詰め将棋２０２４年版 その１：頭の体操：七手詰め詰め将棋篇

２０２４年１月４日作成
REV１１
ソフトウエア工房孫風雅です。
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
新年が明けて、三が日は過ぎましたが、未だ四日目という事で、新年の気分が完全に抜けていません。
思い起こせば、お正月のこの時期、講師の田舎では、親類縁者家間での飲み会が良く開催されており、その延長で、お茶の時間等になると、よく将棋や囲碁が行われていました。（懐かしい思い出の一つです）
年も新たになったので、詰め将棋の投稿の仕方を、少しバージョンアップしようと思います。
昨年暮れ近くから始めた、三手詰めの詳細解説版は同じ形式で５件程度投稿後、５手詰め版への移行を考えています。
そこで、７手詰め版も同様のテイストを少し付け加えようと思います。
只、七手全部を行おうとすると、結構、必要時間と記述ボリュームが大きくなる様ですので、七手詰めは当面はキーとなるであろう最初の一手のみについて詳細検討結果を記載して投稿しようと考えています。（五手詰で１０件程度投稿後、七手詰めでの全手筋の詳細解説を行おうと考えています）
今回も、七手詰め詰め将棋挑戦という事で、より実践的な詰め将棋の棋譜を考えてみたいと思います。
詰め将棋が通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自分自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにする事です。
今回も、より本格的な七手詰めの詰め将棋を取り上げます。
五手詰めからだと二手増えるだけですが、詰め将棋の投稿を始めた頃の三手詰めから考えると、（三手＊二）＋一となり、三手詰めより倍以上の手数・複雑さになります。
尚、詰め将棋を始められる方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。詰め数が大きいと、その分、手筋が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。
手筋というのは手数ではなく組み合わせの棋譜筋の数です。（詰み数が大きくなるとそれだけ手筋のパターンや方路が複雑化します）
では具体的な詰め将棋の棋譜を見ていきましょう。
講師自身自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、引き続き、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。
①詰め将棋２０２４年版 問題その１（七手詰め）
今回も、より本格的な七手詰めにチャレンジしてみましょう。
状況：七手詰めです。持ち駒は香一枚です。４一と４六にそれぞれ龍（飛の成）、３二にと金（歩の成）の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が１二の位置にあり、３三に銀、２三に金の布陣です。相手の持ち駒は、原題では記されていますが、関係ありませんので、省略します。

２０２４年版七手詰め 問題その１

持ち駒は香一枚ですので、縦の前筋への飛び道具となります。その他に龍が二枚、元々配置されていますので、総じて、長い縦と横の効き筋が多いため、縦横の効き筋を意識した攻めが有益に感じます。

守りは、金銀一枚づつなので、硬いような（強いという意味です）、柔いような（弱いという意味です）、守りに思えます。従って、攻める筋を間違えなければ、容易に詰められるような感触があります。

詰め数は五手詰めより二手多く七手詰めで、基本的な考え方は同じと思いますが、然しながら、詰め手数が七と五を超えているので、ジックリ手筋と駒配置・手駒等を確認・検討する必要があると思います。

先ず、ここで考えるのは初手ですが、王手になる事を考えると、以下の候補手が考えられます。

配置済み駒使用の手

４一龍の使用

• ２一龍

• １一龍

３二と金の使用

• ２一と金

• ２二と金

４六龍の使用

• １六龍

持ち駒使用の手

香

• １三香打ち

• １四香打ち

• １五香打ち

これらの初手候補の内、数手先までザッと考えて、詰められそうかどうかを感触を得て、可能性の高そうな手を先々迄考えて、７手で詰められるかどうかを確認していきます。

以下、詰めに至る打ち手順です。

１一龍で王手

同玉

１三香打ちで王手

同金

４一龍で王手

１二玉

２一龍での王手で詰みです。

以上の七手詰みです。

皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか？

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。