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住宅業界にはプリウスが存在しない!?

日本の住宅会社の、「価格と断熱/気密のスペック」の組み合わせをざっくり分類すると、こんな感じ。(当然、全ての会社にあてはまるわけじゃないので、そうじゃない場合もある!って指摘はなしで)

①高価格&超ハイスペック
スーパー工務店、性能特化型ハウスメーカー
→レクサス

②高価格&スペック不足
大手ハウスメーカー
→ハイブランドだけど性能いまいちな外車

③手の届く価格&スペック不足
新興系/FC系ハウスメーカー
→10年前のカローラ

④手の届く価格&超スペック不足
化石工務店
→30年前のカローラ

⑤低価格&超スペック不足
ローコスト系ハウスメーカー
分譲系不動産ビルダー
→10年前の軽自動車

住宅業界地図

私が考える理想は、

【手の届く価格&そこそこハイスペック】

の最新プリウスですが、残念ながら、住宅業界にプリウスは存在しません。

現状をざっくり解説

①スーパー工務店、性能特化型ハウスメーカー
高価格&超ハイスペック。車で言えば、レクサス。

窓ガラスはトリプル、断熱性能はHEAT20G2基準、C値は0.5以下…という感じ。お金に余裕がある人であれば、レクサスでOK。

もちろん性能は断熱/気密だけじゃないので、問題がないわけではないですが、大失敗しない選択であることは間違いない。

でも高い…。もう少しスペックを落とす勇気を持ってほしいが、営業戦略的には「最高級」であることが大切なので難しいのかも。

②大手ハウスメーカー
高価格&スペック不足。車で言えば、ハイブランドだけど性能いまいちな外車。知名度やブランド力は抜群だけど、実際の性能は微妙。

その事実を理解した上で、ブランド重視!趣味!と割り切って購入するのはあり。だけど、性能も高いだろう…と思い込んで購入するのはやめた方が良い。

③新興系/FC系ハウスメーカー
手の届く価格&スペック不足。車で言えば、10年前のカローラ。価格はいい感じなので、もう少しスペックを上げてくれると、かなりいい感じ。

④化石工務店
手の届く価格&超スペック不足。車で言うと、30年前のカローラ。業界から退場願いたいレベル。工務店の大半がこれ。なので、工務店の印象が悪い。省エネ基準(UA値0.87以下)すらクリアできない工務店も存在する。

⑤ローコスト系ハウスメーカー/分譲系不動産ビルダー
低価格&超スペック不足。車で言うと、10年前の軽自動車。

スペック不足を理解した上で、「家を建てることが目的」と割り切れるなら、あり。何となく、「最近の家だからどこで建ててもしっかりしてるっしょ。」と考えて建てるのはやめた方が良い。

なぜ理想の住宅会社(プリウス)がないのか?

売れないからでしょう。

理想の住宅会社は、【手届く価格&そこそこハイスペック】ですが、言い換えると、「まーまー安くて、まーまー性能良い家」なので、営業戦略的には最悪な商品とも言えます。

車のように買い替えや比較ができる商品なら、「手の届く価格でそこそこハイスペック」への評価が高まっていきます。理由はこう。

ハイスペックとそこそこハイスペックの車を比べて、「そこそこハイスペックでも十分じゃね?」となりますし、低価格と手の届く価格の車を比べて、「低価格は低価格なりの乗り心地だな。この金額差なら出す価値あるっしょ!」となります。比較できるって素敵なことです。

でも、家はそれができません。「一生に一回の買い物だから!」と高価格&超ハイスペックな家が売れます。「低価格でもハイスペック!」という売り文句を確かめる術もなく、超スペック不足の家が売れていきます。

じゃ、どうすればいいのさ?

イメージや周りの情報に振り回されず、自分なりの見極めの基準を持つことです。言い換えると、会社名を伏せた状態で、仕様を比較すればいいってこと。

そのためには勉強するしかありません。勉強といっても、受験勉強に比べれば超楽勝。覚えることも少ないし、理屈も超簡単です。1カ月も勉強すれば、一通りのことは学べます。

1000万円以上の買物なので勉強して当たり前。勉強せずに買っていいのは大富豪だけです。ぜひ、グッシンで勉強してください!住宅会社比較には、標準仕様チェック表を使ってください。

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