常識を疑え。〇〇しない人をターゲットにするすごい考え方

おはようございます。
美容室を20店舗経営している私が、美容室経営にまつわる日々の学びや気づきを皆様にシェアするnoteです。今日は「チョコザップ」の話題についてお話しします。

すでに多くの人が取り上げている話題ですが、美容室経営者の中で「チョコザップの何がすごかったのか」をしっかりと言語化している人は、意外と少ないのではないでしょうか。
私自身、これまで流し見で様々な記事をインプットしていましたが、改めてライザップの過去のIR資料やマーケターの記事を読み直し、学びになることがあったので、今回はその気づきを共有したいと思います。



しない人がターゲット

ジムは「筋トレをする人」がターゲットです。
当たり前ですよね。美容室は「髪を切る人」がターゲットなのと同じくらい、当然の話です。

しかし、チョコザップは違います。彼らは「筋トレをしない人」をターゲットにしているんです。

なぜかというと、筋トレを1年間継続できる人は、わずか0.3%だそうです。
1000人中たった3人しか筋トレを続けないというデータがあります。

このコンセプトの打ち出し方、何かヒントになる気がしませんか?
「〇〇しない」を前提にメニューを開発する、そんなイメージです。
例えば、「自宅でヘアケアをしない人」を前提にしたサービスや、「自宅で髪を巻かない人」、さらには「美容室にそもそも行かない人」をターゲットにしたサービスも考えられますよね。

この辺りに、美容室業界がまだ解消できていない顧客の課題が隠れているかもしれません。
新しいモデルを考えるきっかけになればと思います。

チョコザップのPDCAは圧倒的「強者の戦略」

チョコザップが世間を驚かせたのは、いきなり47都道府県で実店舗を出店し、そこで検証を行うという「強者すぎる戦略」をとったからです。

「MVP(Minimum Viable Product)」という言葉をご存じでしょうか?
簡単に言えば「小さく検証しろ」という考え方です。

ビジネスを始める時や広告を打つ際も、まずは小さくスタートし、お客様の声を聴きながら改善し、市場に受け入れられることを確認してから拡大する、という流れですね。

実は、私も独立して1店舗目を出店する際、縁もゆかりもない土地に店を構えました。
なぜかというと、リクルート時代にその当時日本中で大成功していたビジネスモデルがあり、それが都会よりも田舎でやった方が資金効率が2倍ほど良いとわかっていたからです。

そこで、郊外でそのビジネスモデルが進出したばかりのエリアを探し回り、ついに見つけたのがそのエリアでした。

そして私は1年間、その店で働いてみることにしました。(もちろん面接時に「1年後に独立します」と宣言して入りました。)

自信はありましたが、本当にその郊外で自分が見立てた通り新規顧客が来るのか、実際に肌で感じて確かめたかったんです。

結果的に確信を得られ、1年後に独立出店。今の経営に繋がっています。

私たち中小企業は、チョコザップのような派手な戦略は取れません。
でも、「検証を繰り返しながらビジネスを展開する」という考え方は同じだと思っています。

何かの参考になれば嬉しいです。

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