宇宙開発という競争
いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
24日に開催した国連安全保障理事会で、日米が共同で提出した宇宙空間での軍拡競争阻止の決議案ですが、ロシアの拒否権行使により、決議案は否決されました。
決議案は、数週間の事前協議後に提出され、賛成は13票で、中国は棄権し、ロシアが拒否権を行使したのですが、ロシアのプーチン大統領は以前に宇宙空間での核兵器配備に反対を表明しており、今回の拒否権行使により米国はロシアの隠蔽などを疑う事態となっている様です。
宇宙空間での軍拡競争と言うのは、広い意味では宇宙開発に含まれるのかも知れませんが、平和的に利用して欲しいです。
さて、そもそも「宇宙開発」ってなんでしょう?
その前に、宇宙って何処から何でしょうね?
ちょっと調べてみると、一般的には大気(空気)がなくなる100Kmから先の高度を宇宙と呼ぶ様です。
ちなみに100Kmって、東京駅から熱海や宇都宮といったところですね。
飛行機などは、12,000メートルあたりが高度の限度と言われています。
キロメートルに換算すると12Kmなんですね。
飛行機の高度の限界は、まずは酸素が少なくなりジェットエンジンの推力が下がります。
更に、高度があがると気圧が下がりますので、機体の中の圧力は地上と同程度を保つとなると、その気圧の差によって機体が中から膨張し破壊されてしまう懸念もあります。
さて、宇宙が何処から解かったところで、宇宙開発です。
宇宙開発とは、一般的には宇宙空間を人類のために役立てる活動全般と言う事の様です。
イメージは、ロケット開発、月面探査といったことを思い浮かべますが、通信インフラ的な小型衛星の打ち上げなどにより、インターネットの高速通信化などだけでなく、環境保護や地球観測と言う事にも利用が進んでいます。
日本での宇宙開発の中心は、宇宙航空研究開発機構(JAXA=ジャクサ)が担っているのは周知のとおりです。
ただ、民間企業でもロケット打ち上げにチャレンジしています。
3月13日に、和歌山県串本町の発射場「スペースポート紀伊」で、わずか5秒で爆発し、打ち上げ失敗となった「カイロス」初号機の運用をしているのがスペースワンという企業です。
この爆発は、自律飛行安全システムが作動したためとも言われています。
ちなみに、この企業には、IHIエアロスペースやキャノン電子などが出資しています。
他にも、堀江貴文さんなどが出資されているインターステラテクノロジズもあります。
こちらは、北海道大樹町に発射場があるそうです。
この他にも、ロケットに搭載される部品などを製造している企業はたくさんあります。
また、日米が進めている月面探査にはトヨタ自動車などが開発を進めている月面探査車が使われる可能性があります。
日本企業の力は、誇りに思えます。
本日の1曲は、大塚愛さんの「プラネタリウム」です。
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。