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自分を見つめる手帳 / : 2022.2.7~2.13

・仕事をアイデンティティにしちゃいけない理由

「誤解されることを、恐れるな」

noteでもSNSでも、何かを発信するとき多かれ少なかれ「誤解されないかな」「誰かを傷つけないだろうか」と思案を巡らせる人は多いと思う。そしてそうやって慎重に丁寧に書いてもなお、通り魔に刺されるみたいなコメントがついたことはあるんじゃないかな。そんなつもりで書いたんじゃなかったのに、と思って一生懸命釈明したところで、胸につかえた小さな痛みはその中でしばらく後を引く。

私自身過去の記事を遡る。うつになる前は”主観”が強く示されていて、物事をきっぱり言い切っていた。一部の人は深く同意してくれるし、一部の人たちからは猛反対が来そうな記事だなって思う。特にたくさんシェアされた記事に対して親から文句の連絡が来たこともある。


うつになって、私は強い文章を書けなくなった。丁寧に行間を説明して、どんな人にでもやんわり届くような文章しか書けなくなった。それは、うつになって人の弱さや言葉の鋭さに敏感になった──のもなくはないのだろうけれど、少し元気を取り戻したときに振り返って理解した。「これが私なの」と言い切れる強さを失っていたからだ。

「主観が全てですよ」。カウンセラーの先生が言った。「客観なんてクソの役にも立たないんだから、使うのは人を攻撃するときだけにしなさい」。続いた言葉に思わず声をあげて笑った。オスカーワイルドの言葉の二番煎じだそうだ。(この話はまた別で書こうと思う)

傷ついた、傷つけられた。AをBだと思う人、Zだと感じる人。「違う」ことを恐れすぎるあまり言いたいことが言えない、その根底には、「自分の居場所を失いたくない」って気持ちが横たわってる。言い換えるなら、「私は私でOKじゃん」って言葉を自分が自分に紡げない状態だってこと。だから私は、うつになって、周囲を窺うような文章になってしまったのだと思う。



タイトルの話に進むけれど、「自分」をしっかりと分けないと/持たないといけないんだ。「自分の主観はこう」と書いた投稿にもし仮に否定的なコメントが来たところで、主観という事実は消えない。どれだけそれを他人がくだらないと評したとしても、自分のときめきは嘘にはならない。先生の例えを借りるなら、”人が不味いと言っても美味しいものはどう頑張っても美味しいでしょう”。だから、それは自分を否定されたのではなく、相手は違う主観があって世界観がある、というだけだ。

その構図と同じように、仕事そのものを自分のアイデンティティにしちゃいけない。それは一つの表現であって、決して自分自身じゃない。あるアーティストが描いた絵を好きだという人もいれば受け入れられないという人もいて、けれどその評価はアーティストの人間そのものの評価にはなり得ない。そもそも評価されるものでもない。主観だけが自分そのものであって、そこに他者は介入できない。だから仕事を自分の存在軸にしてしまえば、必ずある「仕事における失敗」が、自分自身を捉える感覚に滑り込んできてしまう。


これを忘れないようにしながら、少しずつ自分の仕事を組み立てていきたいと思ってる。


・人生は棒に触れ、ロクでもない人間になれ

成功するとわかってりゃあ、初めっからやらねぇよォ。
出来るとわかってることをやって、なんの意味があるんだ。成功するかわからねぇ。しくじれば、終わり。
だからこそ面白いんじゃねぇか。……別に矜持云々で受けたワケじゃねェ。
あの時、コイツはちぃとばかし盗みがいがあるなァって、そう思ったのさ。
ルパン三世 Part6 18話 ルパンの台詞


気づけば、何かを守ろうとしている。たった一度きりの人生、死ぬ間際に後悔したくないと誰しも思っているのに。このくらいでいいかな、って。これでうまくいってるならそれを続けていけばいいかなって。無難に平穏に。成功とまでは言えなくても、失敗でないものを。

ルパンと違って、しくじったところで死んだりお縄になることはそうそうない。「とりあえずやってみてから考えよう」をモットーに生きてはいるけれど、大人になるほどに小さな石ころに繊細になってゆく。世界が広がるだけ、あの人に迷惑かけちゃうかもな、とか心配させてしまうかな、とか。理解してもらえないだろうな、とか。靴の中に入った石に痛みを覚えつつも、公園のブランコに向けて一目散に走っていったあの時のキラキラしたものを忘れたくない。人生をつまらなくしてるのは自分自身なんだって。いつだってブランコはそこにあるのに、汚れるからとか怪我をするからと、甘さを忘れて酸っぱい葡萄としているのは自分なんだ。


「人生を棒に振れ」

ヒデアキがよく言っていた言葉がよみがえる。守ってたら腐っちゃうぞ、私。


・寒さに弱い人間の自分を整える小さな朝習慣

ここ数日、起きた後に試みていることがある。朝にめっぽう弱くて寒いのが大嫌いだから、この時期は特に盛大に自分を甘やかさないと起きてくれない。寒すぎて顔も洗いたくないレベル笑



・もう洗顔やめた。立ってる間が寒いし乾燥する! 代わりに大好きなSKINFOODのBLACK SUGARをぬるま湯に溶いて、洗うと言うより顔の上に乗せる。

・そのパック状態のまま片手鍋にお湯を沸かす。ちなみに目が悪いから眼鏡がないとあんまりものが見えないけどパックしてるから眼鏡をかけられない。世界が寝起き状態。

・ので、細かくない作業をする。具体的には窓と玄関を少し開ける。寒い。寒いのでダッシュで洗濯物を畳んだり、残したまま寝た皿を洗う。すると窓が開いてるのに体の方は温まってくる。

・寒いので外気のあまり通らない洗面所に駆け込む。ぬるま湯で顔を流してさっぱり。洗顔じゃないから乾燥しすぎないしこの香りのために私は起きたんだ。幸せ。

・白湯が出来上がってるので冷えたマグに移す。ヨガマットを敷いて体を解したいように伸ばす。なんちゃってヨガ。白湯と運動で体が冷えないけど空気は新鮮。気持ちいい。

・お気に入りのアロマミストを上空に拭いて、少しだけ瞑想。体の不調とか、今何を私は思ってるんだろうとか、メンテナンスチェックも兼ねて。体が冷え始めたらおしまいにして、もこもこの上下とレッグウォーマーを装備。よし。


ここまでやれたらもう、自分のために時間を使えたハッピーさで一日のスタートが気持ちいい。夜型だから昼なんだけどね! 冬は気温に合わせて活動してます!

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