世界の統治

新型コロナウィルスの世界的な蔓延による、社会的不安による自殺の発生増に思うこと。経済が好調に循環していた状況から短期間で極端に反対の状況へ転じてしまったことによる混乱や状況に対する手当てが不安定さを生み出したと考える。

発端となった経済の急ブレーキやノッキングがこれだけの多くの事態を生み出しているということは、経済を中心とした社会の秩序、いままでも枠組みが大きく否定されたという現れかと憂うと同時に、大戦以降の世界の体制が果たして正しかったのか?とかそういうことを考える分岐点にきているように感じている。

狂乱的に景気の良い時期をもっとブレーキをかけて、逆に下り幅に備えておくべきであったのかという考えや、直前の上がり幅がこれだけのものだったから今はこれくらいの下り幅で済んでいるということなのか。

これを気にマルクスの資本論を再度勉強することにして読書をし始めている。併せてピケティも。

読んでもまだ自分の中での回答は整理されてこないが、別な視点がもてる機会として考えている。

いずれにしても今までの経済や社会の仕組みは、うすうす気がついていたけど万全、万能なものではなかったこと。

危ないかもなとか、タイトロープの上でバランスとって右に傾いたら左に、左に傾いたら右にって常に常にバランスとりながら取り繕って来たけど、いよいよ対処が難しい状況に陥った時に振れ幅が酷くて振り落とされている人が出始めているのが、職を失う人とか、精神的に不安定になっている人、自殺をしてしまう人、犯罪を犯してしまう人、他人に攻撃をしてしまう人などなどそういったことが発生している年 になっていると思う。さらに言えば単年での解決に至らず、複数年の状況になれば これは 『そういう時代』ってことに整理されるのであろう。

そういう時代に対処する、手段とか秩序を論じたり、発明したり、思いついたり、リードしたりすることが人類全体でできるのであろうか。

強いリーダーシップを発揮して表側にでて影響力を出せる人物が実際にはいるんだろうけど腹の探り合いをしているようにも思えるし、これだけ多様化を良しとしている世界の風潮からすると地球一個を全体統治するのはまさに神の領域であろうと思う。

神の存在も実際には人が作り出した偶像と思う時、ペテン師に従うのか、もしくは超合理的なAIのような高度な機械学習の判断に従うのか、もっと曖昧な存在にすがるのか。

核ミサイルというキーで統治のバランスを取ってきた世の中の裏をかくには人殺しの細菌だったのかとか思うのはSF映画やアニメの見過ぎなのかもしれないけれど、人がもう少し賢くなかったら、おそらくは戦争の一つや二つ起きて、北斗の拳やマッドマックス、マトリクスみたいな荒廃した世の中になっているのだろうと思うとゾッとする。それだけでも人は過去よりは賢くなっているのだろうと思うのは気休めだろうか。見えてないところでエグいやりとりが世界では繰り広げられているのかもしれない、見えないところで。

地球を一つにまとめられる存在が現れるならば、世界的な遵守すべきスタンダードを設けてそれを遵守するために富の再分配がされて、その上で世界スタンダードに沿いつつ、各地のカルチャーを重視したローカルスタンダードを設けるというような世界統治がなされるようなことに進んでいくのだろうなと想像をしている。その場合 人類にとっての驚異は、細菌 だけではないハズなんだろうな。


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