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ザ・キューブ【占いの裏】

 1987年7月。日本の山梨県にあるとある洞窟で、4×4の物体が発見された。それは、長年洞窟に埋まっていたのに塵ひとつついていなかった。とある探索者が、それを転がすと、青青青青になった。皆驚いた。
「その前に見たけど、その物体は色がバラバラになっていたんです!」 目撃者A
 その物体は大ニュースになった。ある時、その物体の持ち主だといいはる男が現れた。その男に話を伺ってみた。
「本当に僕のです! それは占いに使う道具で、転がした人の性格が分かるんです! 例えば、赤は情熱、青は冷静さ、黄は面白さ、緑は陰湿さ、橙は周りから愛されているか、白は清潔さ。本当なんです!」男の話
 その男はその後、異常者と見なされ、病院に入院したそうだが、今は退院して何処かで過ごしている。その後その物体は日本にある美術館に飾られたが、盗まれ、それから30年ほど経ったがまだ見つかっていない。今回、手に入れたのは、そのレプリカである。

キュレーター 神野 祐介

Photo by Dan Farrell on Unsplash

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