演の『『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン監督)、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(古賀豪監督)あたりはパンフ買っちゃう予感大なんですけどね。
『シン・仮面ライダー』パンフレット
広告を除いても本文からクレジットまで52ページの大ボリュームで、キャストとスタッフインタビューも充実。
『シン・ゴジラ』公開の数ヶ月後に『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』という超豪華メイキング本が発売されましたけど、その簡易版という感じです。
簡易版とは言え、アクション監督の田渕景也さんや音楽担当の岩崎琢さんのインタビューでは、庵野監督のオーダーに困惑したり、追い詰められて悟りを開くなど、産みの苦しみが感じられ、「ああ俺たちの庵野秀明は健やかに庵野秀明なんだな」と感じられる点でも『ジ・アート〜』と同じ感触を得られました。
『ゴジラ -1.0』パンフレット
試写会で観た時から「パンフ欲しいぜ」と、一般公開が待ち遠しく、3回リピしました。
「こういうゴジラを待っていた」というわけではなく「こんなゴジラがあったとは!」といきなり鈍器で殴られた感覚でした。
もう後頭部がボコボコです。
VFXが現時点で世界最高クオリティであることは間違いなく、またドラマについて当初こそ強バイアスの映画オタクから酷評されましたが、考察や時代考証の置き換えを評価した記事も内外で増えています。
本作のパンフレットには、そうした設定上の蘊蓄にはあまり触れられておらず、劇中カットや俳優陣のバストショット多めの王道の作り。
広告除き本文は40ページありますが、VFX周りはディレクションを務めた渋谷紀世子さんのインタビュー記事含めて2ページのみ。
来春発売の書籍『The Record of G-1.0』で網羅されるはず、とは言え、せめて4ページは欲しかったところです。
あとゴジラ70周年(ホントは2024年11月3日)記念作ということで、なんと観音開きで過去の29作品解説、ゴジラスーツの変遷などが掲載されており、これはいい企画だと思いました。
別に、山崎貴監督自身の著作として『小説版 ゴジラ -1.0』が発売されました。
こちらは時代背景や設定等、パンフレットで不足していた部分が補完されており、セットでコンプリートという感じですかね。
『初音ミク マジカルミライ2023』ビジュアルブック
美術館では必ず図録を買ってきちゃうんですが、初音ミク界隈でもビジュアルブックはほぼ用意されているので、それも会場に足を運ぶ楽しみのひとつです。
今年はLAMさんの描かれたメインビジュアルがとにかくアグレッシブで、自分でもそれを真似てイラストを描きあげるほど刺激を受けました。
ビジュアルブックではLAMさんによる三面図も掲載されており、イラスト化のみならず立体化での参考資料としての価値も高いです。
LAMさん以外にも製品版メインビジュアルを手掛けたKEIさんなど5名のイラスト作品が掲載されています。
それぞれ見開き右にはラフデザインらしきものもあり、それぞれ個性的で斬新なLAMさんの作品をどう調理するか、その苦心や過程も見てとれるようです。
さて、連続投稿の基準を満たすまであとひとネタかあ。
どうしようかな。