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スガハラで働く#06|お客さまとスガハラを繋ぐ

こんにちは。まだまだ寒さが堪えますね。Sghr ONLINE SHOP にて毎月更新されている、季節や暮らしのよみもの"MAGAZINE"2022年1月特集は『あたたかい飲みものとグラス』と題して、この季節に楽しめるホットドリンクとグラスをあたたかーく紹介しています。ぜひ読んでみてください!
さて、今回の記事では千葉県九十九里にあるスガハラの工房に併設されているファクトリーショップの"働く”を紹介します。キーワードは「繋ぐ」です。それではどうぞ。

ハンドメイドガラスのSghr / スガハラの公式note『スガハラで働く』
暮らしを彩る、暮らしに寄り添うガラス製品を、熟練した職人たちの手によって一つ一つ大切に作っています。すべての製品が生まれる工房は、千葉県の九十九里にあります。海風が心地よく、自然豊かな場所です。noteでは『スガハラで働く』と題して、おもにスガハラで働く人やことを紹介していきます。

九十九里のスガハラの工房がある敷地には、工房の他にスガハラ製品を実際に使いながらゆっくり時間を過ごせるカフェ、そして製品を実際に手に取り選ぶことのできるファクトリーショップがあります。やっぱり工房併設とだけあって、数多くの製品が陳列されていて、ある意味でスガハラのミュージアムのような、ワクワク感のあるお店です。

お客さまと製品を、繋ぐ

ファクトリーショップの店内には、所狭しと製品が陳列し、その間に島のようにディスプレイのテーブルが点在しています。そこには季節や催事に合わせたディスプレイが。店長の菊池さんによると、ディスプレイやテーブルコーディネートは、お客さまが家で製品を使う擬似体験ができると言います。なるほど、確かにウェブサイトやSNSで見かけるイメージ写真よりも、実際に製品がそこにある方が、自分の暮らしをより体験的に投影しやすいのかもしれません。お客さまと製品をイメージや体験で"繋ぐ"のが、このディスプレイと言えそうです。また、若いスタッフの登竜門的な?機会にもなっているようで、できそうな子にはどんどんやってもらって、逆に新しい刺激をもらうことも多いそうです。昨年まで高校生(!)だったというスタッフの長谷川さんもディスプレイを任されて、それをお客さまが購入してくださった時は大きな喜びだったとのこと。

ファクトリーショップ店長の菊池さん
取材日のディスプレイは、ティータイムに合わせたガラスの提案

お客さまと職人を、繋ぐ

現在はコロナの影響で休止していますが、通常であれば工房見学に案内するのもファクトリーショップのスタッフの仕事です。つまり、お客さまと職人を繋ぐこと。また菊池さんいわく、例えばお客さまが何点か選んだ製品が、すべて同じ職人によるデザインだった場合にそのことを伝えるとすごく驚かれて、喜ばれるなんてこともあるそう。そして、製品の背景や、ものがたりを伝える。それは、職人が自らデザインをするスガハラならではのこと。お客さまにとっても使うたびにそのことを想い出したり、製品に愛着が湧くきっかけになったりするのだと思います。

スタッフの長谷川さん、休日はライブに行くのが好きとのこと
毎朝1時間前に出勤して、掃除をしながら製品のことを覚える日々

暮らしとものづくりを、繋ぐ

また、お客さまに近いショップのスタッフが、製品のアイディアを出すこともあるそうです。お客さまから製品の要望を聞くことなんかもあって、その時は製品化されずに、10年くらい経ってから同じような用途の新製品が出てくることもあるそう。まさに、暮らしとものづくりが繋がっていることを教えてくれるエピソードです。そして、その窓口にいるのが、ショップのスタッフ。これは九十九里のファクトリーショップに限ったことではなく、スガハラの毎年発表される新作のガラスに、ショップスタッフがデザインしたものが少なからずあるのは、毎日お客さまを通じて暮らしに触れているから、と言えるのでしょう。

ショップスタッフがデザインした、アスペリテデコ
ショップスタッフがデザインした、トーラス

「繋ぐ」をキーワードに、ファクトリーショップの"働く"を紹介してみました。極端な話しですが、ただ製品がポンと置いてあるだけでは、どんなに素晴らしい物でもその魅力はなかなか伝わりづらいですよね。やはり表面的には見えない情報が多く、それがいわゆる背景や物語というものだと思うのですが、そういったものをいかに伝えることができるか。もっと言うならば、お客さまや情報の受け手側の表面的には見えない情報にも想像を巡らし、物と人を繋いでいく。情報が日々溢れている今において、スガハラのファクトリーショップで働く、そうした繋ぐ人、繋ぐ仕事、というのはますます重要になってくるのだろうなと思いました。

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