世界難民の日
6月20日は『世界難民の日』です。
2000年12月に国連がそれまでの「アフリカ難民の日」を改称して制定しました。
英語表記は「World Refugee Day」となります。
その由来は、1974年6月20日に「アフリカ統一機構(OAU)難民条約」が発効した事にあります。
その目的は<難民の保護と援助に対する世界的な関心を高め、国連難民高等弁務官事務所をはじめとする国連機関や非政府組織(NGO)などによる活動への理解をさらに深める日>としているそうです。
ちなみに、難民とは、国際条約「難民の地位に関する条約」(国連採択:1951年)において、「人種、宗教、国籍、政治的意見または特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた人々」と定義されています。
現在では、政治的な迫害だけでなく、武力紛争や人権侵害などを逃れるために国境を越えて他国に庇護を求めた人々を指すようになっています。
また、紛争などによって住み慣れた家を追われたが、国内に留まっているかあるいは国境を越えずに避難生活を送っている「国内避難民」も近年増加していると言われています。
ちなみに、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のホームページでは、「2023年末時点で故郷を追われた人の数は約1億1740万人。また、故郷を追われた人々の約40%が18歳未満の子どもです。難民の大多数は近隣国で受け入れられており、その国々の所得を合わせても全世界の所得の20%に満たない、低中所得国で75%が暮らしています。」との事です
さらに、2024年にはUNHCRの支援対象者は約1億2260万人となり、過去最高だった前年をさらに更新する見込みとなっています。
単純計算では、世界の66人に1人が難民となります。
SDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」は、難民問題に通じるものだと思います。
SDGsについては、最近は地上波テレビなどでも、特集やキャンペーンなどが実施されています。
ただ、どうしても食品ロスや、カーボンニュートラルといった話題がフォーカスされがちですが、難民や人権なども大きな課題だと思います。
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。
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