見出し画像

新年早々ジェンダー問題を語る、のか

あけましておめでとうございました。もう23時間経ってるので過去形で。

昨年は悲しい別れもあったけど、楽しい出会いもたくさんありました。今年は出会えた皆さんとより太いお付き合いを、そして更なる出会いを求めて徘徊してまいりますので、見かけたら背中にでっかく名前を書いてやってください。

さて今回の話題は『紅白歌合戦』。
僕自身は歌謡界にまるで興味がなかったので、こどもの頃から長いこと観てなかったんですが、美輪明宏さんが「ヨイトマケの唄」を歌った2015年以降はほぼ観ています。

昨年末、つまり昨日は、娘が全女子力を発揮して推しているまふまふさんと司会の大泉洋さん見たさでダラダラと観てました。
ダラダラと、それも家族でテレビを観るなんて、今や紅白くらいしかないですね。

そこで「おや?」と思ったのは、今回から司会に「白組司会」「紅組司会」「総合司会」の役割がなくなったこと。
前回、白組担当でありながら紅組に「ブラボー」を連呼していた大泉洋の伏線回収くらいに思ってました。

NHKにはこんな意図があったようです。

NHKの一坊寺剛チーフプロデューサーは、今回の変更について「これまで『白組に負けないぞ』『紅組に勝つぞ』と対立構造をあおる司会の構造だった。この時代に戦いをあおるのはちょっと違うんじゃないかと思った。紅白に分けつつも、応援して盛り上げる存在であってほしい」と説明。時流に合わせた判断だった。
スポーツ報知(2022.1.1)から

数年観ていて「なんだろう紅組優勝って。あー『合戦』だからか」と毎年のように自問自答してました。
応援してお互いを盛り上げるのなら「歌合戦」なんて物騒な名前じゃなくて『紅白ミックスソフト』とか『紅白二色のビッグショー』、なんなら『紅白』二文字でいんじゃね、とか思う次第です。

特別企画でしたが「マツケンサンバ」にハッスルしてる司会者3人を観ていると、「ミックスソフトも美味しいよね」と微笑みあった清里での夏合宿を思い出すところ。

また、この措置をジェンダーと結びつけて考える向きもありました。

いつものハフポストかと思ったら、意外にも文春オンラインでした。

なんだよ司会者のカウントは取らねーのかよとか言うのは野暮ですが、そもそも「●組優勝」とか結果に捉われずに『ゆく年くる年』を観ちゃうので、個人的に「紅か白か」は出演する人が決めればいいじゃんくらいに思ってます。
それで両組とも同数になれば、合戦の体にはなりますわね。

ところで、昨今リアル芸能界にも人材を送り込むボカロ界隈。
ジェンダー糞食らえと言わんばかりに、明らかに外観上も声も女性をイメージしたバーチャルシンガー花盛りです。

そもそも世界で初めてキャラ付けされたバチャシンであるMEIKOさんには、むしろ女性ファンの方が多いと思われ、一概に「女性キャラ=男性信者の性奴隷」などと馬鹿の一筆書きなんぞでは語り尽くせないのです。

一方で「歌ってみた」からのアーティストとして、メジャーどころではAdoさんやikuraさん(YOASOBI)などが注目されていますが、それは「バチャシンに女性が多いからだろう」とあっさり帰結されてもかなわんです。

この界隈、女性に偏らないのも不思議な傾向で、まふまふさんのような性を超えた声域を持つ歌い手もいれば、僕の周辺で名を挙げれば、ねじ式さんのように自作のボカロ曲を自身の声で歌うボカロPも存在するのです。
また米津玄師さんのような「バチャシンに楽曲を提供してきたシンガーソングライター」も存在するので、現状ではバランス良く人材が揃っているし、今後も輩出は続くという見立てです。

ま、娯楽なんてジェンダーで縛る類のものじゃないですけどね。

ラジオ局勤務の赤味噌原理主義者。シンセ 、テルミン 、特撮フィギュアなど、先入観たっぷりのバカ丸出しレビューを投下してます。