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白狐物見遊山録 2022.09【九州北部・西日本・中部地方】①


ごあいさつ

 こんにちは。瀬長白狐です。
 以前からnoteのアカウントは持っていたものの、意味の分からない記事の投稿しかしてなかったため、反省して旅行記なるものを作ってみようかと思います。
 日付をご覧の通り、1年半以上前のものとなってしまいますが、そこはご愛嬌ということで。悪しからず。

前月譚

 今回の旅行は、瀬長にとって、初めての一人旅となります。
 事の発端は、北越急行25周年イベントの開催。記念ツアーに応募し、当たっても外れても旅行に出ようと思い立っての旅行でした。

 旅程を組むにあたって、それ以外にも色々な要因があるわけで、まずはそちらの紹介をば。

北越急行25周年イベント

 まず、この旅行を切り出すきっかけとなったのが、北越急行の"開業25周年記念列車 オールスター号"でした。

https://hokuhoku.co.jp/press/20220512.pdf

 ツアー形式のこのイベント、Twitter上で知り合った同じく北急オタクの後輩K氏にそそのかされ、9月10日の回に応募する流れとなったわけです。
 9月といえば航空券も安く、高専も夏休み期間ですので、非常に安価かつフレキシブルな計画を立てることが出来ます。
 成績優秀者向けに学校から10万円の給付奨学金が入ってたので、その10万円を使ってついでに旅行をしよう、と思い立ったのが今回の旅行となったわけです。
(結局、このイベントは落選しましたが。)

ソラシドエア「バーゲン75」

 沖縄県民である瀬長にとって、必要不可欠な移動というのが「沖縄からの脱出」です。
 初めての一人旅ということで、LCCの利用を避けたかった瀬長は、MCCに目を付けました。

 そもそもMCC(Middle Cost Career)とは、FSC(Full Service Career、ANAやJAL)にサービス面こそ劣るものの、預け手荷物が20kgまで無料であったり、機内ドリンクの提供があったりなど、安価ながらもFSCに匹敵するサービスを受けることが出来る航空会社です。
 よく聞く会社で言うと、スカイマークやソラシドエアなどがこれに相当します。
 LCC(Low Cost Career、Peachやジェットスター)では、預け手荷物に追加料金がかかったり、機内サービスが無かったり、民度が悪かったりと、かなりデメリットの方が大きかったりします。
 そう考えると、MCCのコスパはかなり良いというわけですね。

 で、MCCに焦点を絞って飛行機を探していたところ、ソラシドエアの割引運賃、「バーゲン75」なるものを発見。75日前までに予約でめちゃんこ安くなるという神運賃です。
その結果、
 沖縄→福岡(SNA102) 4,050円
 神戸→沖縄(SNA129) 6,440円
 計:10,490円
という驚きの運賃で県外往復を果たすことが出来ました。 

サイコロきっぷ

 時を同じくして、JR西日本から「サイコロきっぷ」なる、おでかけオタクのためにあるかのようなきっぷが発売されました。

 内容は、サイコロを振った行先に5,000円で往復することが出来る(特急・新幹線利用)という優れもの。
 福岡から東日本方面に横断しようとしていた私は、少し寄り道感覚でサイコロを振りました。
結果…

東舞鶴などという大外れを神引き(笑)。
 
フォロワーもことごとく東舞鶴を引いており、裏で不正があったのではみたいな疑惑もあったとか無かったとか。

 舞鶴といえば特急まいづるや特急きのさき利用となるわけですが、瀬長には一つ気になってた特急車両がありました。
 それがこちら、丹後の海。

 水戸岡氏デザインの、京都丹後鉄道保有の特急車両で、1日2往復はしだて・まいづるに充当されます。
 せっかくの機会、内装の豪華さや気動車特急ならではの力強さを味わうために乗車を考えました。

旅程

 9月5日~9月11日の7日間にわたる一人旅、主な旅程は以下のようになっています。(結局この通りには行きませんでしたが)

出発前に仮組みした旅程図

行程概要

 見てわかる通り、瀬長の旅程は混沌としたよく分からない旅程の複合体で出来ています。恐らく初めての一人旅でやる旅程ではない。

 一般に旅行とは、点を巡って何かを見るということを指すものだと認識しています。
 それに対してこの旅程、
「離散的な地点を、無理矢理に理由付けを行って連続的な線で結び、そのクラスタ毎を無理矢理太い線で結びつける」
といったパワープレイで構成された、"旅"とは到底言えない何かになっているわけです。

 瀬長は、鉄道含め公共交通オタクな人間ですから、各地で乗りたい列車、見たい列車のネタは尽きないのです。
 ましてや、沖縄県民ですから、県外に出る機会というのも滅多になく、「せっかく県外に出るなら一度で色々済ませておきたい」という気持ちもあります。

で、この旅程で主にやりたいことは以下の通りです

  • サイコロきっぷで舞鶴に行く

  • 身延周辺の旅館に行く

  • 諏訪観光をする

  • 秋葉原に立ち寄る

  • 北越急行を乗り潰す

 身延については、当時読んでたゆるキャン△に影響されての計画になります。身延周辺の自然を堪能しつつ、温泉なんかに入れたらな~などと考え、下部温泉に立ち寄ることにしました。

 諏訪については、聖地巡礼目的です。当時、熱狂的な東方オタクだった私は、東方風神録の聖地として有名な諏訪を訪問したいと考えていました。
 諏訪湖や諏訪大社なんかを巡って、上社前宮の近くにある東方オタクに有名な蕎麦屋で昼食を食べて…などと思いまして。

 あとは秋葉原はシンプルにオタク趣味、ゲームセンターやメロブ、秋月電子などに寄りたかっただけです。

詳説

1日目
 福岡空港に降り立った後、博多や天神で色々買い物などをしつつ、鳥栖の友人宅に向かいます。前々から「福岡に遊びに来たら泊めてあげるよ」とのお誘いを頂いていたので、ありがたく泊めていただく運びになりました。(鳥栖泊)

2日目
 鳥栖を抜け、博多からみずほで大阪を目指します。(指定席が2+2なので)その後、京都まで移動し、京都から大阪まで大阪ひだに乗車、キハ85を堪能した後に本町のアパホテルに宿泊します。(本町泊)

3日目
 大阪から京都に移動し、始発きのさきに乗ります。本当はまいづるに乗っても良かったのですが、舞鶴に着く時間と帰りの特急、今後の旅程を鑑みた結果、きのさき1号で京都を発つことにしました。
 アヤベさん綾部駅で普通列車に乗り換え、東舞鶴を目指します。
 舞鶴観光を済ませたのち、まいづる4号(丹後の海)で京都まで移動、そのまま静岡を目指し、少し時間を潰したのちに静岡から下部温泉へと向かいます。(下部温泉泊)

4日目
 朝から下部を出発、甲府で乗り換えて諏訪を目指します。諏訪湖や諏訪大社上社を軽く観光し、中央本線特急で東京へ移動、秋葉原観光を行って堀切の知人宅に泊めていただくこととなりました。(堀切泊)

5日目
 堀切から北千住へ移動、東武特急で館林を目指します。というのも、北千住駅特急ホームのPassengerを聴きたかったという目的と、館林に帰省している学友に会いに行くという目的の両方を達するために、こういったルートを取りました。
 その後、せっかくなので赤城に移動、上毛電鉄で前橋まで移動し、前橋から上越線で土合に移動、バスで上毛高原、新幹線で越後湯沢、ほくほく線で直江津…といった移動をキメます。(直江津泊)

6日目
 ほくほく線名物、始発快速3821Mに乗車するため、早朝5時にホテルを出て直江津駅まで徒歩で向かいます。その後、ほくほく線の超快速などに乗車しつつ、時間があれば長岡まで足を伸ばし…
 夕方ごろに北陸新幹線で富山へ移動、知人と合流した後に夕食を食べ、駅からすぐのホテルに宿泊といった流れで組みました。(富山泊)

7日目
 高山本線始発に乗り、猪谷で乗り換え、高山へ向かいます。高山からは、新車HC85運行のひだ4号グリーン車に乗り、ハイブリッド特急を楽しみながら岐阜へ向かいます。その後、名鉄に乗って名古屋へ移動、近鉄特急に乗って伊勢中川乗換で大和西大寺に向かい、例の変態配線を堪能した後に大阪難波に移動。阪神に乗って神戸三宮、ポートライナーで神戸空港へ向かい沖縄へ帰ります。

といった感じで、かなり濃密な1週間の旅程を構築した次第です。

前日譚

 さて、旅程も組み上がり、飛行機や新幹線の予約も完了、あとは出発するだけ…となったところで、トラブルが発生します。
 下は9月4日の天気図です。

 沖縄周辺の濃密な等圧線配置、台風11号です。
 この時、大型で非常に強い台風11号は宮古島に被害を残しつつ、進路を北に変えようとしていました。4日時点でギリギリ強風域圏内、那覇からの飛行機は多分飛ぶだろうとの予測でした。

 しかし、予想進路は対馬海峡方面。このままだと福岡に着いたとしても台風の被害は免れられません。

出発前から早くも先行き不透明なはじめての一人旅、一体どうなる事やら。

次回に続きます。

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