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鴨の親子(2)

今日は一日大雨でした。でもすっかり日が長くなりましたので5時近くでもまだまだ日暮れにはなりません。
7羽の鴨の子供達は,拳骨くらいの大きさの頃は,全員お母さん鴨のおなかの下に潜り込んでいたものですが,今ではすつかり大きくなりました。草むらでまるで羊が牧草を食べているように,平べったいくちばしで土の上をなぞって一心に進んでいきます。まるで絨毯に掃除機をかけているようです。夢中に歩いて水たまりまでやって来ました。何を食べていたのでしょう。きっと泥や水の中に餌があるのでしょうね。お母さん鴨は今日はどこで見守っているのでしょうか。

さて,少し離れた木の下に,立派な雄鶏がすっくと立っています。鶏冠も揺れない身動きもしない。まるで番兵のようです。さらに,そこから8mくらい先の木の根元には,ねずみ色縞の猫が丸くなって寝ています。「私は雨にぬれるのが嫌だ」といわんばかりに,猫は周りに無頓着で一人寝ています。7羽の鴨たちは,猫やまわりにいる鳩たちをまったく気にしていません。ただ一心に,絨毯掃除のように進んでいきます。そのうちの5羽の鴨はとても良く似ていて,横っ腹に孔雀のように緑の輝く羽が見えきれいです。これはきっと男の子でしょう。7月18日のことでした。

すっかり夏になりました。昨日までは,雨が続き肌寒い日でしたのでその変わり様と言ったらありません。今年のつゆは長かったし大変な豪雨でした。豪雨のときは川の水もにごります。今日は,久しぶりに朝から明るい日がさしており,暑くなりそう,30度くらいにはなるでしょう。すっかり逞しい若者になった鴨の子達は,みんなそろって岸の上で悠々と羽の手入れをしています。鴨色の羽の下の横腹に青緑に金属色にきらきら光る美しい羽毛が見えます。お母さん鴨は何処でしょう。安心して休んでいるのでしょうね。7月26日

このところ,秋の雨模様の日々でした。これからまた雨がぽつぽつと来るようです。朝公園を通ると,池に鴨が9羽,1羽は水中の杭の上に立ち,他は浮かんでいます。どれが親なのかわかりません。皆元気にしていたようでほっとしました。10月5日

嵐のような雨が上がり久しぶりの池には,びっくりしたことに,鴨が13羽も泳いでいるのです。皆,良く似ていて仲良しなので,いつのまに4羽が増えたのか,どれがそうなのかわかりません。翌朝には大きな白い白鳥が浮いているのも目撃しました。いろいろな鳥が移住して来ているようです。11月20日の嵐の切れ間のできごとでした。この日はまた嵐のような雨が続きました。

11月の連休前です。少し寒くなりましたが,日中は暖かでよい天気です。池を通りかかったとき,空から突然8羽の鴨が着水しました。鴨は空を飛べるのですね。すっかり忘れていました。池に浮かんでいる鴨たちと合流します。みんな顔見知りのようで,仲良し。どれがどれだかわかりません。このところここの鴨は急に増えました。全部で20羽以上はいるようです。
池には蓮の葉が広がっています。池は神田川のように流れがありませんので,ここの鴨たちは皆のんびりと浮かんでいます。11月6日

12月12日は小春日和です。カルガモの住む池にはマガモの他にも,黒い頭の玩具のような小さな鴨もおります。蓮の葉はすっかり枯れてばらばらに沈んでいます。カルガモたちは2羽づつ色々に泳いでいます。サギもいるのですが今日は見当たりません。昨夕,雄鶏が目の高さほどの桜の枝に飛び移るのを見ました。雄鳥も自由に元気に生きています。飛び乗ったときに枝がずいぶん揺れていました。

この観察記録は,以下の2つと関連しています:
鴨の親子(1)
二羽の雄鶏の話

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多々良沼で撮影(本文の公園とは関係ありません)

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