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「今聴くべきビートルズの曲」を教えてくれる占いがあるらしい


僕は、そんな噂を聞きつけた。



怪しげな夜の街を抜け、少々場違いに思える小さな木造の古屋のような建物の扉を叩くと、出迎えたのは白髪の老婆だった。







老婆「、、、本日は?」




僕「えっと、

今聴くべきビートルズの曲を教えてもらえるって聞いたんですけど、、、」




老婆「、、、」







老婆は何も語らない。
目を閉じて、水晶玉に意識を込めている。


今話しかけてはいけない。
本能がそう感じていた。




すると、おもむろに、水晶玉に文字が浮かんだ。

僕「、、、、!!」








あ〜〜〜!!

「Here, There and Everywhere 」か〜〜〜〜〜〜〜!!!!!




良いよな〜〜〜!!!





音楽の歴史を変えるような挑戦的な曲もビートルズには多くて、それももちろん良いんだけど、

結局ポールの美メロなんよな〜〜!!





しかも、トンデモ転調あり、美しすぎるコーラスワークあり、メロディアスなベースラインあり、

ビートルズの良さを色んな面からバランス良く聴ける、
お得すぎる曲になってるよな〜〜〜!!





しかもしかも、「Revolver」とかいう、ビートルズのキャリアの中でも過渡期に位置するアルバムで、中でもジョージがインドへの傾倒を本格的に示し始めた「Love You To」の次という位置にありながら、真っ直ぐ美メロを聴かせることで、アルバム全体の動きを生み出していて、

ポールの抜群のバランス感覚が遺憾なく発揮されてるよな〜〜〜!!!







曲の中にも、ただシンプルなだけにせず、とんでもなく技巧的な転調とか、緊張感のある変わったスケールを鳴らすギターソロとか、曲の展開に合わせたベースの細かい演出的な変化とか、

クラシックを生み出す稀代のメロディメーカーとしてのポールの宇宙的な才能を感じるよな〜〜〜〜!!!







歌詞にしても、ストレートな愛の言葉かと思いきや、「愛とは分かち合う事と知る」とかサラッと本質を突くような言葉を書いていて、

詩人としてのポールのキャリアを通しての成熟が見て取れるよな〜〜〜!!!







ビートルズオタク的にも、「ジョンの家で、ジョンが目を覚ますのを待っている間に書いた」とか、ポール自身最高傑作の一つに挙げていたとか、語りどころがしっかりあって、

ライト層にもオタク層にも届く、広いリーチを持った曲よな〜〜〜〜〜!!!








老婆「そうですね」




占い師さん、ありがとう!



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