エ~シ~

最近のテレビを見ていて、何か感じませんか。
そう「エ~シ~」のジングルがやたら流れていますね。
勿論、公共広告機構のACだということは前提なんですが。

このACがやたら量が増えるときが有ります。一番鮮明に記憶しているのは、昭和天皇の崩御の際、「歌舞音曲を控え………。」とのニュースが流れた後、全民放から一斉にコマーシャルが消えました。

この時、唯一番組以外に放送されていたのが、あの悪名を買ってしまった「子宮頸がん」の啓蒙広告でした。
ACはこのように、何かの都合でコマーシャルに穴が開くと、そこにいろいろなキャンペーンを盛り込んできます。

「子宮頸がん」では、その啓蒙の意味を込めた広告が、これを見ると気持ち悪くなる人や、実際にがんにかかっている患者に対しての配慮が足りなさすぎるという批判が噴出しました。

全くこの批判は当たっていて、健康人でも数多く同じ広告を短時間に集中して見せられると、気分が悪くなってきます。
で、こうした手法はドミナント効果を生むといわれていますが、ネガティブな反応がすでに起きてしまうと、逆効果となります。それは、誰でもわかることですが……。

で、今はどうかと言えば、軽自動車の不正問題が浮上して、この会社が大量に買い取っていた広告枠が開いてしまったので、ACが大量に広告を流し込んできたと推測しています。

さらに、今度は、紅麹サプリ絡みの事件で、製品を供給している会社のコマーシャルが止められました。今度もACが大量に出稿してくると思いましたが、どうやら、製粉会社のコマーシャルに取って代わられたようです。

しかし、この製粉会社のコマ―シャルの短いバージョンが、大量に高頻度で流され始めた結果、「またか」「またか」の状態になっています。
三つのバージョンを、交互に流していますが、出演しているタレントは同じ人物ですので、見方によっては、そのタレントの人気に陰りをもたらす可能性が出てきました。

広告に出演するのは、芸人やタレントにとって、名前を覚えて貰う最高の手段の一つではありますが、「度が過ぎる」と、それは嫌悪感に直結するという恐ろしさが待っていることを、タレント自体も自覚すべきです。
当然、製品に対する嫌悪感も発現してします。

そして、タレントが所属しているプロダクションもそこいら辺の塩梅というものを、しっかりと契約に謳うべきでしょう。
むしろ、こう言った指導をするのが、AC本来の機能ではないかと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?