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まずは自社に最適な資金調達方法を知ることから。株式会社enechain様が利用した資金調達コンサルティングの導入事例

設備投資や組織拡大、株式上場(IPO)などを見据えて資金調達を検討しているが日々の業務と並行して、ファイナンスのために時間を割くことが難しい——。これは私たちSeven Rich Accounting(以下:SRA)が、多くの経営者の方と向き合う中で頻繁に耳にする声です。

経営者のリソースの問題だけでなく、「資金調達先を見つけられない」「どのような事業計画を作れば融資を受けやすくなるかわからない」など、資金調達の準備を進めるためにはいくつかのハードルがあります。

そうした企業をサポートするために、SRAではデットファイナンスや補助金受給の支援を行う「資金調達コンサルティングサービス」をご提供しています。

今回のnoteでは、創業1年目と3年目にSRAの本サービスをご利用いただき、金融機関からの融資を受けた、株式会社enechain様の事例をご紹介します。

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株式会社enechain
国内最大のエネルギーのマーケットプレイスを運営するスタートアップ。誰もが参加でき、あらゆるエネルギーの価値を交換できるフェアなマーケットを創ることで、社会が秘めたる可能性を掘り起こし、人々の豊かさと世界の平和に貢献する。

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野澤 遼(のざわ りょう)様
株式会社enechain創業者 / 代表取締役社長。東京大学経済学部、ペンシルバニア大学ウォートンスクール(MBA)を卒業。 関西電力で現物LNGおよび電力のトレーディングに従事。その後、米資源商社電力トレーダーとして、米国市場での電力トレーディング実務を経験したのち、The Boston Consulting Groupへ。2019年7月より現職。

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市澤 正昌(いちざわ まさあき)
Seven Rich Accountingマネージャー。立教大学大学院卒業後、新卒で税理士法人PwCに入社。上場企業、外資系企業の申告書作成業務、コンサルティング業務など幅広く経験。2016年にSRAに入社。株式会社enechain様の資金調達や会計税務などをサポートする。

創業期、金融機関との付き合い方がわからなかった

——enechain様は創業1年目から、弊社の資金調達コンサルティングサービスを利用してくださっています。取り組みにつながった背景を教えてください。

野澤:もともとSRAさんとはお付き合いがあり、会計税務や労務、経理など、バックオフィス業務をサポートいただいていました。僕らのことをまるで自社事業であるかのように理解してくれているので、資金繰りについて相談する中で、創業1年目から資金調達の準備もお手伝いいただいたんです。

enechainはIPOの準備を進める前の段階のため、資金繰りを担当するCFOや管理部長は今のところ常勤していません。そこで財務管理のためには、大きく3つの選択肢が考えられます。

①経営者が本業と並行して担当する
②専任者を新たに採用する
③外部に委託する

①については、経営戦略と並行して資金繰りを検討できる一方、本業に専念する時間が奪われてしまいます。②に関しては、財務管理の実務経験がある人は希少で、適切な人材の獲得するのに困難を極めます。タイムリーにデットファイナンスを進めるためには、③が必須でした。

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市澤:IPOの準備を始める前の段階で、CFOや管理部長を採用するスタートアップ企業は一般的には少ないんですよね。

資金調達はスピード感が重要になることも多く、経営者層のリソースだけで進めていくのは難しい。そのため、enechainさんのように財務管理や資金調達のサポートをさせていただくケースは弊社で増えてきています。

野澤:社内リソースの問題のほかに、そもそもどこに、どのようなコンタクトを取れば良いのかが分からないんですよね。

そんな折にSRAさんから、事業内容やタイミング的に最適な金融機関、融資制度をご紹介していただけると聞きました。創業1年目のタイミングで資金調達を行い、着実に事業を進めていきたかったので、その確実性を高めるためにSRAさんに資金調達コンサルティングをお願いしました。

SRAの仕事は、ただ資金調達をサポートするのではなく経営者の時間を作ること

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——金融機関から融資が決定するまでの流れを教えてください。

市澤:まずは、どの融資制度に申し込むのが適切かをヒヤリングするためのキックオフミーティングを行います。

SRAは年間約100件の資金調達をサポートしており、すでにスタートアップに理解のある複数の銀行との関係値があります。その中から、enechainさんと中長期的なお付き合いを検討していただける金融機関を紹介させていただきました。

キックオフミーティングの後は、全体のスケジュール管理、提出する資料の整理や、金融機関とのアポイント調整、面談のシミュレーション、面談の同席、その後のフォローアップなどを行い、融資着金に至ります。

野澤:事業計画の策定やそのほかの必要な資料などは、融資担当の方が気になるであろう部分を先回りしてSRAさんにレビューしていただいたので、全体的にスムーズに進んでいきました。

印象的だったのは、実際の面談のときに融資を担当してくださる方から「SRAさんが入ってくれるなら安心感がある」と言われたこと。SRAさんがこれまでに築いてきた信頼をお借りできたのが、今回資金調達が成功させることができた大きな要因だと思っています。

その後もSRAさんが紹介してくださった融資担当の方とはお付き合いが続いていて、新たな融資やビジネス上の関わりにもつながっています。

——短期的なお取引でなく、今後も続いていく中長期的な関係性になりそうですね。今回の融資のように、スタートアップ企業と金融機関の橋渡しをするにあたって、資金調達のサポートをした市澤さんが意識していることはありますか。

市澤:経営者層の方や、融資に携わる方々の時間を作るのが我々の仕事です。

経験上、金融機関が気になるポイントはある程度わかっているので、あらかじめSRA側で聞くようにしています。そうすることで、面談の際に企業と融資担当者がお互い納得し、スムーズな契約につながる。結果的に両者の負担が軽減できているんだと思います。

野澤:「何に自分たちのリソースを割くか」は常に考えなければならず、どの経営者も悩んでいると思います。

私たちは創業1年目のときからSRAさんに資金調達のサポートをしてもらっていたので、2度目の資金調達のときにはある程度やり方がわかっていて、おそらく自分たちだけでやり取りをすることも可能でした。

ですが、弊社の場合、エクイティファイナンスも同時に進めていることもあり、スピード感をもって大きな金額のデットファイナンスを実現するため、私たちを理解してくれていて、かつ素早いサポートをしていただけるSRAさんに引き続きお願いしたいと思えましたね。

金融機関との関係性を構築できたことがenechainの大きな資産に

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——資金調達サポートに関して、率直なご意見をお伺いしたいです。

野澤:SRAさんの資金調達コンサルティングは、短期的に見れば手数料を支払うことで、自分たちの負担を軽減しただけに見えます。もちろんそれだけでも依頼する価値はあるのですが、中長期的に考えると、融資担当者の方との関係性ができたことによって、継続的な融資を受けられるようになりました。

また、ひとつの金融機関から融資を受けたという事実が、別の金融機関の安心材料にもなり、徐々にお取引先が増えている好循環が起きています。自分たちだけでデットファイナンスをやろうとすると、ここまでのスピード感をもって複数の金融機関と取引を行うことができなかったと思います。スタートアップ企業にとっては「Cash is King」なので、本当に依頼して良かったと思ってます。

——最後に資金調達をご検討中の方へ、おふたりからメッセージをお願いします。

野澤:自社サービスのユーザーを増やしたい、そのために組織も拡大したい。自社の規模拡大のために資金が必要不可欠である一方、資金調達のために新たな人材を雇うのはToo much。その場合は、財務管理を一気通貫して見ることができる専門家の力を借りることがオススメです。

市澤:enechainさんのように、IPOの準備段階にあり、かつ財務管理の専任者がいないスタートアップ企業の場合、外部の専門家へ資金調達を委託することは最適解だと思っています。

財務管理は重要な仕事ではありますが、社長が本業の時間を削ってまで注力すべき業務ではありません。新たに専任者選任者を雇う選択肢も考えられますが、CFOや管理部長の経験を持つ人材を見つけること自体がとても難しい。ですから、今後も資金調達や財務に関して壁にぶつかったときにはお気軽にご相談いただければと思っています。

「どの金融機関のどの窓口(担当者)から調達するのがベストなのか」「そもそも何を準備すれば通りやすいのか」「調達手続き自体をまるっとアウトソースしたい」「一刻も早く調達したい」「補助金申請もサポートして欲しい」など、資金繰りに関することでしたらなんでもお気軽にお問い合わせください。

▼資金調達コンサルティングサービスについて
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