【#つくば開成学園】性差別・セクシャルハラスメントの改善に向けた第一回・第二回団体交渉の報告
こんにちは。つくば開成学園のFと申します。私はつくば開成学園の守谷学習センターと牛久本校に勤務していました。つくば開成学園が組織的に行ってきたスクーリング不正を認めさせ、つくば開成学園に法的な規準を遵守した教育を行わさせ、つくば開成学園に通う生徒一人ひとりの教育を受ける権利の保障を目指して現在学園側と交渉しています。
スクーリング不正をめぐる争議の内容については以下の2つのブログをご参照ください。
ブログ①【#つくば開成学園】スクーリングに関する「不正行為」を一部認めました! | 私学教員ユニオン (shigaku-u.jp)
ブログ② 【#つくば開成学園】学校のスクーリング登録不正を「生徒による不正」にでっち上げるつくば開成学園の論理|総合サポートユニオン (note.com)
ところで、私がつくば開成学園との団体交渉で求めてきたことは、スクーリング不正の認定・改善だけではありません。学園全体の環境の改善を求めています。今回は主につくば開成学園の性差別、セクシャルハラスメントの問題に関する第一回団体交渉と第二回団体交渉の内容について報告しようと思います。
① 非常勤の女性教員によるお茶くみ
つくば開成学園の守谷学習センターでは、私が入職した頃には非常勤講師の女性教員による「お茶くみ」という性差別的な慣習が残っていました。その慣習は男性である私が自ら周りの教員へのお茶くみを行う等によって改善していきましたが、ふだん牛久本校にいる奥田校長が守谷学習センターに来校した際に、非常勤講師の女性教員が奥田校長にお茶くみをする慣習が残っていました。
そのような性差別的な慣習があることを第一回団体交渉で追及したところ、奥田校長は「お茶は自分で買ってきて飲みます」と約束しました(自分の飲み物を自分で買うのは当然です)。
② 身体接触をする教員に対する学園側の対応について
つくば開成学園では、性差別やセクシャルハラスメントの防止に関する明確な規定がなく、研修もこれまでありませんでした。そのために、性差別やセクシャルハラスメントに関してはほとんど無法状態といった様態でした(①で記述したような性差別的な慣習が消えないのもそのためです)。
つくば開成学園には過度に身体接触をする教員がおり、別の教員が奥田校長にそのことについて注意を求めることがありました。この事態を踏まえて具体的にどのような対応を取ったのか第二回団体交渉で奥田校長に聞いたところ、「(〇〇教員のすることは)ダメだという話はしたと思いますが、一方〇〇教員はベテランの教員なので若い教員が気づかないことも気づいているんじゃないのというような話はしたとは思う、でも正確には覚えていない」と奥田校長は発言しました。
第一に、問題があるにもかかわらずベテランであるという理由で当該教員を持ち上げる発言は、セクハラ対策として不適切です。
第二に、その教員が2023年4月中旬時点で不用意な身体接触を行っている場面を私は直接目撃しており、学園側は当該教員の行動に適切に対処しているとは言えません。
学園側は当該教員による身体接触を受けて他の教員等に相談をする人が事実いることに対して「ハラスメントを受けたからではなくびっくりしたから相談した」「声かけをしていたのでセクハラにあたらない」と主張しています。「びっくりしたから相談した」という学園側の説明が真実であるとは思えません。不要な身体接触を受けて嫌な思いや怖い思いをするから相談をするのではないでしょうか。
③ セクシャルハラスメント対策をほぼ何も行っていなかったことについて
職場のセクシャルハラスメント対策を行うことは事業主の義務であるとされているのに対し、つくば開成学園は、セクシャルハラスメント対策をほとんど行っていませんでした。
具体的には、「ハラスメントはいけません」というA4の紙がひと目のつかないところに貼ってあるだけでした。学園側が言うには何か問題があった際に朝礼で「ハラスメントはいけません」と注意喚起することも行われていたようです。しかし、この朝礼での「ハラスメント対策」は私は一回も聞いたことがありませんし、問題があった後に「ハラスメントはいけません」と一言述べるだけで、それでハラスメントが防止できるはずがありません。
学園側は第二回団体交渉でハラスメント対策について「研修みたいな形で充実した形でやっているかというとやっていなく」と発言し、ハラスメント対策の不十分さを自ら認めました。
つくば開成学園は2012年につくば開成高校京都校(現京都つくば開成高校)で当時の校長が女性の非常勤講師に極めて悪質な性暴力を行ったにもかかわらず(学校責任者からセクハラ 元高校講師の訴え認め、賠償命令 京都地裁 | 毎日新聞 (mainichi.jp))、このようにセクシャルハラスメント対策をほとんど何もしていないという言語道断の状況でした。この状況を第一回団体交渉で問題にしたところ、学園側は組合の指摘を受けて、牛久本校で9月にはじめて専門家を招いたハラスメント研修が行われたようです。
第二回団体交渉では、学園側に第三者による生徒の相談窓口とハラスメントの防止に関する規定がないことも問題にしたところ、学園側は組合の指摘を受けて、①「生徒の窓口についてですが、公認心理師や臨床心理士などの専門家をスクールカウンセラーとして配置する方針であり、茨城県公認心理師協会に相談し、募集活動を開始しています。」②「生徒に対するハラスメントの防止等の内容を含め、ハラスメント防止と対策等に関するガイドラインを制定する方針を定め、制定の準備に入っています」(2023年10月20日回答書)と述べています。学園側がハラスメント対策に動き出した動因に、組合が大きな力を与えることができました。
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