君になりたかった

赤いランプを一つ灯し
想いの丈を並べてみる
「君はどこだろう」見渡しても
暗がりの中分からなくて

読めない字で書いた言葉が 宙を舞ってゴミになる
宝物だったのに

街並みを染めてく夜にいつも塗りつぶされて
自分の色も見えないのに
君になりたかった 君の色を真似て見せてった
影かたちは君じゃないのに ただ求めていた

写真の中の僕はなんだか
違う気がしてる わかんないけど
誰かが見てる自分よりも
らしく在るなら 真ん中から

一言だけじゃ不安だからと 何回も確かめる
だからこうやってさ

間違いを恐れて 朝は二度と来なくていいって
叫んでみたって地球は回る
カーテンを閉めても 目を閉じてもそこに居るのは
誰かじゃなく 僕でしかない 僕でしかないから

君と比べりゃ 僕はこんなだ
だけどここで生きてるよ 君を抱えたまま

君になれなかった 君以外は間違いになった
それを僕と思い込んでた
今ここに居ること これはどうなんだ 間違いじゃないさ
僕が歌って 君が笑う それが全てさ


街並みが変わってく


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