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バスタブの排水栓修理

バスタブの排水栓のパッキングが劣化したので、探しましたが、このバスタブ自体がすでに生産終了品で互換パッキングもありません(バスタブ排水栓は統一規格ではない)。修理手段は、代替のポップアップ排水システムに全取り換えになります。排水システムといっても、栓と受けをペアで替えるわけではなく、あくまでも、現状の排水口を、単にパッキングで塞ぐだけなので、パッキングだけの問題に見えます。それならと、パッキングの作製に挑戦しました。4か月前のことです。
これが思ったより大変でした。上手く堰き止めているように見えても,わずかの漏水があり、24時間経過すると90Lも減ったりします。浴槽の水位の減り方は、少なくとも一晩様子を見ないと評価できません。
漏れないパッキング構造のアイディアを色々思いつき次々に改良型を作るのですが,風呂の稼働日もあり、パッキング入れ替えてテストできる日は限られるし、結果をフィートバックするサイクルに日数を要します。長引きましたが、昨日漏水ゼロの栓が完成しました。よかったよかった。

写真は、これまでのテストで使用した部品たちの残り.完成品では2つの部品を組み合わせます.
材料は、ゴムから始め、プラスチック型取りパテなども試しましたが、水圧で変形するシリコーン樹脂等のやわらかい素材にシフトしてからうまくいきだしました。しかし、やわらかく変形する素材の加工は難かしく、トライアンドエラーの結果、やっときれいに加工できるようになりました。たかがパッキング(特許にもなりません)ですが、わずかな漏水を止めるのに意地になって挑戦した4か月でした。

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