藤井名人将棋タイトル8冠達成!!
REV23
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
王座戦の第四局、永瀬王座との対戦は、途中までというか、極々終盤まで藤井名人劣勢での展開でした。
中継などを観られていた方は、感じたと思いますが、藤井名人は講師の感じたとところでは、終始うつむいており、うなだれた状態であり、後半は永瀬前王座より先に持ち時間を消化してしまったため、???に感じていました。
要するに、2対2のタイに戻されて、5戦目に向かうと感じていました。
従って、実は途中、藤井名人が何時投了するのかな?と思ってずっと見ていました。
然しながら、途中、永瀬前王座も持ち時間が無くなり、双方ともに1分以内の早指しとなってから、ある手番になって、急に形勢が逆転しました。
それまで、ずっと後手の30%から40%程度(時には10%程度でしか無かったかと思います)の勝率であったものが、ある手以降、急に攻守の形勢が逆転しました。
実は、動画で見る事の出来るある番組では、解説者の方が、先手の永瀬前王座のその手を見て、”えー・えー”と思わず呟いていました。
その一手から、急速に立場が逆転し、結果、その十手前後で詰みと至りました。
これも、藤井名人のなせる技なのか、先日の大逆転同様、極終盤での逆転でした。そして3勝1敗で王座獲得となりました。
その逆転した一手が以下の通りです。
5三馬(角成)
正に、動画で対局を解説していた方が声を上がたのがこの一手です。
ある意味、可もなく不可もなくの王手なのですが、この後、後手は王が2二玉と攻め手の囲みを抜けた為、金一枚の守りながら、詰めるまでにはかなり手数が必要な状態になりました。
その時点で、後手は、相手玉の側に角や銀の道が通っており、数手で王手・王手を開始できる状態でした。
従って、5三馬でなく、別な手(持ち駒打ちでの王手)で先手が後手玉を追い詰めていけば、詰められる状態でしたが、王手の手が空いた事で、逆に後手の王手詰めが始まってしまい、投了するに至ることになった様です。
感想戦でもコメントされていた様ですが、こうして見ると、冷静に考えてみれば、完全に、悪手に思えますが、持ち時間なし、1分以内の早指し条件下だと、やはり、人はミスを犯す可能性が高くなるという事でしょうか?
それまでの、藤井名人は何回もコメントしますが、うなだれていて、今にも投了しそうでした。同時にその時点では、藤井名人の、持ち駒は限られており、相手の永瀬前王座は持ち駒多数で、間違いさえ犯さなかければ、何れ、詰められる状態に至ると、誰もが感じていたと思います。
勝負事は最後まで解らないと言いますが、この勝負も、その様に多いに感じました。
涼しくなってきた今日この頃、皆さんはどの様にお過ごしでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。
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