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夢と志の違い

「『夢』と『志』の違いは何か?」と訊かれて、あなたはあなた自身の言葉で表現できますでしょうか?

「孫君、南部君。君たちは“志”という言葉の意味を知っているか」と聞かれたんです。

「なんとなくわかります」と答えると、「では、“志”と“夢”の違いはわかるか」と。

今でも、はっきり覚えています。“志”と“夢”の違いを聞かれてドキッとしました。

先生はおっしゃいました。

「“夢”というのは漠然とした個人の願望。車を買いたい、家を持ちたいといった夢はみんな、個々人の未来への願望。

でも、その個々人の願望を遥かに超えて、多くの人々の夢、多くの人々の願望をかなえてやろうじゃないかという気概を“志”というんだ。

夢は快い願望だが、志は厳しい未来への挑戦だ。

だから、“志”と“夢”ではまったく次元が違うぞ。“夢”を追うなんて程度の男になってはいかん。“志”を高く持て!」と。

ソフトバンク・孫正義氏の言葉(幻冬舎「GOETHE」(ゲーテ))
夢と志の違い

夢はベクトル内向き
志はベクトル外向き

「もっと世の中の役に立ちたい」という想いは、ベクトル外向きです。

誰かの役に立てることが喜びとすると、
なぜ成長するのか?
の答えも導きやすくなります。

自分が成長すればもっと役に立てる

からです。

幕末の私塾「松下村塾」で、後の明治維新で活躍する多くの人材育成をした吉田松陰の言葉に
志を立てて以て(もって)万事の源と為(な)す
があります。

  • 何事も志を立てることが全ての源となる

  • すべての実践は志を立てることから始まる

といった意味で使われます。

夢は快い願望
志は厳しい未来への挑戦

夢よりも志の方が抽象度が高く、
志は人生の目的であり追求するもの。

行動しなければ変化は起こりませんので、行動だけが世界を変えるとも言えそうです。

行動するためには「Why(なぜ)」が必要となります。
「Why(なぜ)」行うのかの「目的」を設定するのが最初の一歩になります。

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