【#つくば開成学園】学校のスクーリング登録不正を「生徒による不正」にでっち上げるつくば開成学園の論理

つくば開成学園を休職中のFです。第一回団体交渉に続き、第二回団体交渉では、つくば開成学園のスクーリング登録不正の問題を追究しました。つくば開成学園のスクーリング登録不正の問題は、大きく二点あります。

一点目として、生徒に私が自分の科目でスクーリングを行ったものに対し、別教科の科目でスクーリングをやったものとして登録させられたり、やってもいない自分の科目のスクーリングをあたかも自身がやったものであるかのように登録させられるといったことが日常的に行われていたり、まったくスクーリングを受けていない生徒(例えば、ただ学校に来てトランプで遊んでいた生徒)に対しても生徒が特定の時間に学校に滞在していたという理由で、学園側がスクーリングをやったこととして登録していた問題です。

二点目として、つくば開成学園で「スクーリング」とされているものは、学習指導要領やガイドラインにあるようなスクーリング(面接指導)とはまったく異なるものであり、教師が生徒に法的に定められたスクーリング(面接指導)を計画的・体系的に行っているとはとても言えず、教育放棄に近い状態であるという問題です。

詳細は前回のブログを参照してください。

 


◆「生徒による不正」のでっち上げ、つくば開成学園の論理

前回の第一回団体交渉では、スクーリング登録不正の問題を、「校長は把握していなかったので、不正はあったけど組織的不正ではない」とし、「各先生方、科目の先生方とか担任の先生方にかなり頼ってきた部分があってそういうなかでこのルーズな運用が生まれてそれが学校では把握できなかった」と述べ、その責任をつくば開成学園に勤務する教員たちに押し付けていました。

それに対し、今回の第二回団体交渉では、「スクーリングが遅れている科目を報告表に書きつつ、他の科目の学習をする生徒がおり」、それらの生徒に対し「厳しく注意をしなかった」「厳しい指導ができていなかった」「厳しく管理ができなかった」ことが問題であるという主張を奥田誠校長が繰り返し述べました。スクーリング不正登録の責任が生徒にあるという説明に変更をしてきたのです

さらには、奥田誠校長は「積極的に生徒の方にルールと違うことをやりなさいという働きかけはしていない。そういう意味では不正ではない」と述べ、前回の「不正はあったけど組織的不正ではない」という主張から、「不正ではなく管理が行き届いていなかった」という主張に変更しました。

上記の学園側の主張はすべて虚偽であり、つくば開成学園では教師が別科目の登録を生徒に促しています(そもそも「他の科目を学習する生徒」と学園側は述べていますが、スクーリングは学習ではなく「面接指導」であり、このような叙述からも学園側がスクーリングについての法的な規準をよく分かっていなのではないかと疑ってしまいます)。上記の主張が虚偽であることを示す証拠を私は持っており、まだ団体交渉の場でその証拠の内容を具体的に開示していませんが、決定的な証拠を持っているということは学園側に伝えています。その上で学園側はこのような発言をしています。次回以降の団体交渉の報告ブログでその証拠の内容を紹介したいと思っています。

それにしても、学園側の不正を、「生徒の不正」としてでっち上げるつくば開成学園の態度に、堪えがたい憤りを感じます。生徒を大切にし、守るはずの教育機関が、自身の不正を隠すために虚偽の不正の責任を生徒に押し付けるというやり方に、つくば開成学園の教育機関としての資質を大いに疑います。私はつくば開成学園の生徒たちにこれまで何度も支えられてきました。とても不正をするような生徒たちではありません。今回のつくば開成学園の発言・姿勢は、つくば開成学園に通うすべての生徒の尊厳を著しく傷つけています。

「『不正』をした生徒たちに然るべき態度をとっていくんですよね?」とこちらが学園側の主張に敢えて乗って聞いてみたところ、奥田誠校長は、「(不正をした生徒に対し)何らかの対応を考えざるを得ないと思っています」と述べています。もちろん「不正した生徒」など存在しません。つくば開成学園は、教育を何だと思っているのでしょうか。

 ◆守谷学習センター長A教員への責任転嫁、責任から逃げる管理職

 今回のスクーリング登録不正は、私が3年間在籍した守谷学習センターでの出来事を中心に追究しました。奥田誠校長は「A教員(守谷学習センター長)から説明を受けていない」「A教員が業務に追われて、彼がスクーリングの管理についてルーズになっていた」と述べ、スクーリング登録不正の問題を守谷学習センターのみの問題に限定し、その責任をA教員に押し付けています。

しかし、このスクーリング登録不正は、牛久本校で元来より行われているものです。そもそも牛久本校で行われていたスクーリング不正登録の方式が2022年12月から輸入される形を取って守谷学習センターで行われるようになり(茨城県の規制緩和により、2022年からサテライトキャンパスである守谷学習センターでもスクーリングが法的に可能となった)、そのときに当時守谷学習センターに勤めていた私が、つくば開成学園が組織的に行っているスクーリング登録不正を知ったのです。

したがって、A教員に不正の責任を押し付ける奥田誠校長の態度は、まったくもって責任逃れとしかいいようがありません。最後に、責任逃れをする奥田誠校長の第二回団体交渉での一場面を紹介します。

 

組合員 「校長は(守谷学習センターでの)管理業務を怠った責任が自身にあると認識してますか?」

奥田校長「管理が行き届いていなかったのは感じています」

組合員 「責任を負っているという認識でいいですか?」

奥田校長「最終的にはそうなると思います」

組合員 「“なる”ではなく責任を“取る”意志はありますか?」

沈黙、返答なし

 

第二回団体交渉では、スクーリング登録不正の他にも、セクハラ問題、一人あたり担任数(初任者で約55人)の問題等も交渉しています。また別の機会にブログで報告します。

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