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棚からぼた餅〜寝かしつけから推し〜

寝かしつけが苦手だ。

いや、だいぶマイルドに言ったけど、端的に言うと寝かしつけが嫌い。できることならやりたくない子育てムーブのNo. 1。

うちの子は5歳になったけどまだひとりで寝れないのだけど、何歳になったらひとりで平気かはその子によるらしく、
友達の子は3歳くらいで8時を過ぎるとひとりでベッドに行っていたし、甥っ子は小学生2年生にもうすぐなるけどまだママと寝てる。めちゃめちゃ個人差があるのだ。


もともと苦手ではあった。けど、明らかに嫌いになったのは今年の年明けすぐの頃。
『ママ今日はわたしが寝たらこっちのお部屋いく?』
こっちの部屋とはリビングのこと。
娘は、自分が寝ると隣にいたはずのわたしがいなくなる事に気づいて頻繁にこの質問をしてくる。嘘をつくのはいやなので、すやーっと寝たらこっちに来るよ、と答えると
『ずっといてくれないと嫌だ』と言う。
わかったわかったと言いながら、熟睡した頃合いを見てベッドを抜け出すわたし。寝ているのに意識はママがいるかを気にしているので、寝返りを打った時やふとした時にいないと気づき大泣きしベッドに呼び戻され動けなくなる、そんな事が何日も続き、わたしはベッドから抜け出す事を諦めたのだ。

子どもが寝たら好きに過ごしたいって思うよね、私はめちゃくちゃ思う。
テレビや映画を見ながらゲームしたり、noteを読んだり書いたり、こっそりおやつを食べたり。
仕事もしてるし家事育児もしてるんだから子どもが寝た後くらいはいいじゃん?
抜け出してバレて呼び戻されるを繰り返しているうちに苦手から嫌いになってしまったという訳だ。

諦めてベッドに居続ける決心をしたのは確か1月の終わり頃だっただろうか。
耳は自由なんだからポッドキャスト聞こ、聞いてれば苦痛におもわなくなるでしょと切り替えることにした。
お布団に入って娘にその日の出来事を聞いたりしりとりをしたりなぞなぞしたりなんかしているうちに、とろーんと目を閉じがちになってきたらチャンス。ポッケにしまっておいたワイヤレスイヤホンをこどもと逆側に装着。
仕事中にいつも聞いているポッドキャストの過去回を掘り返してみたり、時々音楽を聴くようになった。だいたいは寝落ちして、本来の就寝時間を過ぎた頃にハッと気づいてコンタクトを外しにいってまた眠る…みたいなスタイルが定着した。
でもこの寝落ちがまた後味が悪いもので。

もったいなくないか?時間。

垂れ流しになってるポッドキャストや音楽ももったいなくない?何を話してたのかわからないのに再生済みになっていて、また聞き直せばいいけど非常に無駄な気がする…やっぱり薄暗い部屋で聞いてるだけだと子守唄効果に抗えないので、視覚が必要だ、なんか見よ、と思った。
だら〜っと見ていると、きっとまた寝ちゃうからパッパッと切り替わる映像とかがいいかも。という事でTikTokを見始めた。

そしたらね、あるアーティストが頻繁に出てくるわけ。いままでそんなに気にしてなかったバンド。
テレビや街中で耳にしてたしもちろん上手いなぁって思っていたけど、特に今まで率先して聴いていたとかでもなくて。
で、あまりに頻繁に出てきて、そのうち歌ってる以外にもトークとかテレビのコメントの切り抜きとかいろいろ出てきてね、なんかメンバー同士めちゃくちゃ仲良しじゃんとか、制作の裏側を見てふ…深い…!!とか、掘らなきゃ知り得ないものが見えてきたら、なんというか率直に言ってめっちゃ好きになっていた。

それからというもの娘と一緒にお布団へ向かう時間が楽しみになってきて、ウトウトする前のトークの時間もなんだか楽しくなってきて、あの嫌な気持ち、パパとお布団行けばいいのにって思ってた気持ちが全然無くなった。
日常的にイライラしていた気持ちも心なしか薄らいでいて、娘に接する時の心の余裕が出来たようで怒る回数が格段に減っていると実感している。

これって…推しってやつ…??

在宅で仕事をする日は、娘が保育園に出掛けたらまずは彼らの音楽を聴きながら掃除洗濯。
仕事の時間も彼らの音楽。
ご飯の準備はイヤホンで聞き逃さないように彼らの音楽。
子どもが寝たらTikTok YouTube インスタ Xあらゆる映像を漁る。


きっと、推しだ。これが推しなんだ。

人生初と言っても過言ではない、推しとの時間。
自分では気付かぬうちにハマっていた。沼?沼ってる?とかいう感じなのか?わからない。

ひと回りも年下の彼らのことを、
わたしめっちゃ好きなんだよね!!
と声高には言いにくいし言うつもりはないけど、noteでつぶやくくらいは許してもらえるんじゃないか、いや多めにみてもらえたら嬉しい。

本来あるべき流れと違う気はするけどわたし的にはいろんなことが上手く回り出して結果オーライ。
まさに棚ぼた!体験談でした。
お付き合いありがとうございました。

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