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【エッセイ】ホーマー・シンプソンを見て、僕らがイラつくわけ

 最近、ディズニープラスで『シンプソンズ』を見るのにハマっている。『シンプソンズ』といえば、世界で一番有名なアニメと呼んでもいいほどの絶大な人気を誇っているアメリカ産のカートゥーンである。

 『シンプソンズ』は、中流階級のアメリカ人家族が、架空の町、スプリングフィールドで起こす様々な事件をコメディタッチながらも、シニカルに描いた、子供向けとはとても思えないようなディープなアニメである。


 そんな『シンプソンズ』を見ていて、ふと思ったことがある。

 それは、ホーマー・シンプソンはなぜこんなにも僕をイラつかせるのか?という点についてである。

 ホーマー・シンプソンとはシンプソン一家の父親である。家族想いではあるが、ものすごくドジで間抜け、そして自分のしたいように生きすぎているせいで、家族だけでなく時には町全体にまで迷惑をかけてしまうような人物だ。

 当然、彼のキャラクター性はどんな人間が見ても、「だらしない」とか思うのは当然なのだが、他のキャラクターからは得ることのない独特なイラつきを覚えるのである…


 その理由をまったく寝ずに三日三晩考えた結果、一つの答えが生まれた。それは、「ホーマー・シンプソンみたいな日本のおっさんが山ほどいる」ということだ。

 ホーマーのように、家族のことを顧みずにギャンブルに明け暮れたり、息子に「男らしさ」について強調しすぎて、息子がよからぬことをしでかしたり、自分が見栄を張るために家族にものすごい苦労をかけさせたりなど、様々な日本産の作品でみられるような「クズパパ」っぷりを見せている。

 当然、こういう父親は本国のアメリカにもいるだろうし、エジプトにもいるだろうし、ブラジルにもいるだろう。しかし、アメリカの家族を風刺的に表現したアニメに登場する父親が、日本のクズパパと非常に似た表現をされていることはすごく興味深い


 とはいっても、見る分には『シンプソンズ』はマジ最高なので、これからも未来永劫楽しんでいこうと思う。ディズニープラスで配信中なので、ぜひぜひチェックしてみてはいかがでしょうか~?

 また明日!


小金持ちの皆さん!恵んで恵んで!