2022書き納め原巨人

2022年の余韻に浸りながら、原巨人の4年間の総括と、来年の巨人の目指す目的って?と考えお気持ち表明しようかと思いました。しかしその前に、まず今年の巨人はどうだったのか?週刊誌には煽られているけど、有望な若手はいるの?未来予想は?といったところを先に考えておきましょうか。

防御率最下位、打率最下位

はい、2022年の巨人といえばまずこれが挙げられます。打率は.242でリーグ6位(5位は阪神.243)、防御率は3.70(5位は広島ヤクルト3.54)。
野手と投手に分けて見ていきましょう。
野手は「はて、イメージ的には結構メンバーは揃っていたような」と思うわけです。1吉川尚輝2坂本3丸4中田翔5岡本6ポランコ7ウォーカー8大城とベストメンバーはすごい。打撃もホームランで勝つチームと揶揄されるように、ヤクルトに次ぐ2番目。
ただこのメンバーが揃うことそうそうなかったです。中田翔選手の復調はシーズン途中からですし、坂本選手も1/3は離脱してましたから。
では選手以外の穴はなにか?
まず代打で出てくる選手の打率が.204。阿部コーチが「ナカジしかいない。俺が出てたった方がまだいい」と話した層の薄さ。そして守備は失策数が82。あの阪神に次ぐ2位です。原巨人は派手に見えて走塁と守備で勝つチーム。これはショックでした。
ついでにその走塁は盗塁が64。鈴木コーチの就任でどうかわるか楽しみです。

投手は良くポジティブに捉えられるのが、9月10月の防御率2.50。
前半スタートダッシュも中盤にバテバテになり、終盤になんとか希望が見えたって感じですかね。

なぜこうなったの?

多面的な解釈がありますし、色々な専門家やら記者の言っている意見もある意味で全部正しいと思います。
しかし私としては、これまで私が書いてきたところの巨人が抱えてた選手層の問題をカバーできなかったのが大きかったなと思います。それは年齢層、つまりドラフトです。
由伸巨人(2015オフ~2018)から第3次原巨人(2018オフ~)の中で、
由伸巨人は即戦力を求めて大学生・社会人ばかり指名し、一方原巨人は世代交代だ!と言わんばかりに高卒を多く指名。その結果27~24の働き盛りの若手世代の層が薄い世代ができてしまったことです。
2022シーズン時点で在籍していた支配下登録選手は
27北村 鍬原
26岡本 高橋優 香月 岸田 八百板
25廣岡 勝俣
24平内 山崎 太田 山本 大江 萩原 喜多
23大勢 赤星 菊地 岡田 湯浅
そこそこいるじゃんと思うかもしれませんが、この中で2人は他球団の戦力外から拾ってきた選手で、今年で戦力外に。また怪我などそれぞれ事情はありますが、今オフ5名が今年自由契約、育成選手になっています。21人の選手のうち1/3が消えたことになります。
そうしたなかで球団は育成と発掘を打ち出したので、「大丈夫?」と思っていたが大丈夫ではなかったということでした。

若手選手

じゃあ来年もダメじゃん、かというとそうとも決まらない。1つにドラフト外国人トレードといった補強があり、また1つに前述の原巨人が高卒に切り替えた2018以降のドラフトの選手達がまた一年成長することになるためです。今回はその中で来年注目、将来の核となる選手を挙げたいと思います。

26歳以下の選手

私としては「若手となるのは、26歳となる世代まで」というのがあります。これは2019年に当時26歳だった中川桜井増田大若林などが一気に開花したことが大きく、翌年の2020年にはその1歳下の吉川尚輝と松原が出てきたことから確信に近づきました。
もちろんその年齢を過ぎても出てくる遅咲きの選手はいるのでしょうが(今年鍬原が出てきたが27歳だったし)、あくまで例外という印象です。去年トレードに出された田口投手もちょうど26歳になる世代だったので、「もったいない」と感じましたね。嫌な予想は当たりましたが。
さてというわけで支配下から26歳から1世代ずつ挙げてみます。

26歳(2015年高校、2019大学ドラフト)

オコエ、廣岡

25歳(2016年高校、2020大学ドラフト)

大江、山崎、喜多

24歳(2017年高校、2021大学ドラフト)

湯浅、大勢、赤星、菊地、岡田

23歳(2018年高校、2022大学ドラフト)

戸郷、直江、増田陸、山田、萩尾、田中、門脇

22歳(2019年高校、来年、2023大学ドラフト)

堀田、井上、山瀬、菊田

21歳(2020年高校、2024大学ドラフト)

中山、秋広

20歳(2021年高校、ルーキー1年目)

石田、代木

19歳(2022年高校)

浅野

以上です。
こう見ると「なんだ、19~21歳の世代が少ない」と思われるかもしれませんが、この年から「高校生は4年後のドラ1を育成ドラフトで取る」という方針になっており、育成選手をいれると結構な数がひかえてます(21歳6人、20歳6人、19歳8人)。とはいえ、3年といういったんの区切りを迎えて何人残れるか、という勝負もありますが。

来年注目

注目は来年23歳になる世代。巨人のエースになった戸郷は世代のトップですが、大学からドラフトで入る同世代の新人達の挑戦を受けることになります。
21年度ドラフト2位の山田も貴重な左腕として今年同期が活躍するなかで何も出来なかった悔しさを晴らせるか?
育成ドラフトで入団した松井投手も、野球太郎では「ドラフト1位となんら遜色ない実力」と評価されており期待も膨らみます。

2018年のドラフトで、即戦力が予想される中でまさかの高校生を指名したところから原巨人はスタートしました。
今年、そこで指名したこの世代の選手は直江が初勝利、増田陸がプチブレイクと一定の成長を見せてくれましたが、巨人の未来を担う世代というのは間違いないでしょう。(本当はここに山下航汰、黒田、沼田らも加わっていて欲しかったのですが・・・)

未来予想図

5年後が見据えられない、などとよく言われた巨人ですが、2022年ドラフトである程度見えてきました。
そういう意味で、「今のチームを劇的に変えるわけではないが、こういうドラフトを2-3年続ければ黄金期」という野球太郎の評価が当てはまるドラフトだったと言えます。

5年後2027巨人のエースは
戸郷(27) 山崎伊(29) 堀田(26) 井上(26)
今もエース格である戸郷が第一候補。トミージョン手術のためほとんど今年がルーキーイヤーだった山崎と堀田は今後次第。左腕エースとなりそうな井上は来季に期待がかかります。
4番は
岡本(31)
は変わらないでしょうね。(メジャー行く場合を除く)前後の打者はそのころどうなっているでしょうか。

ショートセカンドは
吉川(33)はともかく、坂本(39)が守っているとは考えにくいです。とはいえ、湯浅(28)門脇(27)中山(25)が間違いなく次世代のレギュラーだ!と言われるとまだ分かりません。保留。

そしてキャッチャーも分かりません。大城(36)の次が誰になるのか・・岸田(31)山瀬(25)
保留ですが、他球団からの移籍か今後即戦力ドラフトでなんとかするんじゃないでしょうか。

まとめ

原監督が「2年後は投手王国」と話すように、2024の巨人には楽しみな感覚はあるのですが、2023年の巨人は足りないところだらけです。
これからの外国人補強もありますが、それを一つでも多く埋めるのが2023原監督の課題なんでしょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?