鉛筆になったみたいだ 紙切れの上を
忙しく走り回って 丸まって行くよ

間違えたとこは消してきた バレないうちに
間違えたことはどうやったって 消せやしないのに

こうやって 死ぬのかな

そして僕は君に出会った ナイフのようにひどく尖った
あの夜の言葉がいま
心の中丸まってしまった 鉛筆の先 削り出して
剥き出しでゆく

やたら便利な世の中だ 紙もペンもいらない けど
電池が切れたらおさらば 相手にもされない

怪我しなきゃ 良いのかな

そして僕は君に触った 血が滲んで初めて気づいた
涙を流していた
心の中丸まってしまった 鉛筆の先 削り出して
また光りだす

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