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Webtoonのネーム監修ってどんな仕事?【社内インタビュー】

皆さんこんにちは!
スマートゲートのWebtoon制作スタジオ広報担当の砂田です。

今回は弊社でWebtoonのネーム制作の監修をされているケイさんにインタビューしてきました。

縦型の構成となるWebtoonのネーム制作は横読みのマンガとは大きく異なるため、制作のコツや注意点など、気になっている方は多いのではないでしょうか。

今回のnoteでは、ケイさんからWebtoonのネーム監修の際に意識していることや、Webtoonならではのちょっと大変なところなどを教えていただきました。

Webtoonのネーム制作や、ネーム監修の仕事に興味がある方は是非ご一読ください!


▼Webtoonのネーム監修ってどんな仕事ですか?

弊社スタジオでは、出版社などの版元様から原作や脚本をいただいて、Webtoonを制作しています。そのため、ネーム監修では版元様よりいただいた脚本から弊社のクリエイターさんが描き起したネームをチェックしています。

ネーム制作担当の方に全体の構成や場面の演出などをネーム内に落とし込んでいただき、監修としてチェックした後、修正していただきたい箇所の赤字入れを行っています。

▼Webtoonのネーム監修で意識していることはなんですか?

ネーム監修の仕事で意識していることは、作品を俯瞰して見ること、そしてクリエイターさんがスムーズに作業ができるように丁寧な修正依頼をすることです。

今の世の中は娯楽で溢れているので、その中から漫画という媒体の中の、一つの作品を手に取って貰うこと、読者を繋ぎ止めることは至難の業です。

どれだけ絵が素晴らしくても、内容が面白くても、「読みにくさ」「分かりにくさ」を少しでも感じさせてしまうと、大半の読者はそこで手を止め、他の作品、または別の媒体へと移っていってしまいます。

多くの読者に読んでもらうには、とにかく「読みやすさ」と「分かりやすさ」が大事です。そこで、ネーム監修の工程で読者の視点から作品を俯瞰することが重要になります。

漫画の読み味は絵やコマ割り、フキダシの僅かな配置の差で大きく変わってしまうので、監修の時は何度も読み返しながら、引っかかる所は無いか、分かりづらい所は無いか、本当にこのコマの配置、フキダシの配置は適切か、じっくりと吟味し、伝わりづらさに繋がる原因を探ります。

原因がわかった後は、どうすればより読者に伝わりやすくなるのか、具体的に言語化した上でクリエイターさんに修正依頼をしています。

自分自身、漫画を描いてきた経験があり、漫画の土台であるネームを制作する大変さを身に沁みて理解しているので、クリエイターさんとやり取りする際には、常に感謝と敬意を持つことを意識しています。

読者とクリエイターさんの両方の視点から見ることで、具体的かつ的確な修正依頼をすることを心がけています。

▼ネーム制作のコツってありますか?

Webtoonならではのコツですと、画面に合わせた視線誘導のカタチを意識することでしょうか。
横読みの視線誘導はZやSのカタチですが、Webtoonでは縦の画面に合わせてゆるやかなSやIのカタチでの視線誘導を意識しています。

※こちらはSのカタチを意識している参考例。コマの配置がゆるやかに左右に配置されています。

また、コマの間の取り方にも気を付けるとぐっと読みやすくなります。
スクロールする際に読者が読みやすい距離感を意識して間を開けると、コマやセリフが印象的になり、ストーリーへの没入感がより強くなります。

▼ネーム監修で「ココがちょっと大変だな」って思うところはありますか?

脚本担当の方と盛り上げたい部分にズレが生じるときがあることです。
脚本として盛り上げたい部分と、Webtoonの演出として盛り上げたい部分には多少差があり、たまにこの壁にぶつかることがあります。

弊社は現在、版元様より脚本をいただいてWebtoon化する事業展開をしているため、少し相談に時間がかかる場合もあります。
ただ、面白い作品を作りたいという思いは同じなので、今のところ衝突することなく進めることができていますね。

最後に

スマートゲートでは、Webtoonを一緒に制作するクリエイターさんを募集しています。
ご興味がありましたら是非ご応募ください!

募集業務
・線画担当
・着彩担当
・仕上げ、効果担当

募集要項:https://smartgate.jp/corporate/webtoon-creator/
応募フォーム:https://smartgate.jp/contact-w/contact-webtoon/

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Tell:0355774891 Mail:sg_dx@smartgate.jp

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