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通院と高速道路で「ああああ」

前回、通院のために実家へ帰ってから、もう1ヶ月が過ぎてしまいました。時が経つのは早いものです。今回は仕事が忙しかったので、余計に早く感じていた。

車のディーラーからも連絡があったので、半年点検もこのタイミングでやってもらうことにしました。

実家に帰る日も仕事が忙しく「これから車を運転するのはいやだな」という気持ちになった。でもご褒美だと思ってコンビニへ寄って、アイスを食べたら、心が回復したので、無事に実家へ。

いつもまとまった時間の運転をするときは深夜ラジオをradikoで聴いています。ちょうど2時間くらいの運転だし、しかも笑いあり、下ネタありで飽きません。このなんでもありの雰囲気が好きです。

さて、通院は、前回検査をしたので、その結果を聞きに行くというミッションもありました。この1ヶ月の間に特に連絡もなかったので、まぁ大丈夫だろうと思っていたのですが、内心は少しドキドキしていた。

いざ、名前を呼ばれて診察室に入ると、先生は検査結果の紙を険しい顔で睨み付けていた。「うわ」という感情がまず襲ってきます。しかしすぐに先生はこちらを向いて「はい、おはよう」と言うと「異常なし!」と大きめの声で伝えてきた。何事?と思いましたが、すぐに「よかったー」という安堵の気持ちがやってきた。

先生は過去からの結果の比較が載った紙を、僕に向けて置きました。「肝臓、腎臓、血液の数値に問題なし、薬がよく効いてるね。でも血がサラサラ過ぎるかもしれない。鼻血がよく出てしまうとかはない?」

「いえ、特に。でも怪我したらなかなか血は止まらないです。しかしそれは薬を飲み始めたときからなので」

「そうか、わかった。もし、鼻血がよく出るとか、気になることがあったら、すぐに連絡をちょうだいね」

「わかりました」

検査結果の紙を持って待合室に戻った瞬間、僕は心の中でガッツポーズをしました。やったぜ。前回の検査結果があまり良くなかったので、その反動もあったのかもしれません。やはり血液検査は真っ直ぐに、日々の生活の通知表として自分に跳ね返ってきます。今回は、その日々の生活が多少でも改善されたということを意味しています。

仕事やプライベートで嫌なことがあると、どうしても僕はたくさん食べたり、お酒を多く飲んだりすることが多いタイプです。やけ食い、とも言うのかもしれない。それをしたところで、何も解決しないのですが、心の声を強制的に吐き出す行為として、どうしても食べてしまうことが多い。友達がたくさんいればいいのかもしれませんか、生憎僕にはすぐに連絡できるような友達はいない。

今年に入り、自炊を心がけるようになったのも良い方向に働いたかもしれません。食費を節約する目的もありましたが、やはり自炊をすると、脂っこい食品の摂取が減ります。野菜も多く摂るようになる。結果、体内環境の改善が継続でき、体調が維持できれば、メンタルの維持にも役立つ、という論理です。

メンタルの維持については、どのくらい自炊が役立っているのかはわかりませんがね。

昼は、親から「おいしい定食屋がある」ということで、一緒にランチをしました。ドライブインみたいな外観なのですが、中身はお魚のおいしい「ちょっと良い定食屋さん」です。僕はお勧めだという、魚の定食を食べました。そして親はうな丼を注文。あれ?と思いましたが、少し分けてもらうと、これがおいしいんです。親戚の人がうなぎ関係の仕事をしているらしく、それで取り扱いがあるらしいのですが、とても分厚くて値段も手頃。だって「鰻屋さんで食べたら○○円はします」なんてメニューに書いてあるくらいですからw

定食屋さんから戻り、お茶を飲みながら母と折り込みチラシを眺めていると、最近あったことの話になりました。親は、誰も住まなくなった父方の祖父の家を年に何回か行って、掃除などをしているのですが、家具の整理や処分などがひと段落ついたこと。そして次の週には法事では母方の実家に行ったときのことなどを話してくれました。

そして従兄弟の子供が就職して初任給が明日だ、という話になると、どんどんお金の話になっていきました。従兄弟の子供がどういうお金の使い方をしていくのか?車の免許?新しいスマホや洋服?という話になったとき、母が突然「でもお金がたくさんあっても、心が寂しい人はいくらでもいるからね」と言ったのです。

なんかあったのかなと、聞いてみると「私の旅行仲間で旦那さんが早く亡くなって、その遺産みたいな?やつで暮らしている人がいる。でもすぐ帰ってこれる距離なのに息子もお嫁さんも全く寄り付かない。連絡すらしてこない。でも何か物入りのときだけ援助してほしいと言ってくる。それがすごく寂しいみたい」と言うのです。

「必要なだけのお金があって、その日食べるに困らない。そんな生活でいいのよ。一億あったって満たされるのなんて、きっと一瞬だけ」

人生の先輩が語る言葉は、強く僕の心に響きました。そして母は続けた。

「あ、でもね。うちの(両家)家系はお金持ちの人いないから。お金持ちにもなれないって。でも食べるには困らないみたいだから、あんたも安心しなさい」

以前、有名な占いだか、姓名判断だかみたいなところで、調べてもらったことがあるようなのですが、そこで言われたんだそうです。その話をしたところで「スーパーにでも行ってこようかしら。お買い物手伝って」と母は立ち上がりました。

そして残りの時間は何もしない、ボーッとしているうちに2日間は過ぎて行きました。

実家から戻る朝。高速道路を走っていると、前のトラックが急に車線変更をしました。すぐに現れたのは、道路上に転がっている大きなビニールシートです。後から考えたらあれは、トラックの荷台を覆う「幌」のようなものだったと思います。突然、現れたシートを避けきれず、なんとかまたげるかもと思った僕は慌ててブレーキを踏みながら、シートが車の中央を通過するようにコントロールしました。

「ああああ」

情けない悲鳴のような声が出ます。でも幌って端に太いゴム紐みたいなのが付いてて、それがべちんと車に接触し、その後、車体の下をずりずりとこする音が響きました。ものすごい苛立ちと同時に「マフラーとかバンパーとか取れてないよな?」という心配が襲ってきた。

幸い走行に問題はなさそうなので、大きな損傷はないだろうと思うことにしたのですが、自分の部屋に着いて、すぐに車の前部を見ると、後付けした金属の部品が取れかかっているのが目に入った。そしてナンバープレートも少し折れ曲がってしまっている。ここにゴム紐が接触したのがわかりました。幸い、バンパーとかに割れとかはなかったので、一安心でしたが、整流板みたいなやつは、ちょっと浮いてしまっていた。もうブルーです。考えないようにしても考えてしまう。ちくしょうという気持ちに襲われました。しかし過ぎてしまったことはどうにもならない。このままいくしかありません。

金属の部品は自分で両面テープで取り付けたやつなので、もう取り外しました。後から思ったのは、この金属の部品がなければ、直接バンパーに大きな傷を作っていたかもしれないというものです。そう考えたら、この部品が守ってくれたのかな、と少しだけ気持ちが楽になりました。

しかしやはり不安が取れないので、会社で片っ端から会う人にこの話をすると「でも車に巻き込まなくてよかったよね。そうだったらもっと危険だった」と言われたのです。ポジティブに考えようと努力しているだけでは解決できない「そうか!」という気持ちになりました。

吐き出すことで、だいぶ楽になったので、それからはこの話は忘れてしまったw

ちゃんと車が走る。事故にならなくてよかった。それだけでいいのですよね。バンパーにできた小傷とは、上手に付き合って行くことにします。

でも最後に言っておきたいことがあります。

道路上の落下物は「落とした方の責任」です。もし最近、圏央道で積荷から幌を落としたかもしれない人がいたら「マジでぶん殴りたい」とだけ伝えておきますw

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