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愛しいバリ人

もう30年以上バリとかかわってきてバリ人にも変化がありますが、私が考えるバリ人はフレンドリーで寂しがり屋で冗談好きでお節介焼きが多く、優しく、自分の事が大好きでブライドが高い人達だと思います。
そしてバリの人はあまり一人では出かけません。
必ず誰かを誘ってでかけます。
また一人で家にいるのが寂しいかからとWarungや近所の友達の家にすぐに集まりおしゃべりしています。
日本人のように孤独が好きという人は少ないです。
ここで噂話しなどするが楽しく情報共有の場となっています。
この噂話に人を介していろいろくっついていき話が思いもよらない話になっていることが多くあります。
昔のバリの本でも嫁の浮気を疑っていて本当ではなかったのに周りの噂話にふりまわされ最後は旦那が嫁を殺してしまうという物語がありました。
閉鎖的な村では噂は真実にもなってしまうのです。
その結果私は自分が何を信じるかというところを大切にするようになるのでした。
もともと白黒はっきりした性格なのですが、グレーも大切でそのグレーは自分で選択するという事を学びました。
後々これが白、黒になる事もありますが、自分で判断したのだからそれも変化の一つなので受け入れられます。

フレンドリーで知らない人同士でも話が合うとすぐに友達なります。
バリへ旅した人は目があうとニッコリとされたことが多くあるかと思います。
こわそーなおじさんもニッコリ微笑んでくれるとそれだけでなんか徳したかのように思えます。
知らない人の結婚式に偶然出会って見せて欲しいと頼むと快く応じてくれご飯もお客様同様にふるまってくれます。
一時Kちゃんと今後の為にといろいろな結婚式に参加させてもらったりしました。
勿論ちゃんとお祝いの品なんかはもっていきました。

しかし、バリ人にとって一番大切なのはお葬式です。輪廻転生の為に大切なのです。
でも火葬の焼かれる音がどうしても嫌いでお葬式は親しい人しか行った事がありません。
(今はガスバーナーなどで焼きます。図解骨が爆発する「ボンッ」って音がとても怖いのです。)
この為お葬式はとても費用がかかります。
一旦土葬して合同葬儀やお金が溜まってからお葬式をやることもあります。
私の旦那様はカーストが2番目の王族で、どうやらいったん土葬は許されていないようです。
親戚全てどうにかお金をかき集め葬儀を行っています。
葬儀といっても1回ではなく、いろいろな行事がいくつかあり、火葬までは必ずやっていて、その後の行事を後から行うのです。
主人の父も今年亡くなりましたが、火葬まではすぐに行いました。
参加できなかったのでバリから生配信してもらいました。
この後の葬儀は盛大に行うので期日を待っているところです。
火葬の後ココナッツの殻に骨を入れ海に流すまでが火葬の儀式になります。
(海が遠い場合は川に流します)
火葬の前家族や村の人で亡くなった人の身体を洗ってあげる儀式をするのですが、義理姉の時これを近くでみましたが、とてもショッキングな映像ですが、小さなころからこういったものがあることも反対に良いのかもしれないと感じました。
魂は既に抜けた身体ですが大切に洗ってあげてキレイな布で包まれ火葬されるのです。
私も同様に娘の眠っているバリの海にバリの方法で埋葬して欲しいと思います。
娘のお話しはまた別途綴ります。。。

仕事でも管理部門にいるのでいろいろな問い合わせもあり、私も初めての人とでも普通に話しをするのが当たりまえなので話が弾むと誰とでも友達になります。
日本人的ではないので、バリ人の友達から奥さんは前からこんな?と聞かれる事が多くあるようです。
一応日本ではあまりガツガツいかないようにはわきまえるようにはしています。。。
この為バリにいると自分を隠すことも必要ないので本当に居心地が良いのです。
自分らしく居られる場所がバリなのです。

バリ人はフレンドリーなので浮気なんかは日常当たりまえの世界です。
(たまーーーにそうでない人にも会いますが。。。。)
浮気をしていてもちゃんと家にお金を入れてくれれば良いという考えもあり放置していたりしています。
そしてインドネシアでは4人まで奥さんを持つことが許されているので、姉妹を一度に嫁にしたりもしていました。
そのおじさんに話を聞きましたが、正直大変だよーと言っていました。
でも嬉しいそうですが。。。
それには平等に愛せることが元にあっての事です。
でも私の旦那様の両親は一人の人を愛するように言われてきていて兄弟全員が一夫一婦です。
4人の奥様をもててもその結婚は第一婦人の許可がなくては第二婦人は持てないなどのルールもあります。
私が結婚したころは実は他に奥さんがいたというもめ事も多くあり、日本大使館に独身証明を取得し提出しないと婚姻手続きが出来ないという決まりがあったくらいでする。(今はどうなのかな?)
しかし、今でこそちゃんと届をだしているとは思いますが、村では届は適当なので何人も奥さんがいても戸籍上は独身なんてざらでした。

私の旦那様も勿論いろいろ遊んでいたようです。
でもそれも普通だったし、一番でいれば良いというのが頭にありました。
(本当は一番かどうかの確認はしていないので一番だったかは定かではありません。。。。)
日本人の人との仲良く映っている写真も何枚もあったり、バリの友達が旦那様が日本人の彼女がいるというのも相変わらず教えてくれたりしていました。
夜連絡がとれないという日も何回かありました。
それは私だけではなくバリと日本をいったりきたりしているカップルは全員がそんな感じだったのであまりその部分については追及したりはしなかったのでした。
反対に日本で自分はどうなかというのもありますし・・・・

その辺は暗黙の了解で今来ているのは本命だからと言われると周りもそのつもりで話しなどをするのでした。
この暗黙の了解は本当に凄いと思いました。
またとりあえず社交辞令的に誘ってみる。それでだめでもOKさーというのもありますね。
一応言ってみる、誘ってみるなのであまり深く考えてはいないようです。
それを真に受けて怒ったり落ち込んだりするのもなのでこちらも適当にあしらうことも必要なのです。
そして娯楽が日本のように充実してはいないので、友達とのおしゃべり、恋人同士のいちゃいちゃするくらいしか楽しみがなく薄暗いバリでは出来ちゃった婚がとても多くあります。
あの薄暗いムーディーな感じなら仕方なしといつも思うのでした。

デートも星空、月明かり、蛍が多くいてクリスマスのイルミネーションと間違う田んぼ、海辺で波の音を聞いてのデートこれらは本当に素敵でそれは落ちますねーーー。
私も良く宿泊先のバンガローから10分くらいのところにホタルがたくさんいるところがあり、よく旦那様と行きました。
まだその頃は田んぼも多かったですが、前回のバリでいってみましたが、家が多く建てられていてホタルもいなくなっていました。
星空と蛍しか明かりがない世界は忘れなれない旦那様との思い出です。。。

また毎月の給与からきちんと貯金をしているバリ人の友達は一人だけでした。
あとはお金があったらあっただけ欲しいものを買うというのが当たりまえで、
旦那様に以前「貯金は何の為?目的がないものの為にお金を貯める意味はない」と言われたことがありました。
しかし、長年日本に住んでいてやっと数年前から貯金をするようになりました。
何かしたくてもいざ元手となるお金ないと何も出来ないことを肌で感じ、間違っていたと言っていますが、すぐに使うものが出できてしまいなかなか貯まらないのです。。。

旦那様はよく以前はいろいろな事を知らなかったと言います。
今はいろんなことを学んだので甥っ子、姪っ子にはいろいろ教えて行きたいと言っています。
でも実際目の当たりにしないとなかなか学べないですね。

日本では少し変わっていると変な目で見られたりしますが、バリではそれは個性として認められるので変わったバリ人は良く外国人の可愛い彼女を連れていたりしました。
日本人専門、外国人専門といたのでした。
バリで暮らしている人もいますが、奥様となった人の国で暮らしているバリ人もいて、住んでいる国にヒンドゥー教のお寺も作られたりしているようです。
外国にいてもバリを忘れてはいないのです。
日本にいるバリ人も同じで日本で家を買い、見かけ日本人と見間違う人もいますが最後はバリに帰りたいといつも話しています。

なんとも愛おしいバリ人達です。。。

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