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伊勢志摩のあこや真珠を、サステナブルジュエリーとして届ける『SEVEN THREE.』

みなさん、はじめまして。SEVEN THREE.のディレクターを務める、尾崎ななみです。

SEVEN THREE.は、三重県伊勢志摩産あこや真珠のみを使用したジュエリーブランド。これまでも、オフィシャルサイトやInstagramでブランドメッセージやジュエリーについては綴っていましたが、私たちが大切にしていることや、伊勢志摩のあこや真珠の魅力についてなど、より深く丁寧に伝えていきたいと思い、noteを始めることにしました。

今回の記事では、なぜ私がSEVEN THREE.を立ち上げたのか、ブランドストーリーについてご紹介します。

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尾崎ななみ
SEVEN THREE.ディレクター / 伊勢志摩アンバサダー
三重県伊勢市出身。高校卒業後モデル・タレントとして活動し、2014年 伊勢神宮式年遷宮の年にミス伊勢志摩グランプリを受賞。2017年より伊勢志摩観光大使「伊勢志摩アンバサダー」に就任し活動中。
2018年10月、企業の商品開発・プロモーションを行う株式会社サンブンノナナを設立。同年12月に伊勢志摩産あこや真珠ジュエリーブランド『SEVEN THREE.』を立ち上げた。

真珠養殖歴60年以上、
祖父の仕事を子どもの頃から見て育った

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私が真珠に興味を持つようになったのは、84歳の今でも現役で真珠養殖をしている祖父の姿をずっと間近で見ていたからです。
三重県・伊勢志摩は世界で初めて真珠の養殖技術を確立させた場所で、祖父の時代はほとんどの若者が真珠の養殖業に就いていたそうです。けれど年々後継者が少なくなり、高齢化が加速。2019年からアコヤ貝の大量死も続いていて、真珠の生産量は落ち込んでいく一方です。

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私も祖父の仕事を継げるわけではないですが、一粒の真珠をつくるのにどれほどの技術と年月を要するのかを見てきたからこそ、「伊勢志摩の真珠を守り、生産者の支援に繋がることをしたい」という思いをずっと持っていました。

海の宝石・真珠は“出会い”のジュエリー

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「真珠」と言われて多くの方がイメージするのは、写真のように真円・真白なものだと思います。

宝石としての価値基準を高く保ち産業を守る背景もあり、このように真円のものしか流通されてきませんでした。生産者以外の眼に映ることがほとんどなかったので、真円以外の真珠があることを知らない方も多いと思います。

けれど、真珠は本来色も形も一粒ずつ異なる海の宝石。同じように養殖をしても、こんなふうにそれぞれの個性を持って生まれてきます。

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SEVEN THREE.は、真円の真珠もそうでない真珠も、加工を一切せず形も色もありのままの姿でジュエリーにしています。どんな真珠も、約3〜4年の年月をかけて母貝が一生懸命育ててきた自然の造形美。
世界中どこを探してもひとつとして同じものはないからこそ、一粒の真珠が、あなたにとって、特別な宝石になると思うのです。

「バロックパール」だからこそ、
自然の造形美をより感じられる

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真円・真白の真珠が自然に生まれる確率は、決して高くありません。
綺麗な球体にならなかったものは「バロック(歪んだ)パール」と呼ばれ、職人たちが長い年月と手間暇をかけてようやく誕生しても、引き取り手がいないため市場に出す術がなかったのです。

(流通されてこなかった背景には様々な理由があるので、詳しくは別記事でお話しますね)

けれど、真白で丸い真珠が貴重であるのと同じように、特徴的な形や色を持つ真珠も、人の力で意図的に作り出せるものではありません。それはとても、神秘的なことだと思うんです。突起している部分を削って丸い部分だけを見せたり、「歪な真珠は商品展開が難しい」という理由で眠らせておくのは、すごく勿体ない。

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私は金魚のように尾びれを持った真珠を見ながら、「どの真珠にもそれぞれの良さがあるので、その価値をしっかりと伝えて、みんなにも届けたい」と思いました。この思いが、SEVEN THREE.のはじまりです。

デザインの軸にあるのは、
真珠の美しい個性を引き立てること

真珠のジュエリーで想起されるのは、ほとんどが冠婚葬祭を舞台にする、一連のネックレスだと思います。さらに「とても高価なもの」というイメージが強いので、20〜30代で“普段使い用に”真珠のアクセサリーを購入しようと考える方は決して多くありません。

もちろん、業界が長年一貫したブランディングを行ってきたからこそ今まで真珠の価値が守られてきたのですが、SEVEN THREE.は真珠の魅力をより広く届けるために、既成概念にとらわれず、「真珠の個性」を主役としたジュエリーを展開しています。

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ネックレスのチェーンやパーツは長く日常使いができるように、酸化・変色のしにくい18金を使用。時代との相性が良い、細く華奢なチェーンを選びました。
真珠は一粒使いで、流行に左右されないシンプルなデザインにしています。

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真珠は有機物だからこそ、紫外線や湿気、汗などの影響で一緒に過ごす時間とともに少しずつ変化していくもの。

長く可愛がっていただけるように、SEVEN THREE.では必ずジュエリーと一緒に、「真珠のお手入れクロス(伊勢志摩産あこや貝の貝殻チャーム付き)
」をお渡ししています。

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真珠は扱いづらいと思われがちですが、そこまで神経質になる必要はありません。使用後に真珠を優しく拭いてあげることで、輝きが長持ちしますよ。

SEVEN THREE.を通して、今まで知られていなかった真珠の魅力もお伝えできたらな、と思っています。


Voice:尾崎ななみ
Writing:ほしゆき(SEVEN THREE. PR)


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