LUSHに雇い止め撤回と休業補償100%支払いを求めて、団体交渉の申し入れをしました!

総合サポートユニオンは、株式会社ラッシュジャパン (LUSH JAPAN CO., LTD.)に、組合員Aさんの雇い止めの撤回と、休業補償100%の支払いを求めて、本日(6月30日)、団体交渉を申し入れました。

英語版はこちらです。
To the company that prizes Ethical Buying (LUSH Japan)- How about Ethical Employing?

ヨーロッパ出身の女性(Aさん)は、2010年代半ばに来日して以来、英語講師などで働いていたところ、2017年にラッシュジャパンの運営する東京都内の店舗でセールスアシスタントとして採用されました。Aさんが働いていた店舗は都内でも売上が多く、観光客を始め、常に多くのお客さんで賑わっていました。

英語などを話すことができたためAさんは海外からのお客さんの対応を任されることも多々ありました。ラッシュの商品の接客販売に従事し、店舗にとっては欠かせない存在となっていました。しかし、雇用契約は有期雇用(アルバイト)であり、3年間更新を繰り返していました。さらに時給は1100円と、最低賃金を少し上回る程度でした。

コロナウイルスの影響が深刻化し、Aさんの働く店舗は休業を余儀なくされました。しかし、ラッシュジャパンはAさんを含めた非正規労働者に対して、店舗が休業していた4月と5月の間の休業補償として、給料の60%から80%しか支払っていません。時給1100円の60%となると、1時間あたりわずか660円となり、これでは全く生活ができない水準まで手取りが減ってしまいました。

さらに、Aさんの契約期間は今年1月から6月末まででしたが、会社から「コロナウイルスの影響で、次の契約は更新しない」と一方的に告げられました。Aさんは3年間働き、次の契約も更新があると期待していました。個人的に会社に「続けたい」と伝えましたが、雇い止めは撤回されませんでした。6月30日の時点で店舗はすでにオープンしており、国は解雇や雇い止めを防ぐために雇用調整助成金を整備したにも関わらず、です。

そこで、Aさんは総合サポートユニオンに加入して、会社に労働環境の改善を求めて団体交渉の申し入れを行うことを決めました。現在、私たちは以下の2点を要求しています。

要求
1:Aさんを含めた全労働者に対して、休業補償を100%支払うこと
2:Aさんの雇い止めを撤回すること

いま、Aさんと同じ様に、多くの非正規労働者が雇い止めや中途解約され、生活に困窮しています。Aさんが働いていたラッシュジャパンの店舗でも、アルバイト学生が雇い止めされています。

ラッシュは世界的にも有名な大企業で、エシカルであることをアピールしています。同社の公開している「エシカルバイイングポリシー」には、「労働者の権利」として「労働組合、団体交渉、衛生と安全、離職の自由、公平な賃金、労働時間、差別および児童労働を許していないこと」と書かれています。ラッシュには、雇い止めを撤回し、休業補償を100%支払うことで、労働者の権利を保証するという姿勢を見せてほしいと思います。

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