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いま、聴いているラジオ

何度も語ってきたラジオ好き。
なんでこんなにラジオが好きなんでしょうか?

エンタメとして面白いし、やっぱりラジオのパーソナリティになる方って話が面白いんですよ。ユーモアがあって、政治の話を聞いてても、とてもわかりやすくて「そういうことだったのか」と理解できることも多いです。

なんとなくラジオってテレビよりも「素の姿」を感じられることが多いと思っています。考えていること。思っていること。その発言ひとつひとつに人間味を感じることができる。

さて、最近僕が聴いているラジオ番組を書き残していきたいと思います。これは記録なので、後で見返して「あの時はこの番組聴いてたのか」ってやるために書いているものです。でもこれがきっかけで誰かがラジオ好きになってくれたら嬉しい。ちなみに全部radikoのタイムフリーを利用して聴いています。

①星野源のANN
→言わずと知れた星野源さんの番組。深夜ラジオということもあって下ネタもたくさん登場するのが良いですね。それに星野さんの話し方ってどこか優しいんですよ。深夜ラジオって、どこか野蛮なイメージがあるんですけど、今の番組って全然そんなことないんです。あとは星野さんの新曲をいち早く聴けるのもこの番組。そしてもうひとつ大切なこと。この番組でかかる曲は全て「フルサイズ」です。他の番組みたいに一番のサビが終わったらフェードアウトしていく、みたいなことがありません。そのこだわりも良い。

②バナナマンのバナナムーンGOLD
→星野源さんのラジオを聴き始めて、星野さんが日村さんの誕生日に毎年バースデーソングを作って疲労してたんですね。それを知って聴き始めた番組です。もう7年くらい聴いてるのかな。でもいつの間にかバナナマン自体が好きになっていました。テレビで見るバナナマンほどお行儀も良くなくて、日村さんがいつも全裸にさせられたり、お笑い芸人してる感じが最高。つらいときがあっても、radikoで新しい放送界の通知が来るとすぐに聴きたくなる番組のひとつ。

③佐久間宣行のANN0
→テレ東の社員だった佐久間さんの番組。テレビプロデューサーなのもあって、芸能関係者の話が演者さんから裏方さんまでたくさん登場してくるのが面白いですね。放送までの一週間であったことを聞くと大変だろうし、忙しい人だなと思いつつ、こういう生き方って最高だよなと思います。僕は就職活動のとき、放送局に勤めてラジオやテレビの番組作りをしたかった。だから余計に憧れのようなものもあります。この人だったらエンタメのシュークリームガチで100個食う。

④マジカルラブリーのANN0
→オープニングテーマがメルヘンな曲なので深夜ラジオということを忘れてしまう。お笑い芸人なのにどこか面白いクラスメートが喋ってるかのような、究極の「ながら聞き」ができる番組。面白くないとかそういうことじゃないんです。面白くて毎週聴いてるんだけど、他の同時間帯の番組とは毛足が違っているというか、それは二人の雰囲気とか芸人にしては柔らかめの人間性なんだと思います。ちょっと前になりますが、村上さんが寝てる時に奥さんにメガネを踏まれて壊れた話からの広がりが面白かった。

⑤安住紳一郎の日曜天国
→日曜の午前といえばこの番組です。全てタイムフリーで聴いてるんですけどね。本当にすごいアプリですradikoって。マニアックな「いかだレース」とか「鳩レース」の回が好き。最近では「穴掘りYouTube」と「御料牧場」の話題が最高でした。ぎゃはは!あとは番組プレゼントで送る醤油とかのお礼の手紙を番組でたくさん取り上げていて、みんなプロなのか?と思うほど、リスナーさんの文章構成の上手さに驚くばかり。

⑥ナイツのちゃきちゃき大行進
→「ザ・芸人」という話の面白さ。チクっと刺さる社会風刺のネタから番組が始まる気持ちよさもあります。僕はオーソドックスなネタをやる芸人さんが好きなんですが、中川家とか、サンドウィッチマンとか博多華丸・大吉とかですね。ランジャタイとかも面白いと思うんですが、好みとはちょっと違う。なんとなくニュアンス伝わりますか(笑)最新回では朝のTIMEにも不定期で出演してる「原千晶」さんがゲストでした。僕も6浪発言が飛び出した瞬間の回を見ていて「すご!」と叫んでしまった。でも裏表がなくてすごく気持ちの良い人だなぁと思っていたので、過去にそんな頑張りがあったことを知って、より好きになりました。好きなコーナーは「常連さんに聞いてみよう」。どの常連さんも面白いので、一回聴いてみて欲しいです。

⑦BIBLIOTHECA THE WEEKEND LIBRARY
→JーWAVEで土曜の午後に放送されている架空の図書館を舞台にした番組です。独立研究者の山口周さんという方が、館長としてたくさんの本の中からおすすめの一冊を紹介し、図書館司書の長濱ねるさんと一緒に本の内容を解説していくという番組です。僕はこの番組で「パーソナリティ診断」というものを知りました。キャリアや哲学、人生についての本が多く、自分の人生や内面と向き合うきっかけをくれる、とてもためになる番組。途中で流れる「週末の午後感」がMAXの楽曲もおしゃれです。元々はねるさんが後述する番組から午後の番組に移ると知って、面白そうだったので聴き始めた番組です。ねるさんは環境問題だったり、社会問題に関するお仕事もされていて、その考え方にとても共感しています。ふんわりした見た目からは想像もつかないほど、真っ直ぐで強い人です。そしてめっちゃ頑固です。こういう雰囲気の人ほどそうなのかもしれません。女優の仕事も良いけれど、やっぱり文化的な活動に軸をおいた方が向いてる気がします。なんでそう思うのか?この番組を聴いていくとわかります。

⑧POP OF THE WORLD
→長濱ねるさんが好きな知人がいて「一回聴いてみて」と言われて聴き始めた番組です。ハリーさんの超ハイテンションな雰囲気と、日本の曲を一切紹介しない潔さが週末の朝にぴったりなんです。タイムフリーで深夜に聴いても全く問題ないです。この番組を聴いてるうちにねるさんにも興味が出てきて、先ほどの番組まで追いかけている。番組の雰囲気が好きなんですよね。だから聴き続けているんです。嫌な朝の気分展開にもぴったりです。韓国エンタメコーナーで出てくる「シン・ウィス先生」のパリピ全開テンションもおすすめ。

書くのに疲れてしまい、追加でもう2本。
①あ、阿部礼司(TOKYO FM)
→架空の企業、大日本ジェネラルが舞台のラジオドラマ。
②オードリーのANN
→いわずと知れたラジオ界のエース。イベントで東京ドームいっぱいにしちゃうバケモノ番組。

続いて帯番組(聴けるときは聴いてる)
①ジェーン・スー 生活は踊る(TBSラジオ)
→人生の悩みはこの番組に相談しよう。ファミレスで隣の席の主婦の会話ってこんん感じなのかな?適当で明るくて最高。最近ポッドキャストにも手を出し始めた。
②荻上チキ session(TBSラジオ)
→ニュースをわかりやすく深掘りするならこの番組。チキさんの言語化能力は神がかっている。
③スカイロケットカンパニー(TOKYO FM)
→リスナーの誰も否定しない、全肯定番組。それでいて前を向く。働く全ての人におすすめ。僕もハンコ!って言って欲しい。

これらの番組を追いかけるだけで一週間が終わっていきます。本当は地方の人気番組とかにも手を伸ばしたいのですが、時間がないので無理ですね。
世の中には本当にいろんなエンターテイメントが揃っています。テレビやラジオのみならず、ネットの世界ではNetflixもある。Netflixで気になっている番組を観ていくだけであっという間に一週間も終わっていきます。それで仕事をして本を読んで家事をして勉強をして出掛けて、ということをやっていると、人生の時間があっという間に終わってしまう。エンタメを摂取するのにもタイパが重要になるなんて、小さいときには考えたこともなかった。

ラジオばかり聴いているので、最近のテレビ番組は何も知りません…挙げるとすれば、朝の「TIME」と「ラヴィット」だけですね。バラエティ番組など、自動録画で撮り溜めているものもいくつかありますが、全く視聴が追いついてない。テレビ番組をチェックするときなんて、飛ばしまくって面白そうな部分だけを観るものになっています。なんか味気ないんですけどね。でも今の若い人たちはドラマもYouTubeも倍速視聴するらしいので「いいとこどり」でいろんなエンタメを摂取しするのも良いのかも知れません。

僕が学生の頃はテレビが圧倒的なエンタメの中心にいました。僕より上の世代は、もっとテレビへの依存度が高いと思います。新しいものばかりを追いかけていくと、過去の名作を追いかける時間がなくなります。現在は過去の延長線上にありますので「これはあの作品のあれだな」みたいな理解が過去を知っているとできるわけです。でも今は「ただ面白い」という感覚でエンタメの消費が成り立っている。ゆっくり一つのことに理解の時間をかけるという作業の価値が低くなっているとも言えると思います。

ラジオは本を読んでいるかのように「言葉を聴いて、その光景を脳内で想像する」という作業を無意識に行なっていることで、各々違った(多様性のある)理解をすることもできるし、それが肯定されているメディアであるとも思っています。どうしてもテレビとか、映像が一緒になっているものだと「これが正解です」というものが提示されていて、それを全身で受け止めるという感覚が強いんですね。これは若い頃は考えもしなかった概念です。自分の体を消費している感じがすごく強い。よほど観たい!と思って向き合わないと、疲れてしまうんです。

弱すぎんだろ、と思いますけどね(笑)

でもそれで良い。そういう年齢になってきたという証拠なんですよ。体力勝負で物事を考えてきた時代は終わり、人生の集大成に向けてこれからどう生きていくか?ということを考えなくてはならない世代になりました。世の中のことを考えて「これは間違っている!」と叫ぶ元気もなく、「こういうもんだよね」と諦めて、なんの刺激もない、まあるいおまんじゅうみたいな人間になってこの世から消えていくんだろうなぁ、と感傷に浸ることもあります。

そうはなりたくない。でも何も達成できないだろう。その繰り返しです。

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