ストーリー

僕のカバンはいつも大きい
君への言葉が詰まってるんだ
いつ何時なに言われても
君を笑わせる準備はできてる

だけど君といる時にはね
その鞄を忘れてきちゃうんだ
同じ時同じ場所にいる
なんだか何も言えなくなるんだよ

でも 言わなくちゃ
手ぶらの僕をちゃんと伝よう

どんな名画や名作より 僕ら素敵なストーリーを生きてる
言葉が間に合わないくらい目まぐるしく
それでいて愛おしい
君と過ごす時間だけじゃない 僕らが生きてる今がすべて
考えるヒマがもったいない
伝えなきゃ 素直な言葉で

ぼんやりしてていつの間にか
歳だけとった子どもになってた
今さら誰かの言葉には頼れないって
わかっちゃいるんだよ

でも わからないんだ
カバンの中を手探りしても

どんな名言や名曲も 僕を正しく描いちゃくれない
自分の言葉は自分しか知らないし
分からない 言えない
他人の言葉を少しずつ 自分の気持ちに重ねてゆくよ
そうすれば僕が立つ場所は
どこよりも 高い山の上

どんな名画や名作より 僕ら素敵なストーリーを生きてる
言葉は誰かに任せりゃいい
描くのは僕らだけなんだ
君と過ごしてわかったこと 僕の気持ちに上乗せするよ
だって物語はいつの日にも
一人では 進められないだろ

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