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Agile Japan2021 感想

はじめに

少し時間がたってしまいましたが、2021/11/08,16,17に行われました、Agile Japan 2021に参加しました。後から視聴したセッションもありますが、参加して刺激になったので、参加した感想を書きたいと思います。

アジャイル契約について

Day0のセッションから刺激溢れる内容だったのですが、印象的だったのが、梅本さんの「アジャイル開発の外部委託は偽装請負になるのか」というお話。一番のポイントは、受託契約だけでなく、SES契約にしたとしても、直接的な指示を、労働者に指示していけない部分をどのように解釈すればよいのか?というもの。詳しくはこちらのQ&Aに細かい事例があるが、ポイントとしては、以下と認識。
・労働者が自主的に意思決定しているのであればOK
・強制的にやらせるのはNG
専門家の視点から明確になったことは嬉しい。

金融業界でさえもアジャイルが導入されだしている

昨年あたりから、ユーザ企業の事例が増えてきた印象の強いAgileJapanですが、今年はDay1の地方銀行3社共同のセッションやDay2の三菱UFJ銀行さんといった、金融業界でのアジャイル導入が目新しかった。
アジャイルの導入は、小さなことは違えど、いずれも「変わっていかなければ、変化の激しい状況で戦っていけない」という危機感から来ているというものでした。
「お菓子を食べたら怒られた。」「空いている席を使ったら怒られた。」と、あるある(らしい?)の笑い話から、現場のリアルな話まで、ぶっちゃけて話してもらいました。
私にとっても勇気が持てるセッションでした。

PMBOKにもアジャイルが大きく関わるようになった

プロジェクト達成のための知識体系がまとめられているPMBOK。第7版で大きく変わったことは、エンジニア内でも話題になっていましたが、変更点をMSOL渡会さんに分かりやすく説明してもらいました。
・予測型(ウォーターフォール)とアジャイルを分けて説明していたものが、原則をベースに選択肢として、予測型、アジャイル、ハイブリッドがあるようになった。
・プロセス重視から原則重視に変わった。
・PMが読むももから、チームが読むものに変わった。
と大きな変化があったようです。
その後も、PMBOKの12の原則と、アジャイル宣言の背後にある原則の関連について詳しく話してもらいましたが、一番印象に残ったのは、セッション最後にお話されたいた「PMBOKを使ってアジャイルを説明できるようになったことが、PMBOKを拠り所にしている人にすごく嬉しい」というところ。PMBOKにもアジャイルが大きく関わるようになったことは注目ですね。

セッション後も懇親会が遅くまであり、結局、寝たのは夜2時。もらったヒントを社内に持ち帰り、活用したいと思います。