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会社の銀行口座の開設における6つのポイント

個人で口座開設をするタイミングで開設できず困った方は少ないと思うが、会社や個人事業で創業すぐの口座開設はあまり簡単ではありません

また会社の口座は目的別に管理することが望ましく、またその管理に適した銀行選びについてまとめたいと思います。

1.銀行の特徴

法人口座を開くとき頭に入れておきたいこととしては銀行の種類によって特徴があり、特徴によって目的や使い方が変わりますよという話です。

ここではメガバンクなどの都市銀行、ネットで取引がほぼ完結するネット銀行、地場のビジネスに心強い信用金庫の3つで考えます。

できるだけ複数の種類の銀行口座を開設することをお勧めします。

以下が特徴をまとめた表です。

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では6つのポイント別に解説します。

1.口座開設の容易度

創業して最初に困るのは、口座が開けないということです。会社としては実績もなく信用がないため、すんなりとは作れません。

結論からいうと知り合いに銀行の担当者を紹介してもらうのがベストです。担当者は非常に重要なのでスモールビジネスやベンチャービジネスに明るい、支援的かで今後お付き合いで重要なので、信頼できる担当者を紹介してもらうようにしましょう。

例えばレストランや居酒屋などの地場ビジネスであれば地域の信用金庫がいいと思いますし、投資家などから資金調達する際は関係性のある都市銀行の担当者を紹介してもらえるかもしれません。

ネット銀行については担当者がいないため、口座開設が難しく、他の銀行で口座開設してから申請する方が開設可能性の確度が高まります。

2. 支払いの自動振替設定の汎用性

自動振替ができるサービスは都市銀行、特にメガバンクが一番豊富です。弊社だと社会保険料や年金の支払いから、会計士への報酬など自動振替に設定しています。ネット銀行だと対応していないところも少なくありません。

バックオフィスを運用していくと社会保険料や特別徴収の住民税、法人税や消費税の支払いなどまとまってお金がでていくことがあり、日々の口座と分けて管理した方が適切な資産管理ができるため、預り金を管理する口座も用意した方がいいため、そこは振替やPayeasyなどを使える都市銀行がお勧めです。

3. カードの引落口座の指定可否

カード会社によってはネット銀行や信用金庫を振替先口座として指定できない場合もあるため大きめの都市銀行の口座を持っていると便利です。

会計ソフトなどと自動連携して財務諸表を作成したい場合はクレジットカードを作成する必要があります。

メガバンクやネット銀行は口座開設と同時に銀行のクレジットカードやデビッドカードを申請できるため、審査手続きを省けます。

創業当初は信用がないためカード会社によっては審査で落とされることもあるため1枚は確保したいです。

4. 手数料の料金設定

手数料は圧倒的にネット銀行がお得です。そのためできる限り一つはネット銀行への口座開設を行ってください。

例えばメガバンクだと他銀行への振り込みは700円/取引で設定されているところも少なくなく、仮に従業員への給与の振り込みやサービス利用料で月10件支払いがあるだけで7,000円もの手数料が発生します。その点ネット銀行であれば250円/取引だったりそれ以下である場合も多く、ある一定以上の取引があると10件以上手数料無料などあるため、ネット銀行の口座は1つは開設しておきたいです。

5.ネットバンキングの使いやすさ

銀行サービスの利便性は会社立ち上げてから以下に運用コストを下げるかに直結するため重要です。

銀行によってはインターネットでできることが限定されて結局銀行の支店にいく必要が出てきてしまうのが多いのでできる限りネットバンキングの機能や使いやすさがいいネット銀行やメガバンクの口座の開設をお勧めします。

6. 融資の調達でのサポート

もしもの時の資金繰りや大きく事業成長するための先行投資のため融資によって調達を考えた場合、信用金庫やメガバンクなどメインとする銀行の担当者との関係性の構築が重要です。

そのため一番大きい金額が入金される銀行口座を都市銀行や信用金庫にして、日頃の入出金がわかるようにしてお客さんとしての関係性構築が必要です。

7. まとめ

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銀行選びで大切なのは利便性と担当者です。

そのため利便性の高いサービスを提供する銀行と、親身になってくれる担当者を選ぶようにしましょう。

お金と信用を貯める口座、預り金の管理として都市銀行(メガバンク)or 信用金庫を2口座、支払い口座としてネット銀行の1口座の計3口座開設することをお勧めします。


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