世田谷の保育園の自主運営に対する寄付金のお礼および「保育園自主運営基金」の設立について

■ご支援をありがとうございました

 東京都世田谷区における保育園の自主運営に対する寄付金として、210名の個人・団体様から、総額約250万円(2019年12月14日現在)もの金額をいただきました。自主運営は12月13日をもちまして無事終了を迎えることができましたが、みなさまの暖かいご支援のおかげです。
 本当にありがとうございました。

 今回の自主運営(期間:12月2日(月)〜13日(金))の費用はおおむね次の通りになります。

・人件費 約80万円(当初は想定していなかった、行政・使用者・大家の対応や、メディア取材の対応、園の警備などの業務を追加で計上しています。)
・家賃 12万円(1ヶ月24万円を2週間分で日割計算)
・水光熱費・通信費 4万円

・事務用品・備品代・消耗品など 3万円
・お弁当・おやつ代 5000円

■「保育園自主運営基金」の設立

 自主運営の期間について、当初は約1ヶ月になることを想定しておりましたが、2週間での終了となりました。保育園の定期利用をされていた約30名の利用者全員について、世田谷区とも連携し、16日(月)以降の預け先の目処がついたと無事確認することができたためです。
 2週間で自主運営を終了したこと、また予想を遥かに超える寄付をいただいたことで、経費を差し引いても、寄付金額が150万円ほど余ってしまうことになりました。
 寄付をくださった皆さんの思いを活かすために、残りの金額の使い道をどうするべきか、保育スタッフたちで話し合いました。話し合いの中で、寄付の趣旨は、子どもたちと保護者を守るために立ち上がった保育スタッフたちに対する応援であることを確認しました。
 そこで、今後同様にどこかで突然の保育園の閉園があった場合に、子どもたちや保護者の方たちを守るために、自主運営を選ばざるをえなくなってしまった際の基金として、残った寄付金を使わせていただくことにいたしました。
 子どもたちや保護者たちを軽視する突然の倒産・閉園はあってはならないことですが、これからもどこかで起きてしまうことが予想されます。過酷な労働条件を背景とした保育士の一斉退職が相次いでいますが、突然の倒産・閉園とは表裏一体のものです。その際、利用者の方々にとって、すぐに新しい預け先を探すことは大変なことです。新しい預け先が見つからない場合もあると考えられます。
 私たちはみなさまがくださった寄付をもとに、「保育園自主運営基金」を設立させていただき、突然の閉園・倒産で自主運営を選ばざるをえなくなった保育スタッフの方々を支えるために役立たせていただきたいと思います。

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