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人生最愛のゲームについて


ゲーム。私はあまりゲームをやりません。

と言っても、一般的にどれくらいからがゲームをたくさんやる人なのかとか分からないので、基準としては、私の相方であるししとうさんより全然全く手をつけない、つけてもすぐに詰んでしまう。
そういう意味で、あまり、ゲームを、やりません。

でも、そんな私にも、ツイッターで単語を見かければ、思わず語ってしまうくらいに好きで好きで愛してやまないゲームがあります。

それがピクミンです。

ぴく


ピクミンってなに?っていう人、私と同年代だと圧倒的に少ないんじゃないでしょうか。
なんせ例のあのCMソングが流行りましたし・・・

△あのCM

年下の方でも、スマブラに参戦してたりするので、知ってる人というのは、結構多いと思います。(2017年に新作アクションは発売されたし・・・)
ただ、それを"プレイしたことがある"かについてはまた別なわけでして。

今回は、そのピクミンについて2まで含めた物を語っていこうと思います。
(ほぼ1しか語ってないけど)

それでは、始まります。
(がっつりネタバレ入ります)



ピクミンとの未知との遭遇

出会いは言わずもがな、上でも挙げたCMソングです。
当時ゲームキューブ(以下、GC)など持っておらず、ニンテンドー64とゲームボーイカラーでひたすらポケモンやカービィをやっていた私は、その、ニュースにも取り上げられるくらいの社会現象となったCMソングに衝撃を受けました。
ゲームに何の関心もなかった母親も、このCMソングには私以上にハマっていて、最終的にクリスマスプレゼントでGCとソフトを貰えたのでした。

そして、私は忘れもしない2001年12月某日。
ピクミンとの出会いを果たしました。

が。
このピクミン、本当に実際プレイしたことがある人って、そもそもクリアしたことがある人って、どのくらいいるんでしょうか。
少なくとも、私の周りにはほぼいないのです。

その理由の一つに、難易度がベリーベリーハードというのがあります。



ピクミンって難しい?

まず、プレイしたことが無い人のために、大まかな内容を説明します。


《あらすじ》
主人公である「キャプテン・オリマー」は、星と星の間を行き来する運送会社のベテラン社員。ある時、気ままな一人旅を思いつき、長期休暇を取ってのんびりと愛機と共に走行していました。
ですが、思わぬアクシデントで、未知の惑星に不時着・遭難してしまいます。
宇宙船はパーツがバラバラになってしまい、このままでは帰れず、生命維持装置も30日しか持ちません。
そんな絶望の中で、ピクミンと出会い、彼らの助けを借りてパーツを修復することを思いつきます。
果たしてオリマーは無事に帰れるのか・・・!?


という物なのですが、このゲームの肝が

①30日という期限付き
②パーツを30個(最低25個)揃えないとクリアできない
③ピクミンを上手く扱わなければクリアできない


というところにありまして。
これが、ゲームの難易度を格段に上げている原因だと思うわけです。

しかも、ピクミンって夜は獰猛な原生生物(敵キャラ)の動きが活発になって、か弱いピクミンやオリマーを食べてしまう・・・という設定のせいで、基本的に朝〜夕方分しか行動ができない。
ゲーム内の1日の長さが約13分24秒で、その進みは、プレイしてみると体感として恐ろしく早い。
その上で、爆発する岩を使って壁を破壊しなくてはならなかったり、寝ている原生生物に立ち向かわなければならなかったり、そもそもピクミンの数をある程度増やさないとお話にならなかったり・・・と、プレイヤー側にハンデがかなりあるゲームなんですね。

で、これ。
今までだったら「ゲーム上級者のためのゲーム」みたいな形で収まってたものだと思うのですが、良くも悪くも前述の通りCMがめっっっちゃ流行ってしまった。
なので、シーマンとかでゆるっとゲームやるようになっていたであろう、OLのおねえさんとか、私みたいな小学生とか、そういうライトなユーザーの方々がプレイしてしまったり、したのだ・・・たぶん。

その結果起こるのが一向にクリアできないという詰み現象。
そして、誰もがはじめに通るであろう道が、このバッドエンド。

△これ、賛否両論ありますが、いまの私はかなりすきです

わけも分からず30日探索して、その結果がこのバッドエンド。
正直、当時はかなりのトラウマになりました。
というか、敵もかなりグロテスクで怖く、ステージも(特にいま写っている3つめのステージ)なんかは暗くて恐ろしいイメージで。

しかも頼りのピクミンは、操作に慣れるまでとにかく沢山死んでゆく

こんな・・・こんなことってあるか?
あまりのことに、泣くとか以前にそもそも絶句した人って多いんじゃないかなぁと思います。
というか、私も絶句してこんなに、こんなに頑張った結果がこのエンド?ってなったし、あと、あの、めっちゃくちゃあっさり終わってタイトル戻るから、すごくすごく放心するんですね。これ。
だからこそ、私も当時投げてしまって詰みゲーの仲間入りを果たしてしまったんですけど。

でも、それでも、長いことオリマーを脱出させてあげられなかったって思いだけは、ずっと残っていました。

なので、中学生になってまたつけては失敗してみたり、そのうちに2が発売して、欲しかったのだけど、オリマーを救助できてないのにって思って遊べなかったり、紆余曲折あって・・・。
そして、高校生のある時に、ようやく私は30日ギリギリのところで、最後のステージまで辿り着いて、27個のパーツで初めて脱出できたのでした。


そしたら、ピクミンってなんだ

ピクミン。ピクミンってなんでしょうか。
なんでこのゲームって、すごくむつかしいのに、なんだかすごく魅力的で、ずっとずっと離れられないんでしょうか。

そのひとつの、私の中にある答えが「せかい」だと思います。

ピクミンって、このゲームだけでもモチロン完結できるんですけど、ゲームだけで完結するのが少し勿体ないほど、いろんな裏設定が盛り込まれたゲームでして。

例えば、ゲームの中で出る1日の終わりの「日誌」。
これは、オリマーの原生生物やピクミンについての考察などが入ったり、メタなことがあったり、単純に家族のことや自分のことが書かれていたり・・・と、この日記を読むだけで、無口でほぼ喋らないように見えたオリマーという人が、実はかなりおしゃべりなおじさんで、お嫁さんと息子一人に娘一人のお父さんで、・・・と、どんな人と成りかが垣間見えます。
それだけで、プレイヤーはオリマーに感情移入できるし、このせかいも主観で歩くことができる。

特に、30日間まるまる放置して何も行動しなかった時の日誌は、バッドエンドと合わせてもなかなか心を抉るので、ぜひプレイして欲しいです。
(もちろんやりました。ニコニコしました)


次に攻略本。
特に私がすきな攻略本は、こちらの「オリマーの惑星観察記」です。

これ、今だと中身見れるものがどこにも無いのが残念なんですけど、なんというか、まだ本当に大丈夫だった頃のファミ通の攻略本です。
それというのもこの本の内容、まず前提として「偉大なる宇宙探検家:キャプテン・オリマーが遭難した際に、未知の惑星で記録した観察記」というものなのです。おおよそですが。
2やると特に偉大でも何でもなく、そんなに持ち上げられてないって分かってちょっと拍子抜けなんですけど、でも、なんかロマンが、ロマンがある。
その上で、観察記は1日ごとにやることがオリマーの解説と手書きのルートで整理されていて、見やすく面白い。
また、解説は単なる解説じゃなくて、ゲーム本編の日誌に近いような、感想が入り混じったものになっていたりするので、ゲームとより密になれる。気がする。

ちなみに、この攻略本でいくつかのトラウマ敵と出会ったのですが、正直なところ、ゲーム本編で相まみえた時のが何倍も恐怖でした。(当たり前)


そして、重要な「未知の惑星」。
この惑星、キメラのような風貌の恐ろしい生物で溢れているし、最初に毒で大気が満ちていると言われるんですけど、それでも、プレイしていくうちにすごくこの惑星が美しくて、幻想的だという部分が出てくるんですね。

日差しの差し込み方や、水の映り方(ピクミンはかなり水の表現にこだわっているようで、とても美しいです。というか、GCの水の表現はすごい)、ピクミンが触れた時に小さく揺れる草花、背景を飛ぶ蝶たち・・・
原生生物もピクミンも、すべて引っくるめて、この「せかい」に生きている。
それが分かるくらい、自然で、全てがひとつにまとまっていて、雄大な自然の中でずっと溶け込んでいたくなるくらい素敵なのです。
また、BGMがとてもよくて、環境の音楽として世界を一切邪魔しません。
その場所の空気がそのまま音楽になったような、そんな気持ちにさせてくれます。
また、1だとすごーくおおまかな区切りだった区分けごとの季節感は、2だと大きくきちんと4つに分類されていて、春夏秋冬全てが楽しめます。

そしてこの世界、提言されているわけでは無いのですが、地球の成れの果てなのではないか、とされています。

1では空き缶が転がっていたり、植物の多くが地球に原産するものだったりと、要素は少ないのですが、2だとお宝探しという名目になるため、かなりの「元・地球」要素が多くなります。
(2のお宝は様々企業の許諾を得て使用しているので、よりリアルで面白いです)
なので、自然に還っていった世界や、退廃的なもの、どこかノスタルジーを感じるようなものが好きなかたは、このピクミンの世界は非常にマッチするのだと思います。
そうすると、このかなりシビアなゲーム性も、ヒリヒリとした緊張感として未知の世界を楽しむには、ある意味有効なのかもしれません。


人生最愛のゲーム、ピクミン

そんなわけで、私はピクミンがとても好きだというお話でした。

どこが好きとかどうとかって、語るのってすごく難しいですね。
好きになって欲しい、何で好きか知って欲しい!って思いながら書くとなおさら。
なので、まとめがてらもっと単純に好きな部分を追加で挙げておきます。

*大水源
1で一番すきで、一番だいっきらいな場所です。
ここは何もかもが詰まってる。生と死とか。
敵さえいなければとても好きなのですが、でも、面白いことに、敵がいないと好きじゃ無いんですよ。不思議ですねぇほんと。

△大水源の雰囲気を伝えられないかと動画探したら、つい一ヶ月前に1日クリアの新ルート上がってて笑った

*ドドロ
いわゆる、裏ボスという扱いなんじゃ無いかなぁと思っているのですが、この子だけ作中で唯一、卵から孵るという描写があります。
正体が不明で、なおかつ下半身が半透明になっていて、そこに触れるとピクミンが即死するというもの。でも、倒すとピクミンが100匹産まれる金の玉を落とす。
卵が孵る前に卵を割る、ということが出来たり、1日がすぎてしまうと2度と現れなかったりと、いろんな意味で謎が多く、考察も多く、大好きです。

△こちらの6:54〜解説されています


*めざめの森
これは2の春ステージです。
桜が舞っているとても心地のいい気候で、基本的には1を無制限に遊ばして欲しいって人なのですが、2に入り浸る時はいつもこのステージばかり入り浸ってピクミンと遊んでいます。


*ダマグモキャノン
自分の中の男の子がとてもよろこぶ


こんなところでしょうか!
ピクミン、上記動画でもそうなのですが、とにかくやり込めばやり込むほど楽しいゲームの一つでもあります。
尺の調整が甘く、1ばかりの語りとなってしまいましたが、2も2で、お宝の要素や地下の要素があったり、ネーミングがいちいち良かったりと語れることがおおいので、また別の機会にちゃんと語りたいです。

あと、3は当時すごくバタバタしていたり、主人公交代がショックだったりとで、WiiUが発売される前の体験会で5分くらい触らせてもらった限りしか無いのですが、話を聞く限りでやらなければならない理由が多々あるので、そろそろ重い腰をあげるときかな・・・と思っています。
Hey!も結局やってない(アクション苦手)し・・・ね・・・・。
なんか、そうこうしてるうちに、4そろそろくるんじゃない?みたいな話も出てるし・・・ね・・・・・・・・。


それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました!



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