見出し画像

実はやきそば【ゲーミングカップヌードル】(食品)

カップヌードルは好きだ。

カップヌードルはその麺のおいしさ、謎肉とエビの旨み、卵の甘みがたまらない飽きのこない傑作だ。それにレギュラーメニューのカレーヌードルやシーフードヌードルもいくらでも食べられるマスターピースだし、あの白飯とのシナジーは神がかりすぎだ。
そして最近ハマっているのは坦々麺。新参者だが、香りの良さとカシューナッツの歯応えが最高で、通常ラインナップに加えて欲しいくらいとても美味しい。

そんなカップヌードルから9月に新商品が登場した。その名は「ゲーミングカップヌードル」。
見よ、この闇に浮かぶ稲妻とネオンカラーな七色のパッケージを!まさに誰しもがゲーミングと思うゲーミング感!(?)
ま…まぁこの手のネタ商品は期間限定で、変わり映えしないコンビニの商品棚に新鮮味を加える彩りのようなものなのだが、やはり僕のようなしがないゲーマー、そしてカップヌードル好きとしてこれは見逃せない。

『ゲーミング』

元はゲームを遊ぶために作られたキーボードやマウス、PCなどに向けられた言葉であったが、PCパーツを七色に光らせる文化と結びつき、今では何故か箸などゲームと関係ないモノまで七色に光らせればゲーミングと名乗れてしまう冗談みたいな時代になってしまった。
そしてレッドブルなど飲料メーカーが主催するeスポーツイベントが多いおかげで、昨今のゲーマーは常にエナジードリンクを机の傍に置き、カフェインを摂取しまくっているイメージがついてしまっている。
そんな流れで本商品は七色のパッケージで、エナジードリンクよろしくカフェインとアルギニン、ナイアシン配合のということなのだろう。たぶん。

実は焼きそば

そして本商品を買って気づく。普通にお湯を入れて3分待てば出来上がりのスタンダートなカップ麺だと思っていたら、蓋に見えたのは「湯ぎり」の文字。え…これ…焼きそばなの?

いや、間違っていない、正真正銘コイツはカップに入ったヌードルだ。自分の固定観念が混乱を引き起こしているだけなんだ。カップヌードルが焼きそばでもいいんだ...うーん...何故...。

どうやら日清のホームページによると「汁がないから、ゲームの合間の食事にピッタリ!」ということらしい。なるほど、確かにゲームを遊ぶ環境に普通の汁物のカップヌードルは置くのはリスクが高いが、焼きそばなら問題ない!冗談みたいな商品なのに意外と真面目に考えられていてなんかムカつくな!(理不尽)

それじゃあ前置きはこれくらいにして食べてみよう。調理は中のソースを取り出して、お湯を注いで3分待って湯ぎり、そのあとソースで麺と混ぜれば完成だ。それでは…

いざ実食

食うぜ!

こ…これは…もさもさした食感の麺と薄い味付け、なんとも食欲がそそられない微妙すぎるニンニクの香り。主張が一切ない具。う…う〜ん…あんまりおいしくない…。
少なそうだなと思った後かけのソースはやっぱり少ないおかげで、ニンニクを推す割にはパンチの足りない薄味になってしまって香りの割に味の濃さは物足りない。ニンニクの強い香り、そして黒胡椒の刺激的な辛味でガツンと来て欲しかっただけにとても惜しい…。
カフェイン配合だそうだが、効いた実感はない。
これは食べてしまったらエナジーを得るどころか、テンションが下がってしまう味だ...。

そんなわけで本商品は食べられないほどマズいわけではないけれど、おいしくは全然ないという、面白い見た目やコンセプトの割に、味の面ではとても惜しいカップヌードルでした。
思えば同じ日清でも焼そばならUFOでゲーミングしてもよかったんじゃないかと余計な思いつつ、本商品を食べ終えるのでした。


DATA

ゲーミングカップヌードル
ガーリック&黒胡椒 焼そば

発売:日清
発売日:2023年9月5日
ジャンル:カップ焼きそば


ちなみにゲーミングカレーメシというものもあるそうですね。そちらにも挑戦してみるか…。

映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん