アンジュレーション

地面の凸凹のことを、こう呼びます。なんでこんなこと言いだしたかと言えば、それは、雨が多くなる季節を迎えるからです。ふだん何気なく歩いている道ですが、少し水たまりができるほどの雨が降ると、たいらと思っている場所でも、こんなにも多くの細かい窪みが有るんだと気付かされます。

それほど今は舗装が進んだとも言えます。
あの有名な番組「ポツンと一軒家」の取材のビデオを見ていると、こんな過疎地まで道路が舗装がされてるのと驚きます。
ですから、ポツンと一軒家は確かに一軒家ではありますが、社会から決して隔絶はしていないのではないかとの思いが浮かんできて当然ですね。

舗装は成分の中の油分が枯渇してしまえば、繋ぎとめるものが無くなり、ボロボロになり、やがて、土に飲み込まれていく運命が待っていますが、今はそんなことは起こらず、必ず補修の手が入ります

という現実を見据えるならば、日本は道路という道路は、ほぼ舗装されていると思って間違いではないですね。どれだけの資金が投入されているかは素人は簡単に把握する手段はありませんが、そういったものだけを集計している部門がきっと国の中にあるはずです。

こんな見方をすると、国の中で起きている事象をすべて把握して、数値化して何かの問題を抽出している行為は、「統計」で表現されるわけですが、こんなものまで統計して分析しているのかと思う反面、何か事が起きて、「その分野の分析はできていません。」という事態が来ると、在野のマスコミは大喜びでバッシングに走るという構図は、これはかなり醜い行為だと思います。(日本国勢図会=ニホンコクセイズエ を見てみましょう。)

ただ、今の日本人は、かなりそういった風潮を気に入っている人が多くて、積極的に問題に立ち向かう人を馬鹿にする傾向が有ることは真実であり、否めない事実でもあります。

これは、まさに、心の中の凸凹現象と言え、心のアンジュレーションなのではないかと思います。すべて、平らかな世界など簡単には実現できないでしょうが、せめて、自分の心の中ぐらいは、細かい窪みを修復して、安寧な気持ちで日々を暮らして欲しいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?