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ひな祭りの棋王戦第三局、藤井八冠、第二局に続き連勝で棋王戦初防衛にあと一勝:王手!

2024年3月3日作成

REV9

ソフトウエア工房孫風雅です。

ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。

表題の件、第三局で勝利を収め、藤井八冠が、第二局と合わせて今期棋王戦二勝となりました。

以下、第三局の詳細データです。

3月3日 第三局、対伊藤七段、105手で伊藤七段投了、残り13分(伊藤七段残り1分)、先手

オンタイムで棋王戦第三局の動画を眺めていましたが、AIの情勢分析では、途中、藤井八冠が40%台、伊藤七段が50%台の優位・不利の場面もありましたが、最終的には藤井八冠が勝利されました。

藤井八冠の将棋の場合はAIの優勢判定は、ある意味、無効な気もしていますが…何故なら、AIが明示していない差し手を平気で何度も藤井八冠は使われるので、判定も、ある時点で覆ると言う様な事も多々起きていた様に記憶しています。

尚、戦法は棋王戦の第一局から三戦、続けて、”角換わり腰掛銀”となりました。

最終的に、藤井八冠の残り持ち時間は13分で未だあり、方や伊藤七段の残り持ち時間は1分、即ち、持ち時間無しとなり、早指しの状態になっていました。(95手辺りから伊藤七段は早指しになっていた様です)

残りの持ち時間の差でも、藤井八冠が優位に将棋を指していた様に感じられます。

基本的に早指しはミスを起こしやすいと言われていると思います。(何処にどう動かすかを考えて且つ駒を打つなり動かすなりの全ての動作が1分以内なので、当然、普通の人はミスをしやすいと考えられています)

ただ、この辺りが藤井八冠の凄い所で、早指しになっても殆どミスを犯さないというのが通説に思えます。(実際、余り、大きなミス手を早指し中に、藤井八冠が犯された記憶が講師にはありません)

棋王戦は三勝でタイトルの勝敗が決まるという事で、第一局が引き分けの為、今期は最大で第六局まで開催される予定になっているハズのですが、このままだと、次局で藤井八冠が再度勝利し、防衛確定になってしまいそうな感じが出てきました。

尚、今回、藤井八冠の先手番でしたが、前局・前々局同様に、角換わり腰掛銀の打ち方を採用されました。

棋譜上は藤井八冠が角の斜め上の道を空けておくことで、伊藤七段から角取に来た後の角取カバーを行う、角交換でした。(藤井八冠から伊藤七段の角を取りに行く交換もあったと思うのですが、敢えて藤井八冠は角道を開けたままにしていました。交換後の守りの体制を考えての事かも知れませんが…)

次局は二週間後の3月17日の予定ですので、果たして、今期の棋王戦の決着は早くもつくのか?楽しみな二週間となりそうです。(尚、この間、何戦有るのか詳しくは存じませんが、少なくとも藤井八冠はNHK杯の準決勝を羽生九段と3月10日戦う事になっているハズです)

三月で未だ冬と言いながら、既に温かくなり始めており、薄着をすると依然寒く感じる可笑しな気候と感じてしまう今日この頃ですが、皆さんはどの様にお過ごしでしょうか?

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。

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