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半径5km内で生活する人に役立つ物とは?

和歌山県に電動バイクを開発するベンチャー企業「glafit」があります。glafit社は2017年に設立され、「日本を代表する次世代乗り物メーカーになる」を100年ビジョンに掲げています。glafit社の電動バイクは原付扱いですが、ペダルもついており、べダルで走行することもバイク走行も可能になっています。さらに、この電動バイクは、コンパクトに折りたたむことができ、コンパクトに持ち運ぶこともできる仕様になっています。この電動バイクを利用することで、近所を移動することもできますが、コンパクトに折りたたみ、車に積んで移動することも可能です。

便利な電動バイクですが、世の中は所有から利用へとシフトしており、自動車や自転車もシェアするまたはサービスとしての移動MaaS(Mobility as a Service)にシフトしていることから、果たして普及してくのか、気になるところです。

glafit社の電動バイクが普及するには、ユーザーの必需品して所有物に含まれることが理想です。洗練されたデザインで、半径5km内で生活するために必要な機能が組み込まれた製品はユーザーの生活に浸透していきます。
例えば、バルミューダの製品は、デザインと高機能で比較的高額の家電製品と位置付けられていますが、glafit社の電動バイクも洗練されたデザインで移動+αの機能を提供できると、ユーザーに所有されるのではないでしょうか。

glafit社の電動バイクは、MaaSのトレンドに乗りつつも、まさに所有されることを目指しているように、長い歴史の中で末永く所有される製品を生み出してきたヤマハ発動機と業務提携を行いました。ヤマハ発動機の2030年の長期ビジョンにモビリティの変革を掲げており、両社はglafitの「GFR」シリーズをベースとした派生モデルを開発し、2020年春頃の販売を計画しているそうです。GFRは2017年の日経優秀製品サービス賞最優秀賞を受賞しており、ヤマハ発動機との共同開発でglafitの洗練されたデザインの高機能な電動バイクが期待できそうです。

ヤマハ発動機は、2018年12月11日に、「ART for Human Possibilities」を旗印とする2030年長期ビジョンを発表しました。ヤマハ発動機は、ロボティクス技術活用(Advancing Robotics)、社会課題へのヤマハらしい取り組み(Rethinking Solution)、モビリティの変革(Transforming Mobility)を推し進めることで、人々の可能性を拡げ、より良い社会と生活の実現を目指します。

glafit社は生まれ故郷和歌山発のスタートアップということもあり、応援していきたいと思います。特に、近年サービスやソフトウエアベンチャーが多い中、電動バイクというハードウェアに拘っているところに強い信念を感じます。

Top画像:glafit ホームページ

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