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スマホやタブレットで数値計算,山崎純一(元 大学非常勤講師)

■数学月間の第4日(8.14)は表題のzoom講演が実施されました.
MATLABは優れた計算ソフトウエアですが,windowsで動かすと非常に高価です[私はMATLABクローンと言われる無料のScilabを使っている].今やほとんどの学生がスマホを持っている時代で,スマホやタブレットにはMATLABを無料でインストールして,クラウドで使うことができます.講演者は,学生が実験のデータ解析やグラフ作成にスマホでMATLABを使うことを奨励し実践して来ました.講演者の用意したMATLABのスクリプトを,数学月間ホームページの「みんなの広場」http://sgk2005.saloon.jp/lobbyに掲載しておき,ここから,自分のスマホのMATLABにコピー&ペーストして,数値計算を体験出来るという企画でありました.
MATLABは線形代数の数学概念の把握に非常に役に立つと思います.連立方程式を解く,固有値問題を解く,特異値分解をする等の計算を通じて,これらの数学概念の理解を深めることができます.線形代数の学習の助けになるようなMATLABスクリプトのライブラリを充実する数学月間プロジェクトがあっても良いのではないでしょうか.皆さんの作成した教育的なスクリプトを,この「みんなの広場」に投稿して共有の輪を広げましょう.
このように,数学教育でもMATLABの併用は,数学概念の具体的な理解に役立てることができます.もちろん,実地のデーター解析にもどんどん活用しましょう.包括的なライセンスでMATLABを学生全員に使用させる大学もあります.学生が折角もっているスマホやタブレットをゲームに使うだけでなく,スマホをツールにして数値計算に親しむようになることは,まさに,数学月間の狙いでもあります.


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