詰め将棋2024年版 その15:頭の体操:七手詰め詰め将棋篇
2024年7月6日作成
REV7
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
詰め将棋が通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自分自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにする事です。
今回も、より本格的な七手詰めの詰め将棋を取り上げます。
五手詰めからだと二手増えるだけですが、詰め将棋の投稿を始めた頃の三手詰めから考えると、(三手*二)+一となり、三手詰めより倍以上の手数・複雑さになります。
尚、詰め将棋を始められる方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。詰め数が大きいと、その分、手筋が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。
手筋というのは手数ではなく組み合わせの棋譜筋の数です。(詰み数が大きくなるとそれだけ手筋のパターンや方路が複雑化します)
では具体的な詰め将棋の棋譜を見ていきましょう。
講師自身自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、引き続き、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。
⑮詰め将棋2024年版 問題その15(七手詰め)
今回も、より本格的な七手詰めにチャレンジしてみましょう。
状況:七手詰めです。持ち駒は飛・金が各一枚づつです。3一に角、3五に歩、1六に香の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が2三の位置にあり、4一に銀、3二に龍(飛の成)、2五に歩の布陣です。相手の持ち駒は、原題では記されていますが、関係ありませんので、省略します。
2024年版七手詰め 問題その15
持ち駒は飛と金です。持ち駒の飛は強力な飛び道具の一つですが、3二に守りの龍が配置されており、盤上の3一の攻め手の角なども、ある意味無効化されてしまっています。
尚、攻め手には1六に同じく飛び道具の香が配置されており、3の縦の守りの龍の利き筋を避けつつ、1の香の攻め手の利き筋を如何にうまく使うかが、キーポイントになりそうです。
従って、3二の龍を如何に避けて、或いは殺して、7手で詰めるかが課題と思われます。
先ず、ここで考えるのは初手ですが、王手になる事を考えると、以下の候補手が考えられます。
配置済み駒使用の手
3一の角
2二馬(角成)
1三馬(角成)
1六の香
1三金(香成)
3五の歩
王手筋無し
持ち駒使用の手
飛
3三飛打ち
2二飛打ち
1三飛打ち
2四飛打ち
金
3三金打ち
3四金打ち
2二金打ち
2四金打ち
1三金打ち
1四金打ち
これらの初手候補の内、数手先までザッと考えて、詰められそうかどうかを感触を得て、可能性の高そうな手を先々迄考えて、7手で詰められるかどうかを確認していきます。
以下、詰めに至る打ち手順です。
1三飛打ちで王手
2四玉
3三龍(飛の成)で王手
同龍
1三馬(角の成)で王手
同龍
3四金打ちでの王手で詰みです。
以上の七手詰みです。
皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。
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