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藤井八冠、2024年NHK杯、準決勝で羽生九段を破り決勝進出、佐々木八段と2024年のNHK杯を掛けた戦いへ!

2024年3月13日作成

REV12

ソフトウエア工房孫風雅です。

ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。

以下、NHK杯準決勝、対羽生九段との一戦の詳細データです。

3月10日 準決勝、対羽生九段、92手で羽生九段投了、元々10分の持ち時間の為、大会規定で残り時間無し、後手

尚、これまでの藤井八冠の羽生九段との対戦成績を確認して見ると、13勝3敗とのデータが出てきます。

当日の棋譜を辿らせて頂きましたが、角交換を最初はせず、中盤で角交換するという?な手を使われていました。

終盤は結構、羽生九段に自身の玉の真近かまで攻め込まれていましたが、おおよそ、完全に守り切り、最後は、相手羽生九段の投了となりました。

途中、角を切って、一時期、羽生九段が角を二枚保持する状況が出来て、後半の藤井八冠の玉近くまで攻められる要因の一つだと思われるのですが、同時に、藤井八冠は相手羽生九段の玉の近くまで歩成りの金を複数枚配置して、持ち駒に金一枚を確保しつつ、後一手・金打ち王手で詰みとなる状態まで、駒を進められました。

恐らくですが、この角の二枚を羽生九段に渡した段階で、既に終局時の基盤上の各々の駒の配置が読めていたのではないかと疑われます。そうでなければ飛び道具であり、強力な角を中盤で切ってしまう(相手に与える)というのは、辻褄が合わない気がします。

また、インターネット上の解説動画では、藤井八冠が感想戦で、羽生九段の途中での勝ち筋を指摘していたとの事で、藤井八冠の読みの深さが相手の羽生九段よりエグイという事を改めて取り上げていました。

皆さんは、ご存じかどうか分りませんが、タイトル戦などでは、勝利が決した後、相互の向学の為、再度、基盤上で終わったばかりの、一戦の棋譜を再現して、何を思って・何を考えて、その一手を指したのかを、相互に説明し合う感想戦というものが行われています。

ただ、今回の様に、相手棋士が気が付いていない手を藤井八冠に指摘されると、指摘された側の相手棋士は何を感じるでしょうか?

講師には、そういった場合、あまり心穏やかではいられない気がしてしまうのですが…?

兎にも角にも、こういった情報に触れるのは、今回が初めてではなく、過去にもあり、やはり、藤井八冠の考え・読みの深さが、他の棋士の方々に比べて、飛びぬけているのだなと考えてしまいます。

次戦、決勝は3月17日に開催されます。藤井八冠は棋王戦の第四局とダブルヘッダーなので、真価が問われる日になるかも知れません。

三月で未だ冬と言いながら、既に温かくなり始めており、薄着をすると依然寒く感じる可笑しな気候と感じてしまう今日この頃ですが、皆さんはどの様にお過ごしでしょうか?

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。

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