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まずは自社から、『健康に働き続ける環境』を実現したい。QOL事業・責任者の小山が語るセブンリッチグループの健康経営とは?

SEVENRICH GROUP(以下セブンリッチ)は800社以上のクライアント企業のバリューアップパートナーとして事業に伴走するほか、30以上の自社事業を手掛け、QOL(Quality of life)の向上に寄与する事業も多数展開しています。その一方で、セブンリッチ自身も健康経営を掲げ、社員が健康に働ける環境作りを行っています。

QOL事業の運営や健康経営の推進を担うのが、HQ(経営企画室)のメンバーであり株式会社LYL代表の、小山侑子(こやま ゆきこ)さんです。本記事では小山さんに、セブンリッチのQOL事業と健康経営について聞きました。

「心も体も癒せる場所を作りたい」理想を大きく描くため、セブンリッチへ参画

——小山さんがセブンリッチへ入社した経緯を教えてください。

以前は外資系のコンサルティング会社に勤めていました。昼夜問わず仕事に奔走する毎日を乗り切るため、週一回のマッサージが欠かせなかったんです。身体は楽になりますが、それは一時的なもの。帰宅して翌日の仕事のことを考えるだけで、身体にずしんと疲労を感じて。そのとき「心と身体は密接に関係しているんだな」と痛感しました。

そこで、働く女性の心と体を健康にするサロンを立ち上げたいと思い、退職を決意。リラクゼーションで体を癒し、コーチングで心もポジティブにする場所を作るため、起業準備を始めました。

起業した際の会計業務の委託先として、セブンリッチを紹介されたのが会社を知ったきっかけです。服部さんに会計の相談をするつもりで会ったら、事業計画など会社設立に関するあらゆることに相談に乗ってくれたんです。私が思い描いている事業の話を聞いた服部さんは「一人で出来ることは限界がある。セブンリッチの事業としてやったらもっと大きなことができるよ」と声をかけてくれました。

——起業予定が転職に。大きなキャリアの方向転換だったかと思いますが、どうしてセブンリッチを選んだのでしょうか?

セブンリッチには、鍼灸まで受けられるパーソナルトレーニングジム『b{stoic』、「コーチングマインドを社会に広げる」をミッションに掲げる『THE COACH』、妊産婦向けの宅食サービス『ママの休食』など、私がサロンで備えたい機能が既存事業として存在していました。さらに、偶然にも事業のベンチマーク先も一緒で、目指しているものが重なっていたんです。服部さんの言葉を、「セブンリッチメンバーと一緒に取り組むなら、私が思い描いているものより大きなことができそう!」とポジティブに受け取り、セブンリッチグループへの参画を決めました。

また、セブンリッチが健康経営を大切にしていたことも理由の一つです。

セブンリッチは会計事務所として設立された会社でした。会計以外の事業として、最初に立ち上がったのが『b{stoic』。「会計事務所としてさまざまな企業に寄り添うなかで、経営者の健康が企業の経営に影響を及ぼしていることに課題を感じた」と、服部さんから聞きました。資金はあっても、社長が倒れてしまった結果、事業が立ち行かなくなるケースをいくつも目にしたそうです。健康は、会社の資本の一部。健康が土台となり、仕事でパフォーマンスを発揮できる。セブンリッチが事業領域を拡大してきた背景には、健康経営があります。その考え方が自分とマッチしていたので、ここで働こうと思ったんです。

健康経営には、知識と行動の両輪が必要。ヘルスリテラシー向上を目指す

——QOL事業を開発する上で、大切にしていることを教えてください。

セブンリッチグループのQOL事業は、ヘルスリテラシーの向上に重きを置いています。知識の獲得と、改善に向けた行動。この両輪が揃っていることが、ヘルスリテラシーが高い状態といえます。

健康を意識すると、ジムや食事などわかりやすい行動だけを追い求めがちです。行動できるのは素晴らしいことですが、特に企業で健康経営を実現するには、知識の獲得が重要となります。

私は同じくセブンリッチグループの事業として株式会社LYL(リール)の代表も兼任しており、企業の人材育成・組織コンサルティングサービスを提供しています。企業経営において、ダイバーシティ・インクルージョンというキーワードが盛んに聞かれるようになってしばらく経ちました。当然ですが、企業には多様な人が所属しています。家族構成、健康状態、性別、価値観、すべてが異なります。ダイバーシティが実現した企業では、異なるバックグラウンドの人々がコミュニケーションを円滑に行うための共通言語が必要です。そして共通言語を作る重要な要素の一つが、健康に関する正しい知識だと考えています。

知識があれば、一緒に働く仲間が困っているときに手を差し伸べることができますよね。たとえば「生理痛が辛そうだけれど、ハラスメントになってしまうかもしれないから声をかけられない」、みたいなことは起こりにくくなります。また、「自分は困っていないから」ではなく「身近な人の助けになるなら、学びたい」というマインドで健康へ前向きになれる人が増えれば、その会社は働きやすいと感じられるはずです。

——ヘルスリテラシーを向上させる事業について教えてください。

セブンリッチグループが提供する『QOLI(きゅおり)』はまさに知識と行動を両立させたサービスです。QOLIは、組織開発コンサルタント・医師・管理栄養士・パーソナルトレーナーなどの組織開発と健康の専門家でチームを構成し、経営層の抱える健康課題と従業員の健康状態を照らし合わせ、具体的な改善策を提案します。自らの健康状態に関するアンケートの実施、従業員が求めている情報に関しての研修の企画、課題に合わせた福利厚生のご提案など、トータルでサポートします。

さらに、困っているお客様がいらっしゃるのであれば、セブンリッチの既存事業の枠を超えて新規事業も開発します。たとえば、LYLのダイバーシティ・インクルージョンを目的とした人材育成・組織開発プログラム『Lifeworks』で明るみに出た課題へのアプローチとしてリリースしたのが『QOLI Femtech』です。

『LYL』のクライアント企業の人事の方から「女性特有の疾患や不調に関する悩みを社員から聞くが、なにをすべきかわからない」という悩みを聞かせていただきました。“女性の3人に2人が、女性特有の理由で昇進辞退を考えている”というデータもあります。

しかし、特に男性の人事の方だと、知識不足によって課題を正確に捉えることができず、効果的な施策が何であるかの見当もつかない。そこで、女性が抱く不調に関する対策を検討している企業に向けて、新しく『QOLI Femtech』を開発しました。

——「目の前の人を幸せにする」事業開発を徹底しているセブンリッチらしいですね。

そうですね。QOL事業には、クライアント企業やサービスのお客様だけでなく、セブンリッチメンバーを幸せにしたいという気持ちもこもっています。セブンリッチでは、福利厚生としてプロダクトを自由に使えたり、サービスを割引価格で利用できるんです。

お客様がすぐ近くにいるような環境での事業開発ですから、当然、社員の声を積極的に反映させています。

『QOLI Femtech』も、ママ向け冷凍宅食サービス『ママの休食』も、現在開発中の花粉症に関する事業も、社内アンケートで吸い上げた困りごと、課題、要望を反映させています。知識から生じている課題であれば、社内セミナーを企画することもありますね。そしてサービスやプロダクトができれば、まずはメンバーに提供し、そこでもらったフィードバックを事業開発に活かしています。セブンリッチでは、事業開発がメンバーのヘルスリテラシーの向上につながっているんです。

健康を大切にする会社は、パフォーマンスも良い。心と体を大切にすることで生まれた仕事の変化

——小山さんは、福利厚生をどのように活用されていますか?

私は、『b{stoic』と『ママの休食』、提携クリニックの『クリニック TEN渋谷』をよく活用しています!『b{stoic』は日中の仕事の合間に利用することが多いですね。「ミーティング終わったので、ジムに行ってきます!」と言っても、皆が笑顔で送り出してくれます。

『ママの休食』はオフィスの冷蔵庫に常備されているので、栄養バランスの良い美味しいお弁当がいつでも食べられます。葉酸や鉄分など、女性が不足しがちな栄養素も食事でまかなえるのが嬉しいですね。

提携クリニックである『クリニック TEN渋谷』は、診療待ちの時間が発生しないため、体調不良の際に病院へ足を運ぶハードルがぐっと下がりました。また、コロナ禍ではさらにありがたみが沁みました。メンバーの家族やパートナーが、『TEN』でワクチン接種を受けられる体制を会社として用意したんです。ビジネスパートナーの方々へ提供するリソースも確保できました。家族から「不安だったので嬉しかった。ありがとう!」と伝えられ、メンバーはもちろんのこと、その周りの人たちの安心にまで配慮ができる会社であることを誇りに感じました。

福利厚生として用意されているから利用していたものが、どんどん好んでする選択に変わっている気もします。営業のために自社の商品を選んでいるのではなくて、私の生活に実際に根付いているもので、好きだから選ぶ。そういう感覚で、周りの人へセブンリッチの仕事を届けられるのは幸せだなと思います。

こうやって振り返ってみると、セブンリッチの事業によって私自身の人生がとても豊かに充実していることがわかりますね。安心の土台がセブンリッチで働くことで得られていると感じます。

——健康経営を行う会社で働いてみて、メンバーとのコミュニケーションに違いを感じることはありますか?

昔は、他者の健康問題に踏み込むことを躊躇していたんですよね。「聞いちゃいけないのかな」とか「相談されてもおすすめの病院や対処法はわからないから」とか、不安が先行してしまって。でも今は、セブンリッチが安心して利用できる場所やサービスを作っているから、気軽に健康について対話し、自信を持って「だったらTENを受診した方がいいよ」「b{stoicの鍼灸師に聞いてみるといいよ」と次のアクションをすすめたり、誰かにバトンをパスしたりできるんですよね。

また、研修などで知識をしっかりつけて、「具合が悪くなることは当たり前で、そうなったらお互い様なんだ」という意識を皆が持っている環境では、自分の状態を伝えるコミュニケーションが安心してできますよね。日頃から健康状態を共有しておけば、互いに気遣って、不調があればサポートできるチームづくりにもプラスに働きます。

——QOL施策を実施する中で、印象的だったメンバーの変化はありますか?

男性向けに女性の不調に関する研修を企画したときのことです。あまり接点がなかった他事業部のメンバーが「〇〇さん(男性社員)が、困った人が使えるようにって頭痛薬を購入し、テーブルに常備しておく取り組みをはじめていましたよ」と教えてくれたんです。

学んだことを自分ができる範囲ですぐに行動に起こし、周りの人たちへの気遣いをわかりやすく表明してくれたことがとても嬉しくて。そして、その方の行動を他の方が私に教えてくれたことも大事にしたいと感じました。些細な会話かもしれませんが、日常的に行われることで、健康を意識した行動が促されると思いますし、その会話によって幸せを感じる人数が増えていきます。

また、パフォーマンスの変化も実感しています。生理について悩んでいたメンバーに、「ピルを使ってみたら?」とすすめたことがありました。そのときは「なんか怖いから、使いたくないんです」と言っていたのですが、その後、セミナーで正しい知識を身につけた上で服用を開始したら、とても調子が良かったみたいで。「生理前はいつも仕事のパフォーマンスが落ちていたのが、変わらずいつも通りに取り組めて嬉しいです!」と報告してもらって、私も一緒に喜びました。ヘルスリテラシーの重要性を改めて感じた出来事でしたね。

——QOL事業を推進することで、メンバーにどのような状態になってほしいですか?

会社から帰宅したとき、「今日もいい日だったな。明日も頑張ろう」と、明るい顔で言える状態でいてほしいですね。心と体の健康をまず確保する。その上で、仕事や人生を一歩前へと進めていけるポジティブな気持ちを保てる毎日を過ごしてもらいたい。

メンバーの健やかな毎日のため、HQチームとしてメンバーのヘルスリテラシー向上に貢献したいです。まだまだセブンリッチが提供できる健康ソリューションはあると思っています。解決できる健康課題が拡充していけば、比例して、ヘルスリテラシーも向上していくはずです。


セブンリッチでは、今回紹介した小山をはじめメンバーと気軽に話ができる「オフィススナック」を月に2回(第2・第4水曜日)設けています。セブンリッチで働いてみたい方だけでなく、ビジネスにおける情報交換がしたい方、自社商品を紹介したい方、友人を作りたい方などどなたでもご参加いただけます。

ご興味をお持ちいただいた方は、下記フォームよりお気軽にお申し込みください。


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